こんにちは。駿河屋の九代目当主一桝です。

だいぶ秋めいてきましたが、皆さんは食欲の秋ですか？それとも読書？スポーツ？僕は全部満喫してます！ところでこれからの時期、インフルエンザ対策などで湿度や室温などの調整が気になりますよね。しかし湿度を上げすぎると結露とカビが心配です。

今日はそんなお話し。

それでは、今月も子育てママにお役にたてる、おうちの中で大切なこと、発信します！

【インフルエンザや結露やカビを防ぐリノベーション（フルリフォーム）とは？】

人は生きている間、呼吸を止めることは出来ません。なのに毎日吸い込む住まいの空気が、ダニやカビなど微生物で汚染されているとしたら嫌ですよね。

1990年代に社会問題となったシックハウス症候群をご存じですか？

これは早く安く住まいを建てるために開発された、新建材（ベニヤやビニールクロス、接着剤など）が原因で、体調不良となり、新築住宅に入居できないなど、社会問題となった事件です。2003年の法改正によって、だいぶ改善されましたが、子供や女性などが影響を受けやすい問題です。

新建材はビニールなどの石油製品で住宅をつくっているので、室内の湿度調整ができず、結露などが発生しやすく、カビやダニが発生しやすい環境になっています。なのでぜんそくやアレルギー疾患の患者は少なくなっていないのが現状です。

こうしたビニール製の建材や接着剤などが原因で発症する「シックハウス」は、すでに一般的な言葉にになりましたが、もっと広い意味のことを指すと私は考えます。

例えば、室内温度のムラだったり、湿気の多さ、カビ、ダニなどの室内微生物汚染

冬の寒さや夏の夜の寝苦しい暑さなど、室内環境が原因の健康障害を起こすもの全てが「シックハウス」という概念に当てはまると考えます。

その中でも、室内の微生物汚染は、現代の住宅においてとても深刻なのはやはり「人の居るところには微生物も必ずいる」ということです

強い薬で絶滅させようとしても、人間も同じ生物なので、人体にも影響が出ます。

やはり、住まい手側の正しい知識と、生活改善、室内環境の改善をするための設備や家づくりを行うことで、許容できるレベルまで抑制するしかないんです。

では、繁殖を抑制するにはどうしたらいいのでしょうか。

カビは生きる為に適温がありますが、-10度から50度までと言われていますので

一般の住宅の年間を通した温度と同じなんです・・・。

湿度は65％以上で繁殖し、湿度が高ければ高いほど、繁殖速度が速まり生息する種類が増えます。

インフルエンザが気になるこれからの時期、菌繁殖も考えると４０％から５０％程度に室内の湿度を抑えることが大切です。

しかしこの湿度の調整って結構難しいですよね。ついつい加湿しすぎや、調理や入浴などの余分な湿気て結露してしまいます。

室内の湿度を調整する効果がある建材である珪藻土（けいそうど）の塗壁や無垢の木のフローリングにすると、湿度40%から60%付近で自然に調整してくれますので、健康な住環境にはとても効果的なんですね

無垢のフローリングと、湿度調整効果の高い珪藻土を使ったリノベーション（フルリフォーム）後のあるお客様とお話しをしたのですが、リノベーション（フルリフォーム）前にくらべて結露がほとんど無いとのこと。ペアガラスも断熱も大切ですが仕上げ材に純度の高い信頼できる珪藻土を採用したことが大きな理由です。