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中古マンション購入リフォームは結露を防ぐ断熱・調湿が重要

RELEASE:2016.03.31     UPDATE:2016/12/08
CATEGORY:ブログ, マンションについて, 不動産売買, 社長ブログ
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マンションはは販売側の視点から

部屋数優先での物件が多くみられました。

つまり、なるべく戸数を増やし分譲できるように

床や天井が薄く、そうしたことが

マンションの質に影響を与えてきました。

 

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分譲マンションの居住者アンケートでは

改善希望項目は、防露・防湿・遮音・防音

が上位を占めることからも分かります。

 

構造と火災に関する安全性は

建築基準法において、細かく定められていますが

「住み心地」「居住性能」に関しては

まだまだ住まい手の要望に応えているとは言えない現状です。

 

中古マンションを購入した場合には

そうした問題があることを十分に認識して

断熱や調湿などを中心に

リノベーション(フルリフォーム)のプランを考えることがとても大切です。

 

 

マンションの結露対策

マンションの結露対策

 

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マンションは戸建住宅に比べると

窓が少なく、気密性が高い住宅です。

 

なので、炊事や入浴などによって

排出される水蒸気、湿気が

住宅内部にとどまりやすい構造です。

 

そして

内部の仕上げはどうかというと

石膏ボードにビニールクロスが一般的な

壁と天井の仕上げ材となり、

床は化学繊維のカーペットか

合板フローリングなど、調湿が出来ない

素材がほとんどの住宅です。

 

調湿性能が低ければ、窓ガラスや

断熱性能の低い外壁面の壁や

温度の低い部屋が結露するのは

あたりまえのことです。

 

こうした現代の一般的なマンションは

湿気が溜まりやすく、調湿効果が乏しく

換気しづらく、結露しやすい住宅です。

 

結露を少なくする為には

水蒸気を発生させやすい、

石油やガスファンヒーターの使用を控え、

換気扇をよく回し、常時換気をするなどして

室内の湿気を外部に排出するなどを

心がけなければなりません。

 

しかし、それでは根本的解決に繋がらず

やはり、断熱性能と調湿性能を高めることが

過ごしややすく健康的な住環境とする上で

欠かせません。

 

窓断熱

窓断熱

 

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住宅において断熱性能が一番低いのが窓です。

窓の結露はペアガラスにすることで

かなり改善されますが、厚みの問題から

既存のサッシ枠に納まらない場合があります。

 

厚さの薄いペアガラスもありますが

窓ガラスは専有部と共有部のどちらに所属するのか

確認をしてからにしないと、勝手にガラスを替えてしまってから

問題になるケースもあります。

(色目が違ってしまった等)

 

窓の断熱性能は冬場だけではなく

夏場にも効果を発揮します。

遮熱効果の高い窓ガラスに変更すると

東西向きの窓では、日射の影響を半分程度まで

抑えられると言われています。

 

壁断熱

壁断熱

 

マンションは隣や上下と接している面積が多いので

戸建住宅に比べて温かいと言われています。

 

しかし、一番端の住戸や最上階の天井、

最下階の床からの影響などは外部に面している為、

外気温の影響を受けやすいのですが、

断熱が十分とは言えない物件が多いのです。

 

断熱性能が低いそうした壁、床、天井は

結露しやすいため、リノベーション(フルリフォーム)の際は

断熱リノベーション(フルリフォーム)を実施することをオススメします。

 

調湿効果の高い素材

調湿効果の高い素材

 

和紙や布クロス

 

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自然素材でも、布クロスや和紙は

透湿性は高いのですが、厚みが薄いので

材料単体では調湿性能は低い素材です。

 

こうした素材を使用する場合には

調湿性能の高いボードを選ぶ必要があります。

一般的な石膏ボードには調湿性能は

ほとんど無いといって良いほどですが

調湿効果の高い石膏ボードを選択することで

和紙や布クロスを使うことも可能になります。

 

しかし外壁面などで湿度を含んだボードが

冷やされるような部分の場合には

ボードよりも構造躯体側でしっかりと

断熱をしないと、内部結露に繋がる

可能性があるので注意が必要です。

 

珪藻土や漆喰

 

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珪藻土については、ここでは詳しく触れませんが

様々な素材があるので注意が必要です。

 

やみくもに選ぶと、期待した効果が

得られなかったり、低かったりしますので

私の別のブログを読んで、よく勉強すると

あとで後悔するようなことにはなりません。

 

漆喰も自然素材で有名ですが

本来、土壁に塗られていた漆喰は

漆喰本体での調湿効果はあまり期待できず

下地の土壁などが調湿をするのです。

 

漆喰を使う場合には、調湿効果の高い

ボード類を使用したほうが良いでしょう。

しかし、外壁面で断熱が不足している部分では

内部結露の危険性があるので、

しっかりと断熱をしてから仕上げることが重要です。

※防湿層を設けることも有効です。

 

無垢の木のフローリング

 

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無垢の木のフローリングも、調湿効果が高い素材です。

仕上げは素地のままでも良いですし

オイルやワックスを塗ると汚れも防げますが

 

ウレタン塗装などのように、表面をしっかり

覆ってしまうような塗料は

せっかくの調湿効果を遮ってしまいます。

 

今日の「わかった!」

今日の「わかった!」

 

マンションはそもそも風通しも悪く

湿気がこもりやすい構造になっています。

 

断熱も不足しがちな分、結露も多く

様々な問題をかかえています。

 

より健康的で住み心地の良い住まいにする為には

今日お話ししたように、断熱と調湿を意識した

リノベーション(フルリフォーム)をすることがとても重要です。

 

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住宅の空気の流れを理解して、効率よく換気を行う

その他

マンションについて

自然素材について

 

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<編集後記>

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