みなさんこんにちは。駿河屋九代目当主の一桝です。

今月は岩手県盛岡市へ、当社の木材接着に使うボンドを作る

製造現場に配合の確認へ行ってきました。

内部はこんな感じです。

様々な配合を試行錯誤して繰り返す為に、大きな攪拌機が並んでいます。

ニカワ

ニカワとは、言うなれば動物のコラーゲンです。

動物の骨と肉の間、軟骨などの部分から採れる物質です。

これの精製度合いを上げていくと、ゼラチンからコラーゲンへと呼び名が変わります。

つまり食品と同じなんですね。

これが劣化しないよう木酢液などを混合して、扱いやすくしております。

木酢液

木酢液は炭焼きで出る副産物。

昔から防虫や、畑に撒いて微生物を増やしたりして使われてきました。

こうした生活に安全な素材を原料で、住宅用接着剤をつくることが望ましいと思います。

でも、住宅建築には昔からニカワはつかわれていたんですね。

大工さんは朝から煮炊きして、ニカワを温めて使ってました。

もともと食品と同じようなものなので、一日使うと腐っていまいます。

そこで常温でも固まらず、使うときに接着して強度が出るように

ホルマリンを入れ始めました。

これがホルムアルデヒドと住宅の関わりのルーツのようです。

しかしすぐに、現代の住宅ボンド、俗に言う白ボンドが開発されて

ニカワとホルマリンのボンドのルーツは影を潜めてしまいました。

なのでニカワを使った接着剤は、なかなか慣れないと扱いづらいのです。

冬場は温めながら使用しないとすぐに固くなってしまう為

普通の大工さんや工務店さんは、ノウハウや知識の面から使いこなすのは難しく

使うのを嫌がられてしまいます。

でも、こうした接着剤も、一般的なものよりはこういったもののほうが安全ですし

なにより、「美味しい空気」の住まいを作るためには欠かせません。

配合されているものが明らかなであるということも、安心材料ですし

お客様に自信をもってお勧めできるものです。

メルマガなどで詳しく触れておりますので、ご興味ある方はメルマガ登録してみてくださいね。

帰りは盛岡名物　じゃじゃ麺を食べてきました。

友人数名からのお勧めのお店、地元でも有名店の白龍です。

内部は地元の人のみで、なかなか食べ方を聞けるムードではなく

ひたすら一人で説明書きを読み、ラー油、にんにく、お酢を配合して

汗だくで食べてきました・・。

そのあとは生卵を落として溶いたものに、スープと味噌を入れてもらい

チータンタンにして美味しく食べてきました！

来月は珪藻土の原料である頁岩（けつがん）の採掘現場へ、

久しぶりに採掘状況と品質の確認に北海道の稚内方面に行ってきます。

僕がお送りする、自然素材住宅のホント・幸せの住まい作り最初の一歩を間違えない為の

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