皆さんこんにちは。

駿河屋の九代目　一桝です。

マンションのリノベを検討する際に、

「キッチンの位置を少し移動したい」

と思うことがありますよね？

使い勝手や動線、リビングを向いたまま調理をしたい、などが理由です。

でも、一体どのていどなら移動できるのか？

向きは変えられるのか？

一般の人では、まったく想像も付かないとおもいます。

キッチンの位置は主に「排水管」と「換気扇」の位置や経路に制約を受けます。

そのため、「排水管」と「換気扇」の配管を通す為の空間が、床と天井に必用になります。

細かい制約はもっと沢山ありますし、このメルマガで全てを伝えることは出来ませんが、

「目安」になるような事はお伝えできると思います。

検討中の方がいましたら、是非参考にしてみてください。

• 二重床（にじゅうゆか）になっているか

キッチンの排水は基本的に床の下を通っています。

コンクリートの床と、室内の床の間には、配管の通り道が確保されていて

その空間に排水管などが通してあります。

こうした方法とは別に、コンクリートに直接、床材が貼ってある「直床」（じかゆか）の場合もあります。

その場合は、排水管は壁方向を向いています。

そのため、配管移動の自由度は無く、キッチンの移動は難しいでしょう。

しかし、「直床」をやめて、「二重床」（にじゅうゆか）にすることで、配管スペースを確保し

キッチンの位置を移動させることが出来ます。

その場合のデメリットは、床が１５センチから２０センチ高くなるので、天井が低くなってしまうことです。

• 二重天井になっているか

キッチンの換気扇は、ダクトと呼ばれる配管を通って、外に排気されます。

そのダクトは１５センチから２０センチくらいの太さで天井裏や梁の横を通っています。

なので、キッチンの天井がコンクリート直接か、二重天井になっているか、

それによって、キッチンの「移動できる」「できない」の判断基準になります。

ただし、様々な裏技、たとえば排気ダクトを室内から見えるところに通す、などの方法で不可能を可能にすることもできます。

厳密にはプロに見てもらって判断することで、不可能が可能になることもあります。

いかがでしょうか。

※床や天井の構造は、管理会社や、不動産会社に聞けば教えてくれます。

一昔前に流行った、「直床」「直天井」の物件は、床工事や天井工事が発生するので

キッチンの移動などを検討するには「割高」になります。

また、排気の配管を通す為に、曲げることが必用ですが、９０度の曲がりは３箇所まで、４５度の曲がりは４箇所までがよいでしょう。

排気は「曲がり」が多いと「排気効率」が落ちてしまいます。

建築士ではないデザイナー系のプランナーは、こうした事を知らない事が多いので、依頼するさいには注意が必要です。

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＜編集後記＞

エベレストベースキャンプ５３５０ｍまでの道のりは

基本的にトレッキングルートです。

その為、僕は楽勝だと思っていました。

しかし、それは筋力やスタミナの面だけです。

実際には、ネパールは舗装されている道が少なく、非常にホコリっぽいことと

気温も低く空気が乾燥していて

さらには、山岳地帯の物流は、ヤクと呼ばれる牛のような動物や、馬、水牛、ロバなどが主流のため、

ルートは常に「糞まみれ」なんです。

糞が乾燥→粉砕→土にまざる→粉塵となって吸い込む

「粉塵」ならぬ「フン塵」なんです！

こうしたことから、カトマンズから咽の調子を崩して、風邪になり、高所で高山病になり、リタイヤというのが、通常のトレッカーのパターンということでした。

その為、咽対策！をバッチリしていく必用がありました。