昔の住宅の良さって何でしょうか。
僕が子供の頃の住まいは
半ば傾いた木造住宅でしたが
そこには9人の家族がいて、
加工場には大工さんががいて
まわりでは僕ら子供たちが走り回る
狭いながらも仲良く暮らしていました。
今日は今の住宅が進みつつある方向と
季節を感じていた昔の住宅などの話しをしながら
思いつくままにつらつらと書いてみました。
将来後悔しないために
皆さんの住まい作りのヒントになればと思います
昔の住宅の良さ、今の住宅の良さ
昭和中期のごろまでの日本の住宅は
四季の変化に対応するための工夫が
随所に施され、自然と昭和する住まい方でした。
現代の向かいつつある住宅の方向は
高気密、高断熱の高性能住宅。
まるで自然の中のシェルターのような家で
外部から遮断するかのようです。
たしかに昔の住まいは寒いし暑いし
現代は昔よりもさらに気温が上昇しています。
住まいの寒さも身体に負担をかけて
ヒートショックなどの自宅での事故につながります。
もはや住宅で自然を感じる住まい方は
都会では無理なのでしょうか。
日本と他の国の思想の違い
日本人の思想は八百万神(やおよろずのかみ)
からも解る通り、すべてに神様が宿るという思想ですが
他の国々はおおよそ一神教です。
日本は八百万の神とともに生活し
自然を受け入れ調和する住宅をつくってきましたが
欧米などは人間が自然を支配する思想です。
当然ながら住まいに対する考え方も
違ってくるのは当然だと思います。
どちらが良いとか悪いとかの話しではなく
どちらも良いところがあるので、
両方の良い部分を住まいに取り入れることが
僕はこれからの住まいには重要ではないかと感じています。
季節を感じられる住まい
寒さに耐え、暑さを上手にしのぐような
自然と調和した生活で日本人は細やかな
情緒や感性を育んできたと言われています。
こうした生活の基盤は当然ながら風土や環境ですが
住まいも同様です。
特に、木や草や土などの有機物が
住宅資材として多く使われていたために
自然も今より身近だったのだと思います。
特に高温多湿の日本の気候にも
こうした素材は適していたと言えるでしょう。
有機物と反対に無機物もあります。
石や金属などは冷たい印象を与えます。
どちらが適しているかは個人の好みかもしれませんが
幼い子供の情緒や感性を育むためには
有機物のほうが良いのではないのでしょうか。
現代の住まい選び
住宅にはデザインや機能がとても重要ですが
それ以前に温かさやぬくもりが大切です。
温かさやぬくもりとは、断熱とか気密とかの話しではなく
素材そのものの温かさや、家族の愛情を感じられる
住まいということです。
しかし現代の住宅はどうしても目を引くデザインや
機能に注目してしまうところがあります。
理由はウエブなどモニターを通して見る世界が
とても多くなってしまった事が理由かもしれません。
住まいは高性能な箱を購入して
そこに家族を詰め込むのではなく
家族を中心として、どのような住まいが望ましいか
考えることがとても大切だと思います。
なので間取りはもちろん、決められたものを購入するのではなく
自由度の高い住宅を購入してリノベーション(フルリフォーム)、リノベーションをするか
小さくても注文住宅を建てるかどちらかの方法が、
それぞれの家族に合った幸せな住まいが完成すると考えます。
売る為の住宅
人生のスタートの場であり、住まう人の人生や
人格までも変えてしまう大きな力をもっている住まい。
家族の基盤となるはずの住まいは
いつのまにか「売れるための住宅」が多くを占めるようになりました。
住まい選びに価格は大切ですが
立地と価格と広さだけで購入を決める方も少なくありません。
住まい選びで大切なことは沢山ありますが
特に重要なのは間取りです。
間取りは家族の未来を左右する大きな力が働きます。
そうした事を知っていて購入するなら良いのですが
しらずに購入してしまい、あとで後悔しながらローンを払い続ける事は
本当に残念なことだと思います。
今、社会で問題だとされている、人に関わる様々な問題の原因は
家庭環境にあり、その家庭環境を生み出している根源は
もしかしたら、住宅産業の根源的な誤りにあるのではないか。
そんなふうに思います。
最後に
今日は思いつくままに書き綴ってみました。
住宅業界で仕事をさせて頂いている僕が感じる
高性能住宅に進む一方、自然と調和する生活と
うまく融合させたいという想いも現れていたかとおもいます。
また、住まいで大事なことがもう一つ。
間取りです。
間取りは意図してつくるのと
全く何も考えずパズルのように当てはめるのとでは
住まう家族の将来に大きな影響を与えます。
良い方向に導く間取りであれば良いのですが
何も考えていない間取りはえてして予期せぬ方向へ
家族を向かわせてしまいます。
住まいは人生の拠点であり人格を形成する場です。
立地、価格、広さだけで選んでしまうのは
やはりおすすめ出来ません。
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<編集後記>
結婚記念日だから早く帰らなくちゃ!
駿河屋の九代目がお送りする、天然素材・自然素材住宅のホント
幸せの住まい作り最初の一歩を間違えない為の
★産直の厳選素材住宅 自然素材住宅・珪藻土・無垢の木なら創業1657年 駿河屋
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