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初見でわかるマンション品質

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皆さんこんにちは。

 

駿河屋の 一桝です。  

 

 

以前こんなことがありました。

 

お客さまが見つけた中古マンションで、すぐに売れそうな物件だったので当社のスタッフと先に内見を済ませました。

 

その後、僕が実際にその建物を見に行ったのです。

 

マンションの場合、内部は基本的にスケルトンで自由に変更できるので、施工担当者が内見に同行して簡易的に調査すれば、リノベーションの可能性やコストの算出など、おおよそできてしまいます。

 

僕が実際に見に行く理由は、

 

「この物件を本当に買っても大丈夫か」

 

という建築的視点で見るときです。

 

その日は車で現地に向かい、街道沿いのその物件は車中からよく目につく立派なマンションでした。

 

だんだんと近づくにつれて全体が見えてきたのですが

 

「あ、これは買ってはダメだ」

 

と走行中の車中から判断しました。

 

理由はなんだったと思います?

 

理由は外壁のタイルです。

 

タイルは焼き物なので全く同じ色のタイルは基本的に2度と出来ません。

 

どうしても同じタイルをつくりたい!という時は、同じ釜で同じ調合で特注します。

 

それでも色が変わってしまう。

 

ましてや、補修などは「似たようなタイル」で済ます事がほとんどです。

 

なので、タイルは基本的に貼り変えを行うと色が変わってしまうのです。

 

今回の中古マンションはタイルを貼り変えている箇所が築15年しかたっていないのに、異常に多く感じられました。

 

建築現場の工事の守るべき基準は、とても細かく決まっています。

 

タイルの場合、施工中、施工後、気温が3度以下に下がる可能性がある場合、施工してはいけない事になっています。

 

また、接着するモルタルも練ってから1時間以内にタイルの接着に使わなければなりません。

 

こうした事がなんらかの理由により守られていないと、あとで接着力不足で剥がれたり、浮いたりしてきます。

 

それは最初の大規模修繕の調査の時期、およそ完成後10年から12年くらいたったころの調査によってはじめてわかることです。

 

(新築マンションを買ってはいけない理由のひとつ、欠陥マンションがわからない)

 

修繕積立金の額は跳ね上がり、住民の家計を圧迫するようになります。

 

こうした施工不良がある物件は、他の部分も施行不良である可能性があります。タイル貼り変え箇所の多いマンションは「買ってはいけない」マンションです。

 

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