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子供部屋よりも居場所(テリトリー)や間取りが子育てで大事なわけ

RELEASE:2016.01.07     UPDATE:2016/12/07
CATEGORY:ブログ, マンションについて, 子育てと住まい, 戸建住宅について, 社長ブログ
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住まいは行動を制約し人生すら変える

といつもブログやメルマガでお話しをしていますが、

中でも重要なのは家族一人一人の

居場所(テリトリー)を作ることです。

 

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この住まいにおける居場所(テリトリー)の重要性を

強く唱えているのは

登校拒否や引きこもりなどと

住まいの関係についての研究や

「テリトリー形成能力の発達モデル」

の研究で有名な外山知徳先生です。

 

今日は、外山知徳先生の理論の概要を

簡単にお話させて頂く事で、

「居場所」や「間取り」って大事だよ

ということをお伝えしたいと思います。

 

住まいは家族の入れ物ではない

住まいは家族の入れ物ではない

 

子供が出来ると「そろそろ家を・・・」

という話しが家庭でも出てくると思います。

 

でも、家を購入する際に

立地や価格や広さを気にする以外に

間取りまでこだわる方は少ないと感じます。

 

たしかに立地や価格や広さは大切だし

社会的制約によって選択範囲が

狭められるものだけに

これら3つに縛られる住まい選びが

ほとんどだといって良いかもしれません。

 

でも、住まいは家族の単なる「入れ物」ではありません。

間違った間取りの住まいを選択することで

行動を制約され、家族は予期せぬ方向へ

人生すら引き寄せられてしまう大きな力が

働いてしまいます。

 

家族関係を良好にする「住まい方」

家族関係を良好にする「住まい方」

 

住まいやそこでの暮らし方は

家族の心のありかたと密接な関係があります。

 

すなわち住まい方を変えることで人は変わり

家族関係も変わるということです。

 

そう考えると、住まいは住み心地を良くするだけではなく

間取りを通じて家族関係を整えるという意識をもつことで

家族はより幸せになるということです。

 

良い家族関係をつくるためには「住まい方」を考え、

間取りなどを主体的に考えて作ることが

とても重要なのです。

 

テリトリーの重要性

テリトリーの重要性

 

動物が生きていくためには「なわばり」

すなわちテリトリーがとても重要ですが、

人間も動物故に、実はテリトリーを意識して

日々を過ごしている動物です。

 

それは「なわばり」というよりも

精神の安定が得られる「居場所」と言えます。

つまり「住まい」はテリトリーであり
精神の安定が得られる「居場所」でなければなりません。

 

住まいが安心できるテリトリーとしてよく機能していれば
そこに住む人たちは、安心して毎日を過ごす事が出来ます。

 

子供たちが元気で学校に出かけ

帰宅した子供たちはおやつを食べながら

ママに今日の出来事を楽しそうに話す。

 

ママは健やかな子供たちの成長を

日々身近に感じることで幸せを実感する。

 

パパは仕事でのストレスも家族との対話や

スキンシップで明日への活力を取り戻す。

 

住まいの中の個々のテリトリー

住まいの中の個々のテリトリー

 

登校拒否や引きこもりは、

子供が安心して戻ってくることのできる居場所(テリトリー)が

住まいの中に無いことに起因しているケースが多いと

外山知徳先生は言っています。

 

家の中に居場所があるということは

家庭の中での存在が認められているということです。

 

また居場所は自立と密接な関係があり

自分で自分の居場所を作る能力が育まれてこそ

人は自立が出来ると言います。

 

外山知徳先生はそうした能力のことを

「テリトリー形成力」と呼んでいます。

 

成長とともに変化するテリトリー形成力

成長とともに変化するテリトリー形成力

 

子供のテリトリー形成力は成長とともに発達すると言います。

 

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U様宅 乳幼児期、幼児期の素敵な居場所(テリトリー)

 

乳幼児期

親のそばてテリトリー拠点を形成

 

幼児期

行動範囲が広がり、おもちゃの奪い合いによるケンカなどは

テリトリーを喪失につながっても、耐える力を育む時期。

 

学童期

家庭から離れた場所でのテリトリー形成力を鍛える。

個室は必要無く、おもちゃや勉強道具の片付け

管理が出来るコーナーが必要。

 

中学生

プライバシーが芽生え自分の部屋が必要になる時期。

人により差があるので、無理に与える必要は無い。

本人の希望もないまま与えると良い結果を招かない。

 

個室を与えた時に、一人で部屋で勉強出来るか

自分自身で部屋を整理整頓や掃除が出来るかが

部屋を与えるかどうかの1つの目安です。

 

テリトリーとは部屋でなく「居場所」

テリトリーとは部屋でなく「居場所」

 

子供部屋の話しをすると、テリトリーとは

部屋のことではないかと思うかもしれませんが

それは間違いです。

 

部屋ではなく「居場所」がとても大切です。

なので、子供部屋は立派な個室である必要は無く

どこかの一角を専用のスペースとして与えるということでも

問題ありません。

 

ただし思春期の子供の場合には

目線を隠すような仕切りを家具で作るなど

工夫は必要になってきます。

 

子供だけでなく、パパにも居場所が必要です。

今、ご自身の自宅を思い出してみて下さい。

 

いつもパパがいる場所はありますか?

無ければかなり問題があると外山先生は言っています。

また、リビングの決まった席というものも、とても大切です。

 

家族一人一人の居場所をつくることが

住まいではとても大切なのです。

 

その為に趣味のコーナーや書斎スペース

家事コーナーなど間取りにうまく組み入れることが

安心できる住まいを作る上でとても重要なのです。

 

 

 

結婚も居場所(テリトリー)を形成すること

結婚も居場所(テリトリー)を形成すること

 

大人になり結婚をするということは

新たな居場所(テリトリー)を夫婦で作り上げることです。

その居場所(テリトリー)が家族の核になります。

 

間取りの中で言うとリビングのこと。

夫婦二人で形成する居場所(テリトリー)は

居心地の良いリビングのことです。

 

居心地の良いリビングとは広さや自然素材の空間

とうことではなく、当然ながら

高級な家具や調度品などでは決してありません。

 

それは家族が集うリビングであり

一人でいても気配が感じられるリビングです。

こうしたリビングで家族が密接に幸せな団らんを

日々過ごすことができれば住まい作りは成功と言えるでしょう。

 

外山先生は言っています。

必要なのは部屋ではなく、家族一人一人の居場所である。

居場所が確保された家族空間としての家づくりが

家族の幸せに繋がるのだ。

 

今日の「わかった!」

今日の「わかった!」

 

人間も動物と一緒でテリトリー(なわばり)が必要です。

このテリトリーは家庭でいう「居場所」です。

 

この「居場所」は決して個室が必要という訳ではなく

家族の気配が感じられる、空間の一角でも良いのです。

 

そうした居場所は家族一人一人に必要であり

夫婦はリビングにも家族の居場所をつくること。

 

子供も成長によって居場所が変化します。

決して個室が必要だということでありませんが

適切なタイミングで部屋与えてあげることが大切です。

 

こうした事を踏まえて考えると

間取りが最初から決まっている箱に

無理に合わせて家族が住むということは

なにか違和感があるように感じませんか。

 

間取りは家族の「居場所」を考えながら

意図して計画することがとても重要だということが

解ると思います。

 

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<編集後記>

 今日は、古い友人たち20名以上と古民家を借り切って

鍋を囲んで新年会です!

 

久しぶりに会う仲間も多く、今から楽しみです!

 

 

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