皆さんこんにちは。
駿河屋の九代目 一桝です。
木は植物であり生き物ですから、1年のうちでどの時期に伐採するかによって、水分が違ってきます。
木の水分は「含水率」(がんすいりつ)と呼びます。
木は冬が近づくと越冬の準備を始めるために、水分をあまり吸わなくなります。
木の中に水分を蓄えすぎると、その水分が凍結して膨張し、木「自身」を割ってしまうことになります。
冷え込んだ冬山に登山でテント泊していると、バシっ!という音がすることがあります。
これを「凍裂」(とうれつ)と言います。
なので、木はなるべく水分を木の中に残さないようにします。
水分が少なくなることで、逆に木は伐採したあとに腐りにくく、虫もつきづらくなります。
逆に、雪解けのはじまる春は木も活動を再開するときで、これから新芽を伸ばそうと、地面の水分と養分をどんどん吸い上げます。
こうした時期に木を切ると、水分が多く腐りやすい、虫がつきやすい木になってしまうのです。
こうした木は建築材料には向いていません。
市場ではこうした木を「ズブ生」と呼んだりしますが、高度経済成長時代は国産の木材が足りなかったので、ズブ生も市場に出ていたと言います。
現代も一年じゅう木を切り、市場には強制的に機械で乾燥させて含水率を下げた木材がでまわります。
機械で乾燥するのはもともとロシアから来た技術ですが、現代の日本ではほぼすべての木がこうした乾燥方法をとっています。
しかし、こうした乾燥方法は木が本来もっている香りやツヤなどの脂分まで抜き取ってしまうので、香りも色も天然で乾燥させた木材より劣ってしまうのです。
専門家でもこうしたものを「木のミイラ」と呼ぶひともいるくらいです。
やはり木材は、自然のままにしたほうが、香りもツヤも良くなりますし、油が残るということは、構造材として使っても、なかなか折れない(ねばりのある)材になります。
木材は秋に伐採して、天然の状態で乾燥させた木材を選ぶようにしてください。
目の前に並べて比較すると、皆その違いにびっくりしますよ!
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