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気密化進む現代住宅で化学物質過敏症やシックハウスが増えるワケ

RELEASE:2016.02.03     UPDATE:2016/12/08
CATEGORY:ブログ, マンションについて, 戸建住宅について, 社長ブログ, 自然素材
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シックハウスや化学物質過敏症は

住宅内に化学物質を持ち込まない

内部のものは24時間換気で排気するという

引き算で対応するのが一般的です。

 

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しかし、現代の住宅の行方は

どんどん高気密化に進んでいます。

新建材をつかうこうした住まい作りには

身体にとって問題はないのでしょうか。

 

住宅の化学物質濃度は何で決まる?

住宅の化学物質濃度は何で決まる?

 

住宅の化学物質の濃度は、

合板フローリングやクッションフロア、ビニルクロス

合板の家具や生活雑貨などから発生する量と

換気などによって排出される量で決まります。

 

こうしたことから高気密住宅は化学物質濃度が

高くなりやすいと言えます。

 

こうした問題があるのになぜ高気密化は進むのでしょうか。

 

なぜ進む高気密化

なぜ進む高気密化

 

住宅が高気密になっていく理由の1つに

地球の温暖化防止というものがあります。

 

生活が豊かになって電気の使用量や

冷暖房の時間も長くなっています。

 

気密性の低い住宅で冷暖房を行うのは

窓をあけて冷暖房をするのと全く同じことです。

気密性の低い住宅はエネルギーを捨てているのと同じです。

 

新建材の化学物質濃度の決め方

新建材の化学物質濃度の決め方

 

1990年代に新建材により化学物質過敏症や

シックハウス問題が社会問題となりました。

その結果、建築基準法が2003年に改正されて

新建材における化学物質の基準が改定されました。

 

厚生労働省も化学物質の指針値を決めましたが

建築基準法よりも多くの物質について指針を出しています。

 

しかし、この数値は「これを守れば問題ない」という数値ではなく

「この値を超えると標準的な人でも障害が出る」という値です。

 

化学物質に対する反応は個人差がとても大きいので

当然ながら指針値以下でも健康被害となり困っている人はいます。

 

実は気密性の高い住宅とは

実は気密性の高い住宅とは

 

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シックハウス症候群の症例をみると

ツーバイフォー住宅であるという症例が多いと専門家は言います。

 

この構造は柱や梁で建物を支えるよりも、2×4インチの壁下地材に

構造用合板を貼って、家の強さを保つ構造の為、

高気密化に向いている構造ですが

実は造り手が高気密になると意識しなくても

従来の木造住宅よりも気密性が高くなる構造です。

 

なので、造り手側も気密性の高い住宅を建てた意識が低く

また、他の工法に比べて新建材である合板を沢山使うことから

通常の木造住宅よりも建材に配慮する必要があります。

 

マンションも気密性が高いです。

コンクリートで覆われていて、気密性の高いサッシや玄関ドアで

構成されているので、必然的に気密性が高くなります。

 

高気密化の進んだマンション

高気密化の進んだマンション

 

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マンションは戸建住宅に比べて気密性が高いです。

戸建てからマンションに引っ越すと、温かいのはその為です。

 

時代とともにマンションも高気密化が進みましたが

理由は音の問題があります。

 

共同住宅はもともと隣と接している構造なので

音に対してシビアに取り組んできました。

その結果、気密性が高くなったと言えるかもしれません。

 

素材は厳選しなければならない

素材は厳選しなければならない

 

このように、住宅の気密化は

意識しなくてもどんどん進歩しておりますし

政府の政策もエネルギーの観点から気密化を進めています。

 

2003年に化学物質の規制があり

建築基準法が法改正されましたが、

その時代からみても住宅の気密化は進んでいます。

 

つまり、化学物質の規制の無かった時代に

アルミサッシなどの気密を高める商品が出てきて

シックハウスが社会問題となったように

 

現代の住宅も気密性が進歩しているので

同じような健康被害が増える事が十分予想されるのです。

 

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なので、出来れば住宅内部に使用する建材については

なるべく自然由来のものを選ぶ。

しかも、造り手都合の樹脂や薬品の多い

偽物の自然素材よりも、厳選した素材を使うほうが

より安心できる住まいになるのです。

 

今日の「わかった!」

今日の「わかった!」

 

シックハウスや化学物質過敏症は

住宅内部の量と換気の量で決まりますが

住宅は昔に比べどんどん高気密化してきています。

 

なので、国が決めた法律を守っていれば大丈夫

というわけではなく、自分たちの住まいは自分たちで

主体的に安全な素材を選ばなければなりません。

 

今後ますます気密化も進みますし

住宅内部では、除菌、消臭、芳香、防虫、殺虫などなど

そして、合板を多用した低価格な輸入家具などの影響で

ますます、住環境はのぞまない方向へ進んでいます。

 

事実を理解して主体的に取捨選択することが

住まいを心地よい空間にする秘訣です。

 

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 高気密住宅と化学物質濃度の関係

 

||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||今日と明日は団体の雪山ビバーク(野宿)訓練と

雪崩講習会に谷川岳に来ています。

 

一昨日までフィリピンの30度の世界から

マイナスの世界です。

雪崩埋没体験も久しぶりにやってきます。

 

<編集後記>

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