皆さんこんにちは。

駿河屋の九代目　一桝です。

日本の古い住まいはとても寒く、冬場の心臓疾患などでお亡くなりになる事故がまだまだ多いのが実情です。

しかし、

「大規模なリノベをする予算がない」、「今の家での老後の健康不安をなんとかしたい」という方は、今日お話しする２点をしっかりと暖かい環境にしてください。

とても重要な場所を２点にしぼってお話しします。

〇浴室

古い家の浴室は、モルタルとタイルでできているものがほとんどです。

窓があってもガラスはシングルで断熱効果はありません。

このようなお風呂は寒いので湯船の温度を42度以上にすることも多く、浴室や脱衣所と浴槽の温度差で心臓疾患、血管障害が起きて、お風呂で溺死する事故につながるのです。

でも、今のユニットバスは浴槽にも断熱材が入っていて、商品によっては壁にも断熱材が貼られているものもあります。

こういったユニットバスにリフォームすれば、壁や屋根などを断熱しなくても、かなり安全な浴室になります。

また、給湯器への負担も減るためガス代などの節約になります。

忘れてはいけないのは、窓がある場合には二重窓へ変更してください。

〇脱衣所とトイレ

脱衣所やトイレは断熱材が貼られた石膏ボードを壁と天井に上から貼ることで、断熱することができます。

それぞれ４㎝くらいは壁がトイレ側にでてきて狭くなりますが、暖かくなります。

窓がある場合には二重窓にすると効果はもっと高まります。

トイレには小さなオイルヒーターを付けておくと良いでしょう。

脱衣所は使用する前から電気ストーブなどを付けておくか、ユニットバスに浴室乾燥機をつけておけば、脱衣所の暖房にもなります。

こうすることで、冬場の温度差による事故を極力防ぐ対策を限られた予算で行うことができるのです。

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＜編集後記＞

先日は久しぶりに静岡県の天竜の製材所と、伐採現場の森に行ってきました。

現地は丁度、伐採した木材を山から卸し始める準備のまっただ中。

ワイヤーを張り巡らし、一本一本丁寧に下ろしていきます。

木は伐採したあとに、「葉がらし」という「枝葉をつけたままで山に放置しながら乾燥させる」ことを行います。

私はこの天竜の木材に出会う前に、全国をめぐり最良の木を探していたのですが

全国どこの山に行っても、そこで働く人たちは「葉がらしをすると木が良質になる」と言っていました。

実際に水分をじっくりと抜いていくので、虫がつきづらくカビが生えづらい、割れづらいなどの特質があります。

しかし、葉がらしをしっかりした期間（３ヶ月）行っていることは極めて希でした。

理由は林業が不採算産業だからです。

伐採したらすぐに下ろして機械で乾燥させ、市場で現金化する必要があるんですね。

そんななか、ここでは良い木材を生産するために、真面目に取り組む人たちがいます。

帰りは「ニフティー温泉　全国１位」になった「駿河健康ランド」に立ち寄って帰りました～♪