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自宅の空気が健康に関係する3つの理由

RELEASE:2015.08.20     UPDATE:2016/12/07
CATEGORY:ブログ, 健康, 社長ブログ, 自然素材
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皆さんは自宅はホッとくつろげる空間だと思います。

自分がリラックスできる一番の場所ではないでしょうか。

 

僕も自宅に帰ると、黒柴犬のハナが飛びかかってきて

帰宅を喜んでくれますし、

家族も笑顔で迎えてくれます。

 

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そんなリラックスできるはずの自宅が

実は好ましくない環境であることもあり
場合によっては健康障害を引き起こす方もおられます。

 

今日は、日本の住宅の時代背景を追いながら
現代住宅の中の空気についてお話しします。

 

友人からの電話

友人からの電話

 

5年ほど前です。

久しぶりにの友人から電話がかかってきました。

どうやら引っ越したばかりの部屋に入居したら

奥さんと息子さんの具合が悪くなったというのです。

 

シックハウスという言葉を知っていた友人は

大家さんに相談しましたが

「シックハウス対策の建材だから問題ない」

の一点張りだったそうです。

 

日本の住宅環境

日本の住宅環境

 

戦後、高度経済成長時代に、

日本の住宅産業はものすごいスピードで

住宅を供給しはじめました。

 

その為には住宅を早く安く作る必要があったのですが

それに伴って、住宅建材も早く安く効率的に

家が建てられる素材が沢山開発されました。

 

しかし、素材自体が効率化を優先したばっかりに

身体への影響までは考えていなかったのが現実です。

 

その結果、1990年代にシックハウスが社会問題化し

家を建てても入居出来ないという人まで出てきてしまう

ことになったのです。

 

シックハウス対策で法改正されたけれど

シックハウス対策で法改正されたけれど

 

社会問題化したシックハウスはどんどん深刻化し

2003年にようやく法改正で

シックハウス対策住宅の施工基準や

建材の指針がつくられました。

 

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しかし大規模な法改正は、

影響を受ける業界団体が入りながら

法改正をするのが一般的です。

 

当時の法改正には
シックハウスの原因の一つと言われる

合板フローリングやベニヤなどをつくる

合板業界が関わる法改正となりました。

 

理由1 法改正でも改善不足

理由1 法改正でも改善不足

 

法改正で2種類の化学物質の使用が規制されました。

 

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クロルピリフォス

戸建て住宅の土台に、

シロアリの被害を防ぐために塗る

防蟻剤に使われていた薬品です。

 

この薬品は米国では2000年に

使用禁止になっています。

 

理由は新生児の体重減の原因になっているという

コロンビア大学の研究結果が発表されたからでした。

 

ホルムアルデヒド

ほぼ全ての新建材に含まれている

ホルムアルデヒドですが

内装仕上げの制限と、天井裏などの使用を

制限することにとどまりました。

 

残念ながら

そうした対策をしても化学物質が
室内環境に放出、発散されてしまうので

24時間換気をしなさいというのが

現代の建築基準法です。

 

換気の必要性は新建材だけの理由とは言えません。

室内にある様々なものから化学物質は発散されています。

 

洗剤や防炎処理されたカーテン、

合板でつくられた家具

防虫剤、殺虫剤、除菌剤、中国産の畳

家電やパソコンなども空気環境を悪化させます。

 

居住者自身の生活も、調理や入浴など

湿度が高くなることで結露やカビが発生します。

 

そうした状況から24時間換気が必要なのですが
残念ながら換気だけでは十分とは言えません。

 

理由2.高気密・高断熱化の進む現代住宅

理由2.高気密・高断熱化の進む現代住宅

 

昔の住宅は隙間だらけでした。

壁際に寄りかかると、

なぜかスースーした経験はありませんか。

 

家は密閉されているようでも

構造体に様々な建材が貼り合わせてあるだけの

隙間だらけの住宅です。

 

こうした住宅は冷房も暖房も

当然ながら非効率ですし、

エコや省エネの観点からはズレています。

 

また、隙間の多い住宅は断熱も少ない住宅でした。

日本の住宅は、断熱不足が原因で

呼吸器系、循環器系の疾患が多く

住宅内の急激な温度変化によって
ヒートショックなどを起こし
自宅で倒れて亡くなる、

もしくは寝たきりになる高齢者が

圧倒的に多い先進国と言われています。

 

こうしたことから

現代住宅はさらに高気密、高断熱化が進み

益々、室内空気をしっかりと換気をしないと

シックハウスに悩まされる人たちが

増える事が容易に予想されるのです。

 

理由3.最大多数の最大幸福

理由3.最大多数の最大幸福

 

法律で決められていることで安心は出来ません。

なにより問題が起こってから法律は改正されますし

法律の改正基準は「最大多数の最大幸福」で決まります。

 

例えば、化学物質過敏症の人が

一人もいなくなるような法律にすればいい

という人がいますが、

 

経済の合理性を考えると

膨大なお金と手間暇がかかるわりに

その恩恵を受けるであろう、
化学物質過敏症やシックハウス症候分の方、

健康障害のある方が少なすぎるのです。

 

つまりお金がかかるわりに効果が低いということです。

 

また、新建材の市場を奪うことにもなりますし、

今までの住宅を否定して、

法整備するにも予算がかかる。

 

施工者や設計者を指導することや、

建材をあらたに開発することや、

様々なことにお金がかかります。

 

それであれば、一部の人の健康障害が起こったとしても

その一部の人の治療費を払う方が

よほど国の財政には響きません。

 

一部の犠牲に目をつぶり、多数の利益を優先する。

「最大多数の最大幸福」「功利主義」です。

 

なので法律は最低限のルールでしかないのですから

そうした背景をしった上で専門家の意見を聞きながら、

のぞまない環境からご自身や大切な家族を

守らなければならないと思います。

 

まとめ

まとめ

 

高度経済成長を遂げる上で、

住宅産業は大いに貢献したと思います。

 

しかし、健康被害というツケを払わされた人は

大変な苦労をされています。

 

法改正されたといっても、

まだまだ十分なレベルではありません。

 

また原因物質は住宅だけではなく

生活に関わる様々な便利なものからも発散されます。

 

こうしたお話しの時によくお話しすることがあります。

以前のブログ
「住宅の新建材と食品添加物の問題は同じです」
でも書きました。

 

コンビニのお弁当は忙しい人には

とても便利なものですが

やはり添加物による健康被害も懸念されている。

 

なので便利さだけを優先して食べるのではなく

害の可能性を知った上で、自ら選択して

食べることが大切なのではないかと思います。

 

反面、食は主体的に選ぶことが出来ます。

健康意識が高ければ、

添加物を極力排除して生活することが可能です。

 

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しかし空気はどうでしょうか。

職場の空気環境などは、

まさに自分から選ぶことは出来ません。

(就職段階で意識すれば別ですが)

 

でも自宅の空気は、

自らがリノベーション(フルリフォーム)や新築に使う素材を厳選したり、

家の中に持ち込むものを、

なるべく健康に配慮したものへと

主体的に選ぶことが可能なのです。

 

その為には新建材のメリットやデメリット

自然素材と言われる物のメリットやデメリットも

しっかりと理解した上で

 

「私たちはどうするのか」

 

ということをしっかりと自らで
選択したほうが良いと思います。

 

限られた予算の中で、全てを安心できる素材で

住環境を作れない人もいると思います。

 

その場合にはどうすればよいか。

それには根拠となる優先順位を知ることが大切です。

その話しは明日のブログ

「自然素材住宅は優先順位を知って予算内に賢く納める」
でお話しします。

 

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<編集後記>

 秋はいろいろなイベントが目白押しで
スタッフが準備に追われています。

週末の地元での木工教室は早々に満員御礼で
今朝は、当社の収穫祭での芋堀と芋パフェ作りの打合せと
来月の稲刈りの打合せでした。

まだまだ真夏と思ってましたが
もうすぐ味覚の秋ですね~
皆さんはなにか美味しい楽しみはありますか?

 

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