床暖房に無垢の木を使いたい方も

沢山いらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、

木にとっては過酷な状況を強いる床暖房ですが、

床暖房に対応、非対応など

無垢の木をつかったフローリングの世界にも

様々なものがあります。

床暖房対応フローリングとは

床暖房対応フローリングとは

床暖房の激しい温度変化による

ソリや割れなどの「大幅な木の動き」というリスクを

できるだけ回避するべく、膨張収縮を抑えた

床暖房対応フローリングのことです。

無垢の木のフローリングの含水率は

人工乾燥、機械乾燥などでは12％以下

天然乾燥、自然乾燥では20％以下

程度まで水分を乾燥させて出荷させます。

この乾燥度合いが甘く、含水率が高い状態だと

施工後に反ったり、割れたりしてしまう不具合が発生します。

また、フローリングのジョイント部分の隙間が

想定以上に広く開いてしまったり

なにかと不具合が起こります。

なので、床暖房対応の無垢の木のフローリングは

通常の乾燥よりもさらに強い乾燥、

含水率を下げる乾燥が必要になってきます。

市場にある床暖房対応無垢の木のフローリング

市場にある床暖房対応無垢の木のフローリング

床暖房を希望する場合で、無垢の木のフローリングにしたい場合

「床暖房対応無垢の木フローリング」を選択しなければなりません。

一般的にみられるのは

極端に乾燥させたもの・・・

たぶん0％～4％まで落としていると思われます。

カラッカラで重さも感じられません・・・・。

こういうものや

高温で乾燥させ、さらにプレスしたもの

これは表面においるが塗られています。

もはや節が焦げて黒くなっています。

プレスによって浮造（うづくり）のようになっています。

こうした極端なものばかりが

床暖房用の無垢フローリングです。

これはもはや木ではないようなものばかりです。

「木のミイラ」とさえ呼ぶ人がいるのもよく解ります。

床暖房対応無垢フローリングはなぜ木のミイラなのか

床暖房対応無垢フローリングはなぜ木のミイラなのか

床暖房は無垢の木のフローリングにとって

とても過酷な環境です。

通常の無垢の木のフローリングをそのまま使うと

反ったり割れたりするなど、不具合が発生してしまいます。

そこで、床暖房を販売しているガス会社が

統一した基準をつくり、フローリング材の推奨カタログを

つくったのが始まりだと言われています。

この基準は「ガス会社統一基準方式」と呼ばれ

決められた床の面積に床を施工し

80℃の温水を1100時間連続循環させ、

フローリングの隙・ 段差・反りなどが

基準値以下であるかを調べる検査です。

この基準に合格すれば、一般的には

「床暖房対応」と呼ばれる製品となります。

あまりにもお粗末な床暖房対応の無垢の木のフローリング

あまりにもお粗末な床暖房対応の無垢の木のフローリング

当社にも「無垢の木で床暖房対応のフローリングを」

と昔からご要望がありましたが、

あまりにも「床暖房対応」の無垢の木のフローリングが

品質的に魅力的ではなかったことから

長くお断りをしておりました。

しかし、マンションなどで床暖房が一般化していくなか

床暖房の心地よさを知ってしまうと

なかなか床暖房無しの生活には戻れません。

それに、住環境の視点から、暖房器具は

床暖房がやはり健康に良いということもあり

長らく、床暖房対応で魅力的な

無垢のフローリングを探し求めていました。

床暖房対応でもここまで出来る

床暖房対応でもここまで出来る

全国の製材所などをまわりながら

ずっと床暖房対応の無垢の木のフローリングで

品質の納得できるものを探していましたが

やっと見つけることが出来ました。

最初に見たときは信じられないくらい

木の油分がしっかり残っているフローリングだったので

本当に床暖房対応なのか信じられませんでした。

見て下さいこの色つや

奈良で見つけた美しい床暖房対応 桧

香りもしっかり残っています。

どうしたこういった品質を保てるのか聞いたところ

事前に反ったり割れたりしそうな材料を外し

少しずつ何度も乾燥を繰り返し

仕上がった段階で、もう一度

動きが大きく出そうな材料を目で確認して

外しているということでした。

これも「ガス会社統一基準方式」をクリアしています。

なぜ他では作れないのか

なぜ他では作れないのか

住宅業界やリノベーション（フルリフォーム）業界はクレーム産業と言われるほど

大小含めて沢山のクレームが発生しやすい業界です。

無垢の木の床も、木材特有の変化から

クレームに発展する可能性があり

生産者側が臆病になっているといっても良いでしょう。

なので、過度の加工をすることにより

絶対に問題が起きないようにしたい。

それが、こうした木のミイラのような

フローリング材を大量生産する

隠れた背景なのではないかと思います。

画一的にすべての素材を同じように処理すれば

一番手間ひまもかかりませんし

クレームも起こりません。

しかし、「ものづくり」って本当にそれでいいのか？

とやはり立ち止まって考える事も必要なのでは無いでしょうか。

現代のほとんどの床暖房用の無垢の木のフローリングに

魅力的な美しさがないのは

そうした生産者側の心裡が働いているからだと思います。

しかし、手間ひまかければ

このような美しい木の魅力を可能な限り残した

無垢の木のフローリングをつくることが可能なのです。

今日の「わかった！」

今日の「わかった！」

床暖房対応の無垢の木でフローリングは

市場のほとんどが魅力のない製品ばかりです。

しかし、しっかりとした技術や知識

手間ひまをかけることによって

まるで天然乾燥、自然乾燥の木材のような

油脂をしっかりと残した美しいフローリングを

つくることが可能です。

いらして頂ければ、その魅力の違いを

たっぷりご覧頂くことが可能です。

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＜編集後記＞

昨日は山岳会の会合に出席してきました。

１０年ぶりに再開するバックカントリースキーの道具について

先輩に色々と質問をしてきました。

バックカントリースキーというのは

リフトやゴンドラを使わずに、自分の足で登った山、

つまり、スキー場以外の場所で滑るスキーのことです。

僕の持っている１０年前の道具からかなり進歩しているので

新たに購入するかどうか、かなり悩んでいます・・・。

肝心のスキー自体の腕前なんですが

親父がスキーの指導員ということもあって

３歳くらいから履き続けています。

高校もスキー部で、社会人になってからは

東武グループのスキークラブに所属して

栃木県のスキー連盟に加盟していました。

資格は１級なのですが、社会人になってスノーボード全盛期になってからは

ほぼやっていないので、もう素人同然になってしまいましたが・・・。

春山をスキーで滑降するのを今から楽しみにしています。

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