先日は北アルプスの常念岳へ

山岳会の仲間と登ってきました。

日程は冬山なので少しゆとりのある計画。

3泊4日です。

雪山は雪の状況や天候で計画が変わるので

予定より1日程度長く計画する場合も多いです。

冬山での食事は

三度三度しっかり食べると思ったらそうはいきません。

特に行動中は動きを停止するとすぐに寒くなるので

常に動いていて、食事は合間に

カロリーの高いもので補給する程度です。

普段は添加物など含まない食事を

心がけているのですが、山に入る場合には

どうしてもコンビニなどにお世話に

ならざるをえませんが

小型で軽くてカロリーの高い食べ物は

とても助かります。

下山後、腸内美男子が腸内不細工に

なってしまうのは致し方ないとして

今日は冬山の食料についてお話ししたいと思います。

今回の食料計画

今回の食料計画

今回たてた食料計画は

以下の通りです。

１日目
朝 コンビニ
行動食 150kcal どら焼き
昼パン 500kcal 調理パン
行動食 150kcal 羊羹
夕食 共同 鍋

２日目
朝 インスタントパスタ
行動食 150kcal どら焼き
昼パン 500kcal  クリームパン小4個
行動食 150kcal 大福（小）1
夕食 共同 鍋

３日目
朝 ラーメン 餅
行動食 150kcal どら焼き×１
昼パン 500kcal チョコパン小4個
行動食 150kcal 羊羹
夕食 共同 リゾット

４日目
朝 インスタントパスタ
おやつ150kcal どら焼き×１
昼  エネルギーバー 2本
おやつ150kcal エネルギーバー1本

しかし実際の食事は

状況などにより少し変わる場合があります。

実際の食事

実際の食事

１日目
朝 コンビニ おにぎり+サンドイッチ
行動食 150kcal どら焼き
昼パン 500kcal 調理パン
行動食 無し
夕食 共同 鍋

２日目
朝 インスタントパスタ
行動食 150kcal どら焼き
昼パン 500kcal  クリームパン小4個
行動食 無し
夕方テントにてラーメン（３人で２つ）
夕食 共同 鍋

３日目（登頂日）
朝 ラーメン 餅
行動食 150kcal ゼリー×２
150kcal どら焼き×１
昼パン 無し
行動食 150kcal フィナンシェ（焼き菓子）
夕食 共同 リゾット（野菜、チーズ、ベーコン入り）

４日目（下山日）
朝 大福（小）１
おやつ150kcal どら焼き×１
昼前に駐車場到着

夏山と違う冬山の食事

夏山と違う冬山の食事

夏山では三度三度

食事の時間を取ります。

特に昼は座って景色などを見ながら

お弁当などを食べたりすることもあるでしょう。

しかし冬山の場合には、

行動を停止すると寒くなり

すぐに動き出したくなります。

木々が茂る樹林帯では

まだ風がないので少しゆっくり出来ますが

基本的に立ったまま高カロリーのものを

さっさと食べて終わりにします。

特に森林限界を過ぎた稜線では

風が強いことが多いので

なるべく短時間に済ませられる

高カロリーなものが求められます。

また「軽さ」も重要な要素ですし

「凍らない」ということも大事です。

以前、イチゴ大福を食べたら

中のイチゴだけ凍っていて

食べるのに苦労したことがあります。

オススメの行動食

オススメの行動食

僕が経験したなかで

オススメの行動食をお教えします。

どら焼き

固くならず重くも無く高カロリーです

飲み物が無くても口にすることが出来、

腹持ちも良い感じです。

冬の行動食の主役です。

大福

ドラ焼きに飽きたら大福です。

甘さに飽きがちな行動食なので

塩豆入りなんて最高です。

もちなので腹持ちも良いです。

エネルギーゼリー（小型高カロリータイプ）

ウイダーインゼリーは重いだけなので

小型で高カロリータイプが良いです。

水分もそれなりに補給できますし

吹雪の状態でもポケットから出して

１０秒程度で済ませられます。

ベトつかないのも良いですし

少しずつ食べてキャップが出来るのも良いです。

アスリートが補給に使う、キャップの無いタイプは

べとべとになってしまい使いづらいので避けます。

オススメしない行動食

オススメしない行動食

エネルギーバーのチョココーティング系

とにかく固くなって苦労します。

歯が折れそうになります。

カロリーメイト系

ボソボソして飲み込めません。

羊羹

慣れれば簡単にパックを剥いて

一口で食べられますが

ビニールがべとべとするので

ゴミを仕舞うのに気を使います。

ゴミの処理のしづらさも

吹雪の中ではストレスになります。

絞り出す羊羹

固くなって出すのに苦労します。

蜂蜜

このサイズで300kcalはかなりオススメなのですが

厳冬期では固くなって出てきません。

冬期以外の非常食として

軽いし高カロリーなのでオススメです。

その他

シリアルをドライフルーツやナッツと組み合わせて

口の大きな水筒に入れて食べている人もいますが

僕は咀嚼に時間がかかるものは嫌いです。

なぜなら運動していて心拍や呼吸が上がっている時に

咀嚼が必要な食事は

余計に呼吸に負担をかけて苦しいからです。

その他の食事

その他の食事

冬山はアルファー米などのドライフードが多くなりがちですが

一般家庭で食べている雰囲気のもののほうが

気持ち的にも満足度が高いです。

なので、夕飯くらいは出来るだけ

普段食べているものに

近いもので計画します。

そうした観点から、なおかつ山で便利なもの

その他の食事としてオススメのものを

ここでお伝えしておきます。

早ゆでパスタ（マカロニ）

燃料を節約したいので

ゆで時間の短いものは魅力です。

しゃぶ餅

ラーメンや鍋にトッピングして

手軽に高カロリーに出来る炭水化物としては

最強の食べ物です。

冬山は絶対にこれを持って行きます。

朝、ラーメンだけでは足りないなというとき

とっても便利です。

番外編

番外編

冬山のお酒は燃費から計算すると

ウイスキーやウォッカなどが最強なのですが

どうしても単調になりがちなお酒です。

なので、シナモンやジャムや蜂蜜などを

トッピングしながら

味に変化をつけてホットウィスキーを

楽しみます。

ジャムはかなり多めに入れないと

実感できないので

一度自宅で試してみて

分量を考えてみてください。

画像のシナモンは２杯程度で

香りが飛んでしまいます。

シナモン好きであれば

パウダーのほうがオススメです。

今日の「わかった！」

今日の「わかった！」

冬山は夏山と違って行動中は

ゆっくり食事をしていると身体が冷えてしまいます。

なので食事を楽しむというよりも

いかに簡単にカロリー補給出来るか

ということが大事になってきます。

また手袋を何枚も重ねているので

開けやすさやゴミの処理のしやすさも

とても重要な要素です。

また、「軽い」ということと、当然ながら「凍らない」

ということも大切です。

朝と夜は食事を少しでも楽しみたいので

なるべく家庭で使っているもので

手間のかからないものを見つけることも大事です。

燃料を節約できれば

それだけ荷物を軽く出来るからです。

以上のような観点から

日頃のスーパーやコンビニを見ていると

「おっ！コレ使えるカモ」

というものに出会える事も

楽しみの1つになるかもしれませんね。

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＜編集後記＞

生まれて初めて「帯状疱疹」にかかってしまいました・・・。

いつも健康で元気だけが取り柄ですが

病気になるときはいつも年末です。

年末は仕事が忙しいことと

今年は特に忘年会がとても多かったです。

そんな時、夜中に胃の痛み？で起きたのが

症状のはじまりでした。

胃薬を飲んでも全く良くならず

病院では腸炎だと言われ腸の薬も飲みましたが

痛さは全くよくならずに山に出かけました。

登頂を果たした翌日に一気に悪くなり

胃の位置の皮膚が赤くブツブツが出てきたので

もしかして・・・・

と思ったら帯状疱疹でした。

12月31日に行政の休日診療を

受診させて頂きました。

原因はストレスと過労、加齢だと言われました・・・。

まだまだ30代前半の気持ちのまま

身体の疲れも感じずにつっぱしってますが

身体と気持ちは別なんですね～・・・。

しかも！

初診料と薬でなんと9800円！

こっ！これはなにかの間違いではないかっ！？

と聞いたのですが、間違いではなかったです。

もう40代半ばを過ぎているので

少しは身体をいたわらないとダメなのか？

それとも鍛え方がまだ足りないのか？

うーん・・・どっちだろ。

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