皆さんこんにちは。
駿河屋の 一桝です。
天然の木材を使ってオフィス環境を作ることは、企業にもそこで働く人にも沢山のメリットがあります。
一般的なオフィスは無機質な素材でつくられているものばかりです。
しかし、木材などの自然素材や植物を取り入れることで、働く環境が有機質なものへと変わり、働く人たちだけでなく、取引先やお客さま、しいては取り巻くSNSのフォロワーにまでも様々な良い効果があるのです。
さらにはこうした優しく温かな素材は比較的、女性が好むものでもあり、女性の多い企業や、女性を対象にした商品を販売する企業にとって、人材採用にとっても良い効果が期待できます。
また視覚効果も有機的なものへ変わる為、SDGsへの取り組みや環境配慮への取り組みをしている企業は、よりブランドイメージを強くし、動画や写真のSNSでの発信もよりブランドイメージを向上させる効果が期待できます。
今日は「天然の木材をオフィスに使うことで得られる効果やメリット」について、詳しくお伝えします。
目次
無機質になりがちなオフィスに木材を取り入れることで自然な風合いをもたらし、五感に心地よい環境を作ります。
こうしたデザインを「バイオフィリックデザイン」(自然要素を取り入れた設計)と言い、GoogleやAmazonなどの海外企業もオフィス環境に積極的に取り入れています。
“バイオフィリックデザインとは、人間の「自然と結びつきたい」という本能的な欲求を満たす要素を建築物に取り入れたデザイン手法。
そこで活動をする人に対してストレスの少ない環境を提供し、その結果として幸福感や生産性、創造性を高められるとされています“
バイオフィリックデザインは、クリエイティビティを刺激し、集中力を向上させ、新たな発想をうながし、全体的な生産性を高めます。
働く人々のパフォーマンス向上に効果があると言われており、「幸福感や生産性・創造性が約15%高まる」といった調査結果があります。
また木材は美しく、高級感があり、オフィスの魅力と個性を高める効果があります。
現代は木材でも様々な加工が可能となっており、デザインの柔軟性もあり、オフィスの美観性を様々なデザインで高める効果があります。
視覚面でのメリットだけでなく、空気の質を変える効果もあります。
木材はオフィスの余計な湿度を吸収し、乾燥した場合には湿度を放出するなど、空気の湿度を調節する効果もあります。
木材は温かみのある見た目だけでなく、実際に触れた時に温かな感触、心地良い香りがあるため、働くひとたちに快適さと落ち着きをもたらします。
これは働く人に自然とのつながりを感じさせ、心地よさと安心感を与えることができます。
特に無機質な都市部やビル内で働く人々にとっては、とても必要なことではないでしょうか。
こうしたことから、働きやすさが増すことで、従業員の満足度が向上し、職場への定着率向上にも繋がると考えられます。
私のオフィスでは、社員自らがオフィスの木質化を増やす提案をし、現在は北海道、旭川産のカバの木のテーブルで仕事をしています。
再生可能な資源である木材を使用することは、環境への影響を最小限に抑えることができ、企業の環境配慮への取り組みをより強く発信できます。
特に企業の出身地の木材を使用したり、森林保護の観点から利用された木材を使うことでより企業のブランドイメージを高めることができます。
また、そうした木材を使用することは、エコフレンドリー(地球や環境にやさしい)につながり働く人々が持続可能性への企業の取り組みにより良い印象とそこで働く自分自身に自信とプライドや満足度を感じることができます。
これらのように、天然の木材を使用することで得られるメリットは多く、企業イメージを向上させながら職場環境を改善し、働く人々の生産性と満足度をも向上させることができる、とても有効な手段です。
特に女性は無垢の木などのテイストを好むため、優秀な女性スタッフや管理者を採用したり、女性に向けたマーケティングを行う企業にはとても有効な方法です。
女性ホルモンと天然の木の香りについての具体的、科学的な関連性についての情報は限られていますが、一般的に香りやアロマセラピーは、ホルモンバランスを含む身体と精神の両方に影響を及ぼすことは広く知られています。
天然の木の香りはリラクゼーション、ストレス緩和、心地よい気分を促進するなどの効果があります。これらは、人間の体内のさまざまな化学物質(ホルモンを含む)の生成と放出に影響を及ぼし、全体的なホルモンバランスに影響を与える可能性があります。
例えば、松の一種である姫小松などに含まれるネロリドールは、女性ホルモンを安定させる効果があると言われています。
これらの効果は、女性だけでなく男性にも当てはまりますが、ホルモンの影響を受けやすい周期や年齢による女性特有の状況においては、香りやアロマセラピーの効果が特に有益であると感じられることがあります。
フィトンチッドは、植物が発散する揮発性の有機化合物で、"植物が放つ生命力"とも表現されます。ヒノキや杉といった針葉樹は特にこのフィトンチッドを多く発生させます。
これは、木材が自然な環境で生き残るために発達した身を守るためのメカニズムで空気中のバクテリアを殺す抗菌効果があり、これらは心地良い木の香りとして私たちに届きます。
この香りによる効果は、自然環境、特に森林にいるときに感じられるリラクゼーションや安心感を引き起こす要因の一部であり、"森林浴"などが心地良い理由として広く知られています。
さらには、フィトンチッドの一部は人間の免疫システムを活性化させ、特に自然キラー細胞の活動を増加させることが示されています。
自然キラー細胞は、感染症やがん細胞を排除するのに重要な役割を果たす白血球の一種です。また、血圧を下げる効果があるとも報告されています。
これらのことからも、無垢の木をオフィスで使用する場合には、フィトンチッドの多い針葉樹であるヒノキや杉の木を内装や家具に使用することがオススメです。
このフィトンチッドの効果をもっとも木に残すには木を乾燥させる方法にもこだわることが大切です。
木材はもともと水分を含んでおり、乾燥していない木材は反ったり割れたりという負の特性があります。
これを乾燥することで素材として安定させ、建材として利用することができるのです。
乾燥方法は大きく二つあり、機械で強制的に乾燥させる手法が現代の主流ですが、この場合、木が本来持っている香りやツヤなどが失われてしまいます。
もう1つの方法は、自然に乾燥させる「天然乾燥」という方法です。
これは機械乾燥に比べて木の本当の魅力を残す唯一の方法です。
木の本来の魅力である香りやツヤや美しい色合いは、「天然乾燥」でしっかりと残すことが出来るのです。
オフィスへ採用するさいには木材の選定、特に「天然乾燥」かどうかを現地でしっかりと確認できるものにこだわりたいものです。
天然乾燥された香りの良い無垢の木と観葉植物を組み合わせたオフィス環境は、非常に心地よく、働くひとたちの生産性と健康に対してさまざまな効果が期待できます。
木材単体で使用するよりも、木材を使ったオフィス空間にグリーンを入れることで、アースカラーがより際立ち、視覚効果によるリラクゼーションとストレスの軽減が期待できます。
これは「バイオフィリックデザイン」の元となった言葉である「バイオフィリア」と呼ばれる概念に関連しています。「バイオフィリア」とは“人は本能的に自然との繋がりをもとめている”という考え方です。このことから人間は自然に引き寄せられ、自然の一部であると感じることでストレスが軽減されるのです。
観葉植物は空気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を生成します。また、一部の植物は空気中の有害物質を吸収する能力もあります。
これにより、オフィスの空気質が改善され、働く人々の呼吸や健康に良い影響を及ぼします。
木材そのものでも湿度を調整する「調湿効果」がありますが、植物を取り入れることで蒸散作用により、自然に空間の湿度を木材との相乗効果で調整します。
これは特に乾燥したオフィス環境で有用で、快適な作業環境をつくりだすだけでなく、適度な湿度は女性のお肌にとっても良いとされています。
木材は自然な音響材料であり、木材の配置や組み合わせにより、オフィスの音響環境を改善するのに役立ちます。
コンクリートむき出しのオフィスなどは音が反響して聞き取りづらくなることがありますが、木材や植物は音を吸収し、エコーやノイズを減らすのに効果があります。
こうしたことはオフィスでの集中力を高める効果は当然ながら、休憩スペースではしっかりと休息をとることもでき、休憩後の仕事への取り組み方もより前向きになることでしょう。
さらには観葉植物は天然のスクリーンとして簡易的な空間分けにも活用でき、プライバシーを確保したり、オープンスペースをより管理しやすくすることができます。
木材は自然光を吸収し、同時に柔らかく反射します。
これにより、オフィス内の照明環境が改善され、視覚的な快適さが向上します。
また、観葉植物も自然光を吸収し、空間を明るくし、視覚的な魅力を追加します。
このように、無垢の木と観葉植物を組み合わせたオフィス環境は、作業環境の質や生産性、働く人々の健康と幸福感に対して多くの相乗効果があります。
無垢の木と観葉植物を使用したオフィスは、自然やそうしたことから生み出される素材を扱う企業、またそうした活動を行う企業など、様々なビジネスで持続可能な社会の実現に取り組むブランドイメージを高める1つの表現方法となります。
企業は、オフィスの無垢の木や植物などの自然素材を使用したデザインを強調することで、環境に対する自社の考えを広く社会に伝えることができます。
これは、ウェブサイト、ソーシャルメディア、プレスリリース、会社見学などの通信チャンネルを通じてオフィスを見せることで企業の姿勢をより強く印象づけることができます。
無垢の木や植物を使ったオフィスは、企業が従業員の健康と幸福を重視しているというメッセージを伝えます。
企業は、そこで働く人たちの声を集め、その声をマーケティングやPRの素材として活用することもできます。
クライアントやビジネスパートナーをオフィスに招くとき、無垢の木などの自然素材で作られた快適なオフィス空間は、企業の価値とビジョンを抽象的にも具体的に示す機会となります。
企業は地元のコミュニティイベントに参加したり、オフィスでイベントを開催したりすることで、自然と緑の空間を活用した環境への取り組みを外部へ発信することができます。
こうしたオフィスはエコフレンドリーなオフィスデザインとして、持続可能性に関する賞や認証を取得するための資格を得ることができるかもしれません。
これは、企業が持続可能性に対して積極的に取り組んでいるというメッセージを強くアピールすることに役立ちます。
無垢の木と観葉植物など(自然素材)でつくられたオフィスで撮影された写真や動画は、SNSで発信する際に多くの効果が期待できます。
自然素材を使用したオフィスは美しいビジュアルでSNSのフォロワーへアピールできます。
これは、フォロワーが自社に自然に興味を持ち、投稿をクリックする可能性が高いということが期待されます。
また、この種のビジュアルは人々に感動を与え、ブランドに対する良い印象を与える可能性が高まります。
自然の素材を使用したオフィスの写真や動画は、視覚的に魅力的であり、ユーザーがコメントを残す、投稿を「いいね」する、シェアする、投稿を保存するなどのアクションを取る可能性を高めます。
これにより、SNSのアルゴリズムがその投稿を評価し、より多くの人々に表示される可能性が高まります。
無垢の木と観葉植物など(自然素材)でつくられたオフィスで撮影された写真や動画を使用すると、企業のサステイナビリティや社員の幸福に対する企業姿勢について表現する投稿が可能となります。
これは、フォロワーとの感情的なつながりを強め、ブランドロイヤルティを向上させることへ繋がります。
自然素材の使用は、企業が環境と持続可能性に配慮しているというメッセージを送りつづけます。
これは、特に若い世代の消費者や女性などには特に魅力的であり、企業との関係を深めるための信頼関係を結ぶのに役立ちます。
さまざまな場所や場面、角度からの写真や動画、様々な時間帯や季節のオフィスの様子など、オフィス環境は多くのコンテンツを提供するネタで溢れています。
これにより、SNSの投稿ネタが増え、フィードは常に新鮮なものとなり、フォロワーが定期的にチェックしたくなります。
このように、無垢の木と観葉植物など(自然素材)でつくられたオフィスは、様々な場面で撮影された写真や動画は、SNSでのブランドの好感度を高め、フォロワーとの信頼を築き、長期的な関係を確立するのに役立つのです。
企業は無垢の木や観葉植物などの「自然素材」を使用したオフィス環境を作ることで、働く人たちの生産性の向上や健康面でも良い効果を高める一方、SDGs推進に向けた社会環境の中、企業のブランドイメージを様々な媒体を介してより良く、より強く発信しながら、社会的責任と持続可能性へ取り組みを表現し、ファンを増やすことが出来るということがわかったのではないでしょうか。
皆さんのオフィスでも、是非部分的にでも、打合せスペースや休憩室、ワークブースなどで無垢の木や植物などの自然素材を取り入れてみてください。
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