皆さんこんにちは。

駿河屋の九代目　一桝です。

経験を積んだ医者は、病室や患者の「匂い」で病状を把握することが出来ると聞いたことがあります。

アメリカでは公的に「匂い」の試験官がいて、産業関連に関わる毒性物質の確認のために採用されているそうです。

こうした「匂い」の試験官が日本にもいたら、とても役にたつのではないでしょうか。

難しい測定器を使って、決められた物質だけの濃度を数字で表すだけでなく

「身体がナチュラルに受け入れられる匂いか、避けたい匂いか」

「自分がどう感じているか」という感覚こそが大事なんじゃないかなって思います。

ゼネコンの現場監督時代に、設計担当の先輩が物件に採用する「ナチュラル系塗料」を打合せに持ってきました。

「この塗料はナチュラル系だから自然なものだ！飲んでも大丈夫だぞ、おまえ飲んでみろ」

と言われて、

「ハイ！喜んで！」

と言ったかどうか忘れましたが、一口だけ口に含んでみました。

すると、とんでもない溶剤系のやばい味と香りで死にそうになったのを覚えています笑

あのときの経験から、自然塗料はかならず「舌で確認」をする僕です。

これって厳選素材選びでとても大事な感覚です。

「匂い」に関しても同じです。

中古住宅の購入前の調査で内見にいった際には、家の匂いをすごく注意して確認しています。

特にカビや湿気っぽい匂いの家は、家を早く腐らせるので絶対に購入をオススメしません。

現代住宅は火事になると、「焼死」するのではなく新建材が燃えて出すガスで中毒死するといわれています。

ビニールクロスを燃やしてみると真っ黒な煙とともに毒ガスみたいな匂いがするので、よくわかります。

和紙や布のクロスは燃やしても、煙が少しでるくらいで違和感のある匂いは生じません。

このように、「匂い」にたいする感覚はとても重要です。

住宅展示場などにいかれたさいには、ご自身の感覚をじっくりかんじてみてください。

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＜編集後記＞

会社の重鎮、Yさんにヒマラヤ行きを許可された僕は、

もうつま先立ちで小躍りしながら頭の中はヒマラヤだけになりました。

Yさんの家の方角に足を向けないで寝るために、寝室の模様替えもしました（うそ）

今回の目的は、８０００ｍの山に登頂するわけではなく、

・５３５０ｍにある、エベレスト登山のスタート地点、エベレストベースキャンプに行くこと

・５５００ｍのカラパタールという、エベレストが正面に見える山に登ること

この２つです。

ヒマラヤ行きが決定してから、友達にも話しをするのですが

「過酷なんでしょう！？気をつけて！」

なんて心配もされたのですが

普段から滝を登ったり、雪山を登っている僕は、

「まぁ楽勝でしょう　散歩の延長ですよ　はは」

と、言っていました。

しかし！