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本当に心地良い床材は何か

RELEASE:2025.03.17
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皆さんこんにちは。

駿河屋の九代目 一桝です。

 

 

 

新建材と呼ばれるビニルクロスや合板のフローリングから揮発される化学物質は、

 

床上30㎝ほどにたまりやすいことが研究でわかっています。

 

カーペットはそうしたものも取り込み、またホコリなどの微細なゴミも入り込みやすく

 

ダニやカビも発生させやすいため、最近の住宅では見かけなくなってきました。

 

特にアレルギー体質のご家族がいる場合には、フローリングのほうが室内を清潔に保ちやすいので安心です。

 

 

 

しかし、どんなフローリングでも良いということではありません。

 

やはり国産で天然乾燥させた無垢のフローリングが一番です。

 

 

 

海外の木材は海外の虫がつかないよう薬品が使われています。

 

機械で強制的に乾燥させた木材は、色も香りもツヤも落ちてしまいます。

 

合板フローリングは薄い木を何層にも接着剤で固めているため、反ったり割れたりすることなく、素材として安定はしているものの

 

シックハウスの原因物質を室内に放出します。

 

 

 

また、表面をコーティングしているために、湿度を吸ったり吐いたりする調湿効果もありません。

 

素足であるくとベタベタするのはそのためです。

 

 

 

一方、無垢のフローリングは湿度を吸ったり吐いたりする調湿効果があります。

 

また、杉やヒノキは合板に比べてやわらかく、熱伝導率も低いため、暖かく感じます。

 

 

 

天然乾燥の無垢のフローリングは、よく乾燥させたものでも、多少ですが反ったりします。

 

これを「木があばれる」と言いますが、適度な変形は均一な床よりも、僕はより足触りを良くしていると感じます。

 

完全に水平な無機質なものより、多少違いがあったほうが、足には自然に感じます。

 

特に杉は、長年使っていると「うづくり」のようになります。

 

これは木の年輪の冬目(年輪の濃い細い線)と夏目(冬目と冬目のあいだの色の薄い部分)の固さの違いによって

 

夏目が若干凹んでくる状態のことを指します。

 

これがとても気持ち良いので、是非体験してみて欲しいです。

 

 

 

汚れを嫌って無垢のフローリングにウレタン塗装をしてしまう人もいますが、オススメできません。

 

理由は、せっかくの無垢材が合板フローリングと同じになってしまうからです。

 

調湿効果もなくなりますし、そもそも足触りがベタベタと合板と同じになってしまいます。

 

せっかくの無垢のフローリングなのですから、調湿効果を維持しつつ、足触りも良くしたいものです。

 

 

 

それには荏胡麻などのオイルや蜜蝋などのワックスで仕上げるのがオススメです。

 

荏胡麻は塗った直後にキツイ匂いがしますが、乾燥すると全く匂いがのこりません。

 

乾くと杉やヒノキ本来の香りがしっかり出てきます。

 

 

 

僕のつくる住まいは荏胡麻と桐油を混ぜたオイルで仕上げます。

 

乾くまで時間がかかりますが、乾燥材などが入っておらず安心です。

 

 

 

家具などは蜜蝋と荏胡麻を混ぜたワックスを使います。

 

蜜蝋は千葉や岐阜のオーガニック養蜂家さんから直接わけてもらうのですが、

 

加糖や高熱処理などもしていないので、季節ごとの花の蜜がそれぞれ違う味わいがあって

 

食べていて、より自然を身近に感じる美味しい味です。

 

時期によってはその蜜蝋ワックスで家具を仕上げて、同じ蜂が集めてくれたハチミツをプレゼントすると、とても喜んでいただけます。

 

僕はそういう話しをするのが大好きです笑

 

────────────────────────

<編集後記>

 

毎年僕たちは植林のイベントを開催していたのですが、コロナ禍でしばらくお休みになってしまいました。

 

そこで今年は東京の森で植林や森の手入れをお手伝いできるよう、計画しています。

 

ここ数年はコロナでそうした活動が全くできておらず、新しく入ったスタッフも未経験なことも多くて、

 

スタッフ自身も「本物に触れる機会」が以前と大分減ってしまっていました。

 

うーん これはマズイと思い、やっと動き出したところです。

 

厳選素材の産地にも以前はスタッフを連れて、僕たちが扱う「本物」を作るひとたち、その背景などを体験させていたので、

 

こちらもそろそろ本格稼働させようと思っています。

 

イベントでも木の伐採体験だったり、伐採した木を製材して、その場で購入できたりなどなど

 

いろいろとまた復活させていきますので是非楽しみにしていてください。

 

そうそう、住まい作りがロングスパンでできる人は、是非ご自宅の木をご自身で伐る体験もしてみて欲しいと思います!

 

僕たちはそうした、自然体験や作るひとたちと住まい手が交流する機会、

 

また背景を僕たちがしっかり伝えることで、住まいをより愛着をもって長く住んでくれるのではないかと信じてこうした活動を頑張っています。

 

 

 

 

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