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香りの甘い松の中の姫「姫子松」の蒸留会を開催しました。

RELEASE:2015.09.19     UPDATE:2016/12/07
CATEGORY:ブログ, 社長ブログ, 自然素材
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先日、宿泊体感型モデルルーム「空まめの木」で

「姫子松蒸留会」が開催されました。

 

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講師はアロマなどの造詣の深い

ホリスティックアロマサロン アッシュ の代表

鷺島広子さん。

笑顔の素敵な女性です。

 

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健康食品の「リブレライフ」の鈴木さんのご紹介で

お知り合いにならせて頂きました。

 

初めておめにかかったときに

蒸留会のお話しを頂き、

 

丁度、去年丸太で買ったヒメコマツが

天然乾燥の時期を終えて

S様邸に使用して端材も出たことだし

 

なにより「姫子松」は

ネロリドールの成分が含まれていて

女性ホルモンのバランスを整える効果も

期待できると言われており

 

なにより香りがとってもイイ!

松のフレッシュな感じと

姫子松特有の甘い香り~♪

 

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なので

香りといえば「姫子松」がいいですかね~

と提案したらとても喜んで頂き、

第1回目は姫子松に決定し

今回、開催となりました。

 

姫子松蒸留会開催

姫子松蒸留会開催

 

今回の参加者は、女性10名に男性僕ひとり・・。

勝手にドキドキしながら

姫子松のお話しなんかもさせてもらいました。

 

蒸留する機械は

アランビックと言われるポルトガル製の

ハンドメイドの蒸留器。

 

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これはスワンネックとも言われる

もともとお酒を蒸留する為のものだったようです。

 

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もう一つは日本の蒸留器である「蘭引(ランビキ)」

江戸時代は「はまなす」などの香り成分を

取るために蘭引(ランビキ)を使っていたそうです。

 

今回は、この二つで蒸留して

香りの違いを感じてみようというもの。

 

姫子松はカンナくずとオガクズと

二つの状態で用意させて頂きました。

 

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量はそれぞれ、水の量に合わせてオガクズの量を

二つとも同じバランスで入れました。

 

蒸留器のしくみは

中でぐつぐつ水と材料を煮るのですが

出て来る蒸気には当然におい成分が含まれています。

その蒸気を冷やすことで

におい成分を水として抽出するしくみです。

 

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材料が大量にあれば、

アロマテラピーで言う「エッセンシャルオイル」が

採れるのですが、今日は採れるほど

蒸留は出来ないとのこと。

 

一般的に言われる

ラベンダー水やローズ水、ハーブウォーターなどと

言われているものと同じようなもの。

 

つまり、水蒸気蒸留法で

姫子松ウォーターを採取するということです。

 

陶器と銅では熱伝導率も違いますし

冷やす工程もアランビックはらせんの管と

なっており、姫子松ウォーターに

どのように違いが出るか楽しみです。

 

早速蒸留を開始しました。

10分程度でじわじわ出て来るようです。

 

その間に僕の思い出話しから

「姫子松」の話しをさせて頂きました。

 

 

子供の頃の僕は

子供の頃の僕は

 

小学校に入学して新しい友達が出来ると

友達の家に遊びに行くようになりますよね。

 

そんなとき、僕のオヤジは

「コレもっていけ」といって

ヒノキのまな板を持たせてくれました。

 

これを「お近づきのしるし」に

友人のお母さんにプレゼントするんです。

そうすると、とても評判がイイ

 

「あら~!イチマス君!」

 

なんて、オヤジの作戦通り

よく可愛がってもらえたもんです。

 

オガクズといえば

朝、お店を掃除するときは

オガクズを蒔いて、水をまいて

掃き掃除をしたのを思い出します。

ホコリがよく取れますし、香りも良かった。

 

林場(材木をたてかけてある倉庫)には

松、杉、ヒノキの香りが沢山満ちていて

そうした香りをかぐと、

当時の倉庫の香りや冷やっとする空気まで

瞬時に思い出します。

 

香りと記憶は

密接な繋がりがあると言われますよね。

 

姫子松の話し

姫子松の話し

 

以前のブログで、とても詳しく書きましたが

興味ある方は読んでみて下さい。

 

ブログ:松の中の姫『姫子松』で蒸留水を作る会を開催します。

 

姫子松はもともと希少なものです。

なぜ希少かといいますと

植林の出来ない木なので

山を買って、木を見て

姫子松が自生していれば使えるという

天然の木なんですね。

 

ヒノキや杉は植林で増やせますが

姫子松は人工的に増やすことが出来ません。

自然の森の尾根の上にひっそりと

あでやかに立っている木

まさに姫のようなので姫子松と名付けられました。

 

この姫子松は南会津のものです。

南会津の帝釈という山の1700m付近の姫子松は

昔はプレミアが付くほどだったといいます。

 

なぜ僕が広葉樹は南会津にこだわるかというと

なにより山が美しい

針葉樹の緑が混じらずに

紅葉の時期は本当に燃えるようです。

 

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また、僕はずっと山をやっていて

当時の仲間とも、この美しい南会津に

小屋を建てたいと言っていたほど

惚れ込んだ地域だからです。

 

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それほど素敵な山域の木を

皆さんに是非大切に使って頂きたいと思いました。

 

姫子松は五葉松とほぼ同じと

言われています。

 

五葉松は盆栽で有名ですが

五葉⇒御用がふえる⇒仕事が増える

ということで縁起が良いと言われます。

 

また「門かぶりの松」として

古い住宅の門の横には松がありますが

これは縁起をかついでのことでした。

 

また姫子松の特性として

硬すぎず、柔らかすぎず

松特有のヤニも少なく

反ったり割れたりすることも

比較的少ない木です。

 

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そうしたことから

木型として使われることも

多かったということと

 

昔の彫刻などは

結構、姫子松が多かったと言われています。

 

木を利用するには

反ったり割れたりすることが嫌われます。

 

なので、しっかりと乾燥させなければ

建材としての役割を果たさないのですが

 

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関東大震災以降、

ロシアの乾燥技術が入って来て

戦後の復興需要もあり、

木材は機械で乾燥させるのが

当たり前の世の中になりました。

 

しかし、木の本来持っている

油分や香りなどのフィトンチッドと呼ばれる

森林浴効果のあるものなどは

機械で強制的に乾燥したものでは

成分が当然少なくなっていて

 

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昔ながらの自然に乾燥させた木材の方が

そうした成分がしっかり残っているのです。

 

今回の姫子松は、自然乾燥の木なので

そうした意味でも希少なんですね。

 

姫子松ウォーター

姫子松ウォーター

 

さて、アランビックとランビキの

蒸留水が出てきました。

 

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ちょっと白濁している方が

アランビックで蒸留したもの。

少し油っぽい精油が浮いています。

 

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香りの違いはすごく顕著でした。

アランビックのほうは、強い香り。

ランビキの方は、優しい香りでした。

 

精油は銅製のほうが多く採れるそうです。

熱伝導率の違いかもしれないと

鷺島さんはおっしゃってました。

PHの値はどちらもほぼ同じ。

 

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香りと記憶

香りと記憶

 

先ほど僕も話ししましたが

香りと記憶との関係について

鷺島さんからお話しを伺いました。

 

これはプルースト効果と言われていて、

名前の由来は

「失われた時を求めて」という作品の

フランス人作家「マルセル・プルースト」に

ちなんで付けられた名前だそうです。

 

この作品は、香りを頼りに

失われた記憶を取り戻すという作品だそうです。

 

記憶はなぜ香りと結びつくかというと

脳の中でにおいを伝達する入口が

大脳辺緑系の第一次嗅覚野という部位。

 

これは記憶を司る海馬に繋がる

内嗅皮質という部位と隣り合った場所にあるので

嗅覚への刺激は記憶や感情を

強く呼び起こす作用があると

考えられているそうです。

 

 

最後に

最後に

 

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 姫子松蒸留ウォーター

 

木材は特に香り成分のある

建築素材なので

こうした有効成分を考えながら

ご自宅の住まいづくりに活用すると

とても面白いですよね。

 

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今回は姫子松を蒸留しましたが

次回11月は静岡県天竜区の

新月伐採・葉がらし天然乾燥の

杉やヒノキを蒸留する予定です。

 

鷺島さん、楽しい素敵な企画を

ありがとう御座いました!

今から楽しみですね~。

 

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<編集後記>

 

先日は韓国の放送局が当社の取材に来ました。

IMG_5903写真はディレクター兼インタビュアーの李さん。

 

以前、僕らの自然派体験クラブ「つちからの会」の活動を取材しにいらした方です。

 

韓国でも住宅での健康被害は社会問題化しており

僕たちの住まいづくりはとても興味があるようでした。

 

この件はまたブログで報告させて頂きます!

 

 

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