"家族の成長とともに生まれ変わる、二世帯住宅の再生ストーリー"

Y様とF様のお家は二世帯住宅。二世帯住宅にはさまざまなパターンがありますが、L字の2階建家屋でそれぞれ独立した玄関やキッチンなどの水回りがあり、お家の内部で行き来できるという構造ですね。
今回のリノベーション工事を行うにあたり、どんなきっかけがあったのでしょうか。

奥様

元々この家は私の両親と祖母が暮らす二世帯住宅でした。以前も玄関やキッチンやお風呂といった水回りがそれぞれ別にあって、中で繋がって自由に行き来できるという二世帯住宅のスタイルです。今私たち家族が住んでいるゾーンは実は私の両親が住んでいた住まい側で、現在の両親の住まいゾーンはかつて祖母が住んでいました。

祖母が亡くなった後、空いていた祖母宅部分に私たち家族が一時期住んでいたのですけれど、娘が生まれてすぐ近隣に引っ越ししまして。
その後次女を妊娠して家族が増えるというタイミングに、この家を含めて家族のこれからの住まい方をどうしようかと色々考えた・・・というのがリノベーションのきっかけでしたね。

ご主人様

当初はこの家の建て替えも検討しました。ただ、建て替えとなると費用としてかなり高額になってくるのと、個人的にはこの住まいを元々とても気に入っていたということもあって、壊して新しい家を建て直すとなるともったいないなあって。

奥様

検討の結果、リノベーションして両親が祖母宅ゾーンに移動して、両親がいたゾーンに私たちが住むことになりました。

確かに、二世帯住宅ともなると住宅２棟分ですから、立て直しするとなると金額も相当な高額になりますね。元のお家を生かしてうまくリノベーションするのもいいアイデアだと思います。
それにしても奥様のご実家をご主人様が気に入っていたとは珍しいですね！
どんなところが気に入っていたのですか？

ご主人様

なんといってもこのLDKの天井の高さです。身長が高いので自分の実家ではいつも頭をどこかにぶつけるっていうのが、この家ではなかったというのが快適で嬉しくって。天井が高いと広々感じますしね。

ご主人様は背が高いですものね！天井が高い傾斜天井を生かしたロフト付きのLDKは広々と感じますし、何より秘密基地のようなワクワク感のあるロフトですね。

ご主人様

ありがとうございます。ロフトにあがるためのはしご階段も元のままを残しました。今は娘たちが登っていかないようにクッションでブロックしていますけれど！笑

なるほど笑！もう少し娘さん達が成長したら遊び場が増えて、ますます賑やかになりそうですね。

“自然や木の温もりを感じながら子供達が元気に育つ家“を目指して

いざリノベーションをしようとなった時、駿河屋という選択肢が出てきたのは、どういうきっかけだったのでしょうか？

奥様

そうですね。実は駿河屋との最初の出会いは偶然でした。
元々娘が生まれてから食べ物や住まいの安全に意識がいくようになりまして「東京にいながら子供達には自然を感じながらのびのびと元気に健康に育ってもらいたい」と考えていました。
そんな時、数年前に駿河屋のイベントでライフアーティストのサトケン（佐藤研一）さんのイベントがあることを知り、駿河屋の宿泊体感型モデルルーム「空まめの木」に行ったのが、駿河屋を知った最初のきっかけでしたね。

ご主人様

そうそう。我々は自転車が好きで自転車であちこち移動することが多くて。この時もね、自転車で向島まで行ってね。

奥様

そこで木の香りが漂う自然素材の住宅に、わぁ、いいなあと感動しまして。普通の建材で建てた室内と自然素材でつくる室内とでは空気が違う！こんな家に住みたい！って感じました。それに私自身が幼い頃から両親に連れられて山登りに行ったり自然と触れ合ったりしてきているので、いつか山小屋のようなログハウスに住んでみたいなぁ・・という夢も影響していると思いますね。

そうだったのですね！でも、自然素材の住宅を建てるなら他にも候補の会社はあったのではないですか？

奥様

リノベーションするなら駿河屋がいいなと思いつつも、一応他社さんのパンフレットを取り寄せてみたりモデルルームに行ってみたりもしましたよ。この家を建てた建築会社も候補の一つでした。でも、実際にリノベーションをお願いすることになったとき、あまりピンとこなくて。
やっぱり初めて訪れた空まめの木で駿河屋が造る空間を体感したことが大きかったのだと思います。

ご主人様

それにリノベーションを頼むなら、やっぱり近くの会社がいいなと。
その点、駿河屋はここから自転車で行けますからね。

確かに、大事なお家の工事を任せるとき、お家から近い距離で何かあったらすぐに駆けつけてもらえる会社であることはリノベーション工事の一つの重要なポイントですよね。
ところで、金額面の心配はなかったですか？「自然素材の家は高い」というイメージはなかったですか？

ご主人様

金額面はね、やはりシビアに検討しました。正直、自然素材の住宅には憧れるけれどものすごく値段が高いのでは？と。
ただね、普通の建材でリノベーションをしても、キッチンや床や壁を交換して・・となると、やっぱりある程度の費用がかかる。だから何を優先してどう選択すべきかが大事だと駿河屋からアドバイスをいただきました。
事前に調査をして残せるもの、残したいものは残し、取り替えるべきは工事するというという選択をしていけば、手が届かないようなリノベーション費用じゃないというお話を聞いて安心したのは覚えています。

確かに、どんな素材でリノベーションをしても、年数を重ねていくとメンテナンスや交換の必要はありますものね。

奥様

メンテナンスに関しても、自然素材の床や壁って意外と頑丈で安心して使えるし、逆に年数を経て色が変化していくことを「味わいを育てていく楽しみ」にしてしまえますものね。

ご主人様

日々の掃除の面から言うと、我が家の階段は元々の階段をそのまま使っているのですが、角に溜まる埃が結構気になっていて。でもリノベーションで生まれ変わったLDKの無垢材の床と珪藻土の壁のエリアは不思議と埃が出ない。自然素材の家に住んでから掃除に対する意識が変わったよね。

奥様

そうね。前に住んでいた家だと、子供の本棚の埃が気になってしょっちゅう拭いていたけれど、リノベーション後はそんなに気にならないよね。

"生かせるものは活かす　再利用で叶えたリノベーションの秘訣"

お家を拝見しておりますと、リノベーションされた部分が明るい杉の色や珪藻土の壁が明るいクリーム色で、元々のお家で残されたロフトや柱、建具部分が濃いブラウンが主体でアクセントとして生かされています。センスの良いカラーコーディネートですね。

ご主人様

ありがとうございます。ロフトや階段、建具など元あるものは濃いブラウンだったのでそのままに、設計士と打ち合わせを重ねてうまくカラーコーディネートができて良かったです。

奥様

この家は築30年ほど経ちますが、年月が経っても再利用できる柱やロフトがあるってすごいことだなと。生かせるものは活かして、これからの我が家に繋げることができて満足しています。

リノベーション、大成功ですね！
打ち合わせや工事の過程で印象に残っていることはありますか？

ご主人様

一番感動したのは、打ち合わせで「こんな感じがいいな」とイメージを伝えたことが今こうして形になっていることですね。
設計打ち合わせの時に、2階のキッチン奥のバルコニーの物干しスペースを明るく屋根がついたサンルームみたいにしたいと伝えたら「こんな感じですか？」ってスラスラとイメージを描いてくれて、おおコレいいですね！って。以前はバルコニーの上に庇がなかったのでかなり便利になりました。

また、打ち合わせ時に、眩しすぎるかもしれない、風が抜けにくくなるかもしれない、という懸念点も教えてくれて。ただ要望通りに設計してくれるのではなく、きちんとネガティブな要素も伝えてくれたのは助かりました。
実際には完成したら眩しすぎず、風も適度に抜けて良かったです。イメージ通りの明るくて屋根がついたサンルームのようなバルコニーが完成して満足しています。

奥様

元々この家で暮らしていたから、間取りをどうするっていう話は両親もすごく興味があったみたいですね。工事中も気にしてちょくちょく現場を見に来てくれて。
このLDKの風景もかなり変わりました。以前はキッチンの前にダイニングテーブルを配置していましたけれど、キッチン前にカウンターを設置してカフェバー風に変更。ダイニングセットがなくなった分、広々と床を使えるようになりました。

同じ間取りなのにダイニングセットが有り無しでは、空間の広がりが違いますよね。

ご主人様

そう。キッチン前にカウンターが欲しいって言ったら「こんなふうにできますよ」とイメージを描いてもらって、まさにこんな感じです！って。完成した時を想像しやすかったのが良かったですね。

それは何よりです！逆に完成後のイメージができなくて大変だったことはありますか？

奥様

うーん、、、LDK隣の和室の畳の縁かな笑。

ご主人様

そうだね笑。打ち合わせの時、畳の縁の色を娘に選ばせたんですよ。畳の縁ひとつにしても沢山サンプルがあるでしょう。その中から娘に選んでみてって。そうしたらピンクを選んできて。
畳の縁って普通はいぐさの色に合わせてグリーンとか紺あたりかなぁと思っていたので、うっピンク・・？マジか・・大丈夫かな・・と焦りました笑。

奥様

少し不安でしたけれど、実際、畳が入ってみたら優しい明るい風合いで「あ、この色もアリだね。いいじゃない！」ってホッとしました。ピンクで正解だったよね笑。

今は畳縁にもいろんな柄や色がありますよね。打ち合わせで一つ一つ素材や色を選んでいく作業は大変だったと思いますが、ピンクの畳縁、明るくて素敵な和室です！
お嬢さんもリノベーションに参加されて、素晴らしい仕事をしましたね！笑

"家族の未来を繋ぐリノベーションの秘訣"

最後に、これから駿河屋でお家をリノベーションされる方達に向けて、先輩として一言アドバイスをお願いします！

奥様

言葉や文章で自然素材のことを知ることも大切ですが、まずは自然素材でできた空間を体感して本当の良さを知ることをお勧めしますね。本当に、珪藻土の壁や杉の無垢材の床は調湿効果も抜群で体に優しいですし、なんといっても空気感が違う。空まめの木は宿泊もできるので、一日家族で過ごして価値を味わうといいと思います。

ご主人様

まずはお家に対する要望や思いをどんどん出していくことですね。本当にできるの？ということでも、要望を出すことで複数のアイデアを提案してもらえたのが自分たちはありがたかったです。言葉で伝えづらかったら「こんな風にしたい」って写真や画像なんかも活用するのも手ですよね。
また、サンプルを実際に触って肌触りや質感を確かめることも大事だと思います。
駿河屋と一緒にお家を作り上げていく気持ちでリノベーションを楽しんでみてください。

具体的で貴重なアドバイスをありがとうございました。きっと未来の駿河屋のお客様にも役に立つことでしょう。
Y様、F様、未来へと繋がっていくリノベーション工事のパートナーに駿河屋を選んでいただきありがとうございました。
引き続き、駿河屋との末永いお付き合いをよろしくお願いいたします。