一桝です。

今年の高見林業さんの植樹祭に行ってきました。

今年も家づくりの時に、建て主自らが大黒柱を伐採した時に枝を払い、その枝を新居で育て、

今日の植樹の為に自宅から育てた苗木を持って来た方が多数いらっしゃいました。

当社の家づくりは、

林業家⇒材木店（製材所）⇒プレカット工場⇒お客様（現場）

というシンプルで明確な顔の見える最短の流通経路を通って、お客様にお届けしております。

（通常は中間に複数の業者、企業、組合が介在します）

まず、家を建てると決めたら、山に行き、実際に家づくりに用いる木の育った山を見て頂きます。

設計を進め最終的に契約頂けますと、今度は実際の伐採の為に、一緒に山に行って頂きます。

お清めをしたあと、林業家の方々とともにお客様ご本人が、大黒柱の伐採をして頂くのです。

家づくりは、生産者側の都合で、どこかの国の木を都合良く製材をして

短期間で組み立てるのではなく、

その木の育った山を感じ、長い年月をへて成長することを感じ、

その命を頂いて家づくりをする。

また植樹という行為で、その命を繋いでいくということによって、祖先と自分との繋がり、

自分と子孫との繋がりという長い長い時間を想うことが出来る、

家づくりとは、そういった貴重な機会だと思います。

そういった心の豊かさに、せっかくの家づくりを通じて身をもって感じて頂くことにより、

より住まいに愛着が芽生え、家というものは決してメンテナンスフリーの工業生産品ではなく、

ひとつひとつ別の命の積み重ねと時間があり、

自然と、家族を守ってくれる住まいに対する愛着をもった関わりとなっていけば、

きっと家族のありかたがとても豊かになるのではないかと私達は考えます。

そのお手伝いを私達でできれば、こんなに嬉しいことはありません。

さて

肝心の植樹祭ですが、現地の高見林業さん、田村材木店さんの皆様が、本当に細かいお心遣いをして下さり、大人も子供も終始笑顔のお祭りとなりました。

準備など相当大変だったと思います。

本当にありがたいことです。

家を建て、大黒柱の枝をご自身で育て、森に返す為に植樹来られた方、

以前植樹をして、その手入れに来た方、様々ですが、

みなとても熱心に、そして本当に楽しんでおられました。

 こういった取り組みは本当に素晴らしいことです。

同行して頂いた、保田さんファミリーも、奥様が｢自宅で杉を育てて来年山に還す！｣

とおっしゃったので、1本頂きました。

｢都会で杉を育てたら、花粉症の人に迷惑だよね?｣

などと言われつつもめげずに頑張って育てて下さい。

来年またもどってきましょうね。

私も子供たちの分を植えてきました。

これからも長く取り組んで行きたいと思います。