お客様の声VOICE

スペシャルインタビュー

東京都 目黒区自由が丘 茶藝館「蓮月庭」

作り手と思いを共有しあってできた、居心地の良い台湾茶藝館のお店づくり

茶藝館「蓮月庭」について
2019年11月に目黒区自由が丘にオープンした、台湾のオーガニック栽培茶葉の茶藝館「蓮月庭」。
店主である洪 藝庭(ホン イーティン)さんは台湾の出身です。台湾の茶藝館で経験を積んだイーティンさんとご主人であるT様が、本場の茶藝館のような「居心地の良い、ゆっくりお茶が楽しめる」店舗づくりのパートナーとして選んでくださったのが駿河屋でした。
茶藝館「蓮月庭」

日本にはまだ馴染みのない台湾茶藝館の店舗づくり

店舗をリノベーションするまでのお話を聞かせてください。

T様
実は、物件を契約した当初は、こんな風に大掛かりなリノベーションをするとは思っていませんでした。最初は「居抜き」といって前の店舗の間取りや設備を生かして最小限のリノベーションで、と考えていたんですけれど、前の店舗が洋菓子屋さんだったためか、店舗にバターの香りが残っていたんですね。お茶の香りを楽しむ茶藝館だから、これはどうにかしないとって。
また居抜きの場合、設備や備品は残ってはいるけれど、物件を契約する際に設備や備品を引き継いだ分は有料になると聞いて。それだったら自分たちの思う店舗空間にした方が結果的に良いかなと判断して、店舗を大きくリノベーションさせることになりました。結果的に床以外はリノベーションしましたね。
T様

「居抜き」って便利そうに見えて実は意外と制約やトラブルがありますね。 実際にリノベーションを駿河屋で決めるに至った経緯を教えてください。

T様
大手の飲食店と違って、個人経営で初めてお店を作る、となった時、私たちには馴染みの工務店さんや大工さんといった店舗づくりを手伝ってくれそうな知り合いがいなかったんですね。そこで、良さそうな店舗づくりを手伝ってくれるところはないかとインターネットで情報を集めるところからスタートしました。

蓮月庭は台湾の希少価値の高い無農薬栽培のお茶をメインで扱っていますので、自然素材を使って居心地の良い店舗を作れる工務店を絞り込んで探していたら、駿河屋にたどり着きました。
いくつか工務店の候補があった中で、駿河屋はGoogleでの評価がとても高かったので興味が湧いて、会社のホームページを片っ端から読みました。その中で自然の心地よさや木の温もりを大事にしているところが私たちの売りである自然栽培の茶葉と共通点を感じ、気が合うかもしれないなと思って駿河屋さんに足を運びました

台湾茶藝館というスタイルは東京ではまだ珍しいので、設計側にお店のイメージを伝えるのは難しかったと思います。設計にはどんな風に依頼したのでしょうか?

T様
今は台湾のお茶というと若者に人気のタピオカミルクティーがブームですけれど笑、私たちがやりたかったのはそっちではなく、「台湾の高級茶葉を楽しめる上質な茶藝館」。
でも、茶藝館と言っても日本では馴染みのない空間ですし、なかなかピンと来ないだろうなと思って。そこで、設計の伊澤さんにはお店で扱うお茶を飲んでいただいたんです。「うちはこういうお茶を出すお店です」って伝えるところから始めました。デザートも試食していただいて。
自分たちが目指しているコンセプトを理解してもらうには、台湾茶の美味しさや目指したい方向性を共有することが大事だなと思いましたね。
店内風景

作り手側に「お茶を試飲してもらう」って、お店のコンセプトや価値を設計側に伝える意味でも素敵な方法ですね。

T様
台湾の茶藝館って、日本の喫茶店と違って、それこそ朝のオープンから夜まで一日中お茶を飲んでのんびり好きなことをして過ごす、っていうタイムレスな楽しみ方をするお客様が多いんですね。
上質な台湾茶は1回の茶葉で何度でもお湯を注いでお茶を楽しむことができるため、一杯飲んだら終わり、ではなく、お湯をお代わりしてゆったりと何杯もお茶を楽しむのが基本。料金のシステムが日本と違って、茶葉代、お湯代、と分かれているのも、台湾の茶藝館でのんびりできる理由の一つではありますけれど。
こんな風に、台湾の茶藝館と日本の喫茶店とでは時間の流れ方や過ごし方も違います。実際に商品を試してもらって、そういう穏やかな空気感が伝わったらいいなと思いました。

確かに、店内は、時間を忘れさせるような上質で穏やかな空気に包まれていますね。

T様
店舗のイメージは「台湾らしさを出しつつ、高級茶葉をいただく洗礼された空間」をコンセプトにしました。洗礼された空間って少し冷たい印象がありますが、洗礼された中にも温もりを取り入れるために、やはり自然素材の木の温かみを大事にしたのがよかったですね。
実際にこういう風にしたい、というビジュアルの共有は、妻が現地の茶藝館の写真や資料をあれこれと打ち合わせに持ち込んで、打ち合わせを進めていきました。店内にあるアンティークの家具も千葉のお店に見に行って買ったんですよ。
店内風景

こだわりの詰まった店舗づくりを成功させるまで

お店を作る過程で一番大変だった点は?

T様
とにかく店舗なので契約した瞬間から家賃が発生するんです笑。施工中にも家賃が発生しているので、できるだけ竣工を急いで完成次第オープンしたいという要望を駿河屋さんには伝えて、現場の皆さんにも頑張っていただきました。短い工期の中で大変だったと思いますが、現場監督の黒田さんには気持ちよく引き受けていただいて感謝しています。

お店の中で一番気に入っているところはどこ?

T様
造作で作ったベンチの一枚板は、自然な木のうねりが素敵なんですよ。このベンチの耳が自然の風合いでいいですよね。数年経ったら木の色も次第に変わってくるので、お客様にたくさん座っていただいて、じっくりと育てる気持ちでいます
店内風景
T様
カウンターの一枚板は、焼杉板といって表面を焼いてこの色を出しています。一枚板のカウンターで引き締まっていてかっこいいですよね。テーブルも同じように焼板にしてもらっています。お客様からも一枚板ですごいですねって言われたりして評判いいんですよ。
台湾茶
T様
それから、なんといってもお店に入って正面の奥の壁とキッチンの壁のモールテックスという塗り壁。この色と立体的な質感は壁紙クロスには出せないゴージャスな雰囲気ですよね。ここはお店の顔に当たる部分なので、お金をかけてこだわりました。
この真鍮色は、淹れた台湾茶の色をイメージしてるんですよ。あと、店名にもなっている月の色もね。印象的で素敵なお店のカラーになりました。渋くて手作りの左官の温かみがあるし、関節照明とも相まってとても上質な空間に仕上がったと思います。
店内風景
T様
店舗の照明も気に入っています。照明デザイナーさんが提案してくれたもので、じっくり打ち合わせできました。
店内は外から見ると一見暗いように感じるんですけれど、店内に入ると、カウンターの上やテーブルの上がしっかり明るく照らされていて、光が当たって欲しい茶器などに光のスポットが当たるので明るく感じるんです。光の強弱のバランスが良いなとこの空間にいて思います。
店内風景
T様
店内のコードペンダント照明は作家さんの作品を提案していただきました。陶器製のランプシェードの照明は、外側から見るとそんなに明るくは見えないのだけど、照明の真下はとっても明るいんですよ。また、シェードが一部磁器になっていて、光の筋がほんのり透過していたりして、居心地の良い空間演出にもなっています。
照明一つですごく雰囲気がよくなるし、リラックスできる空間が演出できましたね。長居されるお客様の気持ちがわかります。
陶器製のランプシェードの照明
T様
店舗として、お客様も利用するトイレや洗面エリアはこだわりたいところ。洗面所のタイルは妻がこだわって選んだハンドメイドなんですよ。このタイルのイメージからトイレのタイルもコーディネートしました。
洗面台

これから店舗づくりを考えている人たちへのアドバイス

駿河屋に店舗デザインを検討されているお客様たちに、駿河屋で店舗づくりをして良かった点やアドバイスがあれば教えてください。

T様
何より蓮月庭が目指している自然の美味しさ、居心地の良さを、駿河屋さんに共感してもらって形にしてもらった点は良かったですね。 私たちが考えていた「普通の喫茶店じゃなくて台湾茶藝館が作りたいんだ」というメッセージを、設計や施工チームが受け止めてくれたのって、やっぱり駿河屋が自然素材を扱い、自然の良さを追求している会社だからこそですよね。

駿河屋での店舗作りがうまくいったのは、コンセプトや商品といった情報を作り手側と私たち店舗側が共有して「どういうお店にしたいか」というビジョンが明確だったからだと思っています。 ビジョンが共有できたのがわかったので、あとは設計や施工のプロたちに安心してお任せすることができました。

あと、これはこれから店舗づくりをされる方に伝えたいのですが、打ち合わせのたびに施工費が細かく見積もりで提示されていたことは、費用を決定する上で大いに助かりました。
会社によっては「工事費一式」でまとめられてしまうところもあったりしますが、何に対して費用が発生しているのかが見積もりで明確に示されていたのが良かったです。
個人経営で何しろ初めての店舗づくりですので、何にお金をかけて何を削るべきか、ということが見やすくて、この予算の中でこうしたいと要望を相談できたことは大きかったですね。駿河屋で店舗作りができて良かったです。

インタビューの後に、取材班でこだわりの台湾茶を席茶(シーチャ)でいただきました。

希少価値の高い無農薬栽培の台湾茶葉は、何杯抽出しても香りが良く、杯を重ねるたびに甘やかで力強い味に。
スタッフさんの丁寧なレクチャーの後、2杯目以降は卓上のアルコールランプで保温されているセラミックのポットからお湯を茶器に注ぎ、東京では珍しい台湾式茶藝を楽しみました。
静かに湯気のたつポットを囲んでお茶を淹れ、甜點(ティエンディエ)と呼ばれるスイーツをお供にお喋りして。 まるで囲炉裏端のような穏やかで豊かな時間が蓮月庭に流れていました。
台湾茶

蓮月庭[ rengetsutei ]

WEB:https://rengetsutei.jp
住所:東京都目黒区自由が丘2-15-10 A&Dハウス102
時間:平日11:00-18:00 / 土日11:00-19:00
休日:年末年始
台北の有名茶藝館でマネージャーをしていた洪 藝庭(ホン イーティン)さんが、本当に美味しい台湾高山茶で人々を幸せにしたいと2019年11月に本格的な台湾茶藝館を自由が丘にオープン。珍しい店名の由来は、息子さんの蓮月(はづき)くんと店主の藝庭(イーティン)さんの名前から。
希少価値の高い無農薬台湾茶葉や個性豊かな茶器のほか、台湾を代表するスウィーツ豆花(トゥファ)が女性誌に取り上げられる等、早くも自由が丘の上質なカフェアドレスとして注目を集めている。
蓮月庭[ rengetsutei ]
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