皆さんこんにちは。
駿河屋の九代目 一桝です。
木造住宅の建築現場を覗いて見ると、ホワイトウッドと呼ばれるヨーロッパからの輸入材で建てている家がほとんどです。
しかもいくつかの木を接着剤で固めている「集成材」です。
集成材は合板と同じように接着剤で固めているので、再利用できません。
産業廃棄物になるだけです。
土台は防腐剤を注入した材料で、最終処分時に環境を汚染してしまう材料も多いです。
安心して使える国産の無垢の木材はなかなかみかけなくなりました。
理由は国産材よりも輸入材のほうが安いからです。
遠い海の彼方から化石燃料を使ってはるばる運んでくる木材のほうが安いのは何故でしょうか。
それは、輸入の木材には税金がかからないからです。
アメリカとの貿易摩擦によって、木材の自由化がされたことが理由です。
日本は輸出で経済発展してきただけに、良かったのか悪かったのかわかりませんが、
林業関係者だけが貧乏くじを引かされたように思えてなりません。
頑張って国産材を使うことにしても、価格は40年前の価格です。
取引が成立したとしても、林業家は伐れば伐るほど赤字になります。
当然ながら植林などは出来ません。
林業従事者も減り、山の手入れも出来ず、台風や豪雨で土砂災害が起きています。
私も好きな登山の最中に、荒れた山を何度も見てきましたし
沢登りでは、昔は美しかった渓谷が、土砂と倒木で埋まってしまったのを何度も見ました。
山の木の値段は市場で決まります。
60年以上、三世代かけて育てたものが、競りで決めなければならない時代はもう終わりにするべきではないでしょうか。
木は三世代で育てた費用と、植林する費用を含めて取引されるべきだと思います。
その為には、商社や仲買人、メーカーなどとやっていては山にお金を還元することは出来ません。
なので私たちは産地の林業家から適正価格で直接取引をすることにしています。
どこの山で何年生の木をいつ誰が伐採し、製材して、いつ出荷したのかまでわかります。
以前はお客さまを産地にお連れして、木を実際に伐採するところから体験していただく家づくりをしていました。
こうすることで、山で働く人たちはもちろん、住まいと住まい手はより豊に、幸せになれると思うのです。
また伐採体験会を企画したいとおもっています。
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<編集後記>
コロナ前は秋になると伐採体験会を開催していました。
静岡の天竜や、奈良の吉野へお連れして実際にご主人に伐って頂くことから家づくりをスタートしたり。
それはそれは時間のかかる家づくりなのですが、
こうしたことを体験して頂くことで、林業のことや自然環境のこと、
その末端に私たちが暮らしていることを、すべて繋げることができる
とても貴重な体験になるとおもっています。
特に針葉樹を伐採するのは、迫力がありますよ。
森の巨人が倒れるのは、きっとこんな音と振動が木霊するんだろうなって思います。
伐採した切り株は、まさに濡れています。
生きている木材の命を頂く。
そんな貴重な体験ができるんです。
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