マンションなどの集合住宅で
リノベーション(フルリフォーム)後にトイレの「給排水音」や「行為音」が
クレームになることがあります。
それは、リノベーション(フルリフォーム)で水回りの配置変更したことや
様々な設計、施工的配慮が欠けていたことが原因になります。
特に特定の音が発せられるトイレ
ほんの少し聞こえても問題になりやすいのです。
トイレの音トラブル
過去にリノベーション(フルリフォーム)をした方から
「上階のリノベーション(フルリフォーム)後にトイレの給排水音が聞こえるようになった」
という相談を受けました。
テラル株式会社 資料
相談者の寝室は30dbで非常に静かな寝室でしたが
上階のトイレを使用した際の音が
気になるレベルの音になって聞こえてきました。
音のレベルとしては35db程度でしたが
あきらかなトイレ使用の音は気になるものです。
早速、上階の住民に事情を説明し
リノベーション(フルリフォーム)を実施した会社の担当者と話し
状況を確認してもらうことにしました
上階を調査したところ、
リノベーション(フルリフォーム)でトイレの配置を変更していましたが
寝室の上には設置されていませんでした。
それでも気になるレベルですので
対策の依頼をお願いしたところ
対策方法を逆に聞かれてしまいました。
トイレの音問題の対策
原因は防音とともにトイレ関係の配水管や給水管の
固定方法や便器の固定方法
造作材と配管との干渉など
対策不足が懸念されましたので
上階の配水管の支持金物を
防振性の高いものに変更しました。
また、内装の下地と配管が干渉している
部分がありましたので、絶縁させました。
便器自体の固定方法も防振ゴムをはさみ
振動音が伝わらないように配慮し
縦方向の配水管が床のコンクリートを
貫通している部分もモルタルではなく
不燃材のロックウールを詰め
耐火性能のパテで埋める処理をしました。
下の階のお客様への負担は
縦配水管の床コンクリート貫通部分の
モルタルを壊すときに、天井を一時解体
しただけでその他の迷惑をかけずに終わりました。
対策した結果は30dbにまで低下し
トラブルはこれで一件落着しました。
今日の「わかった!」
最近のマンションはサッシの性能なども
よくなってきている関係から
室内が非常に静かになっています。
その結果、給排水関連の生活音が
目立ち始めていることもありますので
リノベーション(フルリフォーム)の際には、いままでと同じような
配管工事方法ではなく、
配管の支持をする金物の性能にも
気を配った施工をしなければなりません。
関連ブログ
リノベーション(フルリフォーム)や新築でトイレについて大事なこと、まとめ
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<編集後記>
先週の娘の大学入学に引き続き
今日は息子の入学式でした。
午後の会合の までのひととき
雨に散り始めた桜を見ることができました。
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