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タモ、セン、カバの原木の製材に会津に来ています

RELEASE:2017.04.25     UPDATE:2017/04/26
CATEGORY:ブログ, 社長ブログ, 自然素材
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昨日に引き続き、今日はいよいよ製材にとりかかります。

今回は旭川で仕入れたタモ、セン、カバの木です。

 

早朝から丸一日をかけて、全ての原木を製材していく作業ですが、樹種によって使用用途が違うのと、木の個体種によっても製材の仕方を変えなければならず、結構大変な作業です。

 

 

宿の朝食

 

早朝から製材所へ向かうために、食事を早朝にお願いしました。

 

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残念ながら山菜の時期にはまだ早く、そういえば桜も咲いていません。

道中、かなりの桜をみてきましたが、南会津では桜はゴールデンウィークごろなんですね。

 

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できれば少しずらしたほうが良かったのですが、木は水分を含んでいるので、なるべく早く製材して乾燥工程に入ることが、素材をよくする秘訣です。

 

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昨晩の岩魚の塩焼きが美味しかったので、今朝も欲しかったのですが、今朝は紅鮭でしたが地元の素朴な朝食はとっても美味しかったです。

 

さっそく製材にとりかかる

 

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今日、製材するのはカバとセンとタモです。

 

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出しやすいところからフォークリフトで順次だし、製材方法を決めていきます。

 

タモの木

 

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タモは日本のオークであるナラと比較的似ていて手頃な木です。

木目もやわらかいながらハッキリと出る木です。

 

カバの木

 

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カバは僕が好きな木の1つで、本州では標高の高いところから出てくる木なので、あまり伐採されません。

北海道に沢山ある木なので、カバは北海道の旭川から入れることにしています。

先日以来があってつくらせて頂いたテーブルもカバの木です。

オイルを塗ると独特の光があってとても美しいです。

 

なので今回はカバを沢山仕入れて、カウンターやテーブルに使えるように板材として製材をします。

 

センの木

 

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センの木はケヤキを白くしたような木で木目が美しいです。

なぜか人気が今落ちているので仕入れるのは割安感がすごくあります。

これでテーブルをつくってもとても素敵に仕上がります。

階段なんかに使うのもおすすめですので、今回は板材と階段材などに加工します。

 

製材前にすること

 

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まず表示やタグなどを留めている針金を抜きます。

これをやらないと、バンドソーと呼ばれるノコギリの刃がやられてしまいます。

 

海外からの木は、散弾銃などの金属が入っていることも多く、そうしたエリアで伐採した木は敬遠されることもあります。

製材の命はバンドソーというノコギリの刃なんです。

 

 

板物の製材

 

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板物の製材は乾燥して反ったりすることを考えて、仕上がり寸法プラス10㎜くらいで製材します。

50㎜のテーブルをつくりたければ、60㎜で製材して、2年間くらい天然乾燥をして、その後東京で一冬越させて馴染ませて、それから仕上げ寸法にしていきます。

 

南会津は湿った雪国なので、東京の乾燥になじませるために時間をかけることが丁寧な仕事のコツです。

 

製材後は個体識別できるように

 

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製材してから数年置くので、どういった素性か忘れてしまわないようにナンバリングしていきます。

これが結構忙しい!

実際に製材した寸法や木の素性、節や割れや虫食いなどを記録しながら番号を振っていきます。

実際に使える寸法も想定して記入していきます。

現物に記入しながらノートと写真をとっていきます。

 

 

昼食はここのそば

 

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ゆうがなようですが、数十分で急いで食べて、急いで製材所へ戻ります!

 

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木の素性を見極める

 

木の目利きは何年やっても難しいです。

いつも製材の瞬間瞬間が勉強です。

 

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ちょっとした見落としも、内部の虫食いや腐れ、節として出てきたりするので、しっかりとみて仕入れなければ、あとで泣くに泣けない結果となってしまいます。

 

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大きなテーブルを夢見ても、実際にひいてみたら使い物にならなかったなんてこともありますし、その逆もあります。

なので面白いですし、美しい目に出会うと感動してしまい、数年後のお客様の自宅に納まることを思うとワクワクしたりします。

 

今年は東京に材料をストックできる場所を相談中です。

実際にこれらの材料を見ながら家具作りを進めることもできるようにしていく予定です!

 

 

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<編集後記>

 

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先日登った至仏山も尾瀬を見下ろす場所にあります。

南会津と近い位置にあり、このあたりは本当に日本の昔の姿がまだ残る山域です。

 

そうした森で計画的に手入れと伐採をくりかえし、日本の素晴らしい広葉樹をお届けできることが本当に嬉しくおもいます。

 

毎年10月の紅葉の真っ盛りに、この山で木を切り、製材を見学して将来のテーブル板を購入する企画をやっています。

目の前で伐採された木が2年後にご自宅のテーブルになる素敵な企画です。

 

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是非今年も皆さんの参加をおまちしております!

 

2016年伐倒製材見学会のブログはコチラ

 

 

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