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家の換気は風の通り道を考える(住環境、出来ることから始めよう)

RELEASE:2015.07.13     UPDATE:2019/09/23
CATEGORY:ブログ, 社長ブログ, 自然素材
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現代住宅は合板や接着剤などの新建材と呼ばれる素材で作られております。

その素材がVOCとも呼ばれる化学物質を室内空間に放散することで、

健康障害を引き起こしています。

それが原因で1990年代に社会問題となったのがシックハウス症候群です。

 

こうした健康障害を改善するために2003年に

建築基準法は法改正されましたが、

室内に放散されるVOC(化学物質)を大きく低減するには至っておらず、

代わりに

 

「24時間換気設備で常にに室内空気を入れ換えましょう」

 

というのが現在の法律です。

 

なので現代住宅において「換気」はとても重要な要素なのです。

 

また、

日本の気候はジメジメと湿度も高いことから、

風通しの良い家が良いとされてきた歴史があります。

 

現代における風通しと、昔の風通しの目的は少々違って来ましたが、

今日は「現代住宅における風通しの良さ」について考えてみたいと思います。

 

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歴史や環境における風通し

 

住宅は地域や自然環境と人との長い長い歴史的な関わりによって、

その土地や気候風土に合った形がつくられてきました。

 

例えば、河川の近くの地域では、

川に面している壁には窓を必ず取り付け、

夏の暑さを川面の風を利用してしのぐような知恵がありました。

 

また、風の強い地域には、風を防ぐ為の木を植えたりしています。

よく高速道路で地方を走っている時、

屋敷の敷地内に、みな同じ方向に木を植えているの見たことがありませんか。

 

建築の一般的な手法として、

西や北や北西には大きくなる常緑樹を植えたりします。

これは、北風や西日を防ぐ役割をもたせる為です。

 

南や東は落葉樹を植えます。

夏は葉が茂り日差しを防ぐ。

冬は落葉して日射が入るようにするわけです。

 

出雲地方にある松の木は

2階の屋根までも高く、風よけに植えられています。

 

こうした環境、気候風土によって住まいは考え、

建てられてきたのですが、室内を通り抜ける風はどうなんでしょうか。

 


室内を通り抜ける風

 

風は入口と出口を確保しないとうまく通ることは出来ません。

風通しの良い家にするには、

風の通り道をイメージしなければならないのです。

特に入口と出口を明確に意識して、線を引いてみて下さい。

 

その線上に家具や扉などあれば、それが障害物となります。

風通しを良くするには、動かせる物は動かすほど、

弱い風でも通り抜けやすくなります。

 


風はどこに向かってふくのか

 

気候や外部環境(ビルなど)などの要因が強く吹いている状態でなければ、

基本的に風は温度の低い方から高い方へ移動します。

 

これは工夫によっても作り出すことが出来ます。

入口側に植栽を沢山植えると温度が低くなったり、

外部の床がタイルやコンクリートなど、

蓄熱されるような場合には出口側として考えてみてください。

 


風速を上げる

 

風は入口を狭くして出口を広くすると風速が上がります。

逆に出口を狭くすると、いくら入口を広げても

風がスムーズに流れず、換気が効率良く出来ません。

 

キッチンの換気扇を回して、窓を少しあけると

「ピュー」と音がするくらい風速が上がることがあります。

現象としてはこれと同じです。

 

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まとめ

 

現代住宅には換気は必須です。

新建材を使わない家だとしても、

人体や家事などから頻繁に湿度や二酸化炭素、

家電やパソコンなどで住空間の空気の質は悪化します。

 

ましてや新建材を使ったリノベーション(フルリフォーム)したての住宅や新築住宅などは、

初期に多くのVOC(化学物質)を室内に放散するので

頻繁に換気をしなければなりません。

 

その為には効率よく、風の通り道を作ることが重要です。

 

窓を一箇所あけても風が抜けないように、

入口と出口を意識してあげることが大切です。

換気をしっかりと行えば、カビの発生を抑え、

現代住宅にはあたりまえとなった、洗剤や消臭剤、除菌剤、

その他様々なものから発生するものから受ける影響も、

極力減らすことが出来るのです。

 

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<編集後記>

四万十ヒノキってご存じですか?

そう高知県の四万十川流域で取れるヒノキです。

あの、「モコズキッチン」のまな板は四万十ヒノキです

(土佐の木材組合の方からの情報)

高知県は台風も多いので強いヒノキが取れると言われています。

油分も多く香りも良い為、殺菌効果も高い。

このフローリングを仕入れるルートを去年土佐を走り回りつくってきました。

 

四万十ヒノキのフローリングに寝転んで、

モコズキッチンのまな板の上の鯉になって昼寝したら、

きっと気持ちいいですよね。

 

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