皆さんこんにちは。

駿河屋の九代目　一桝です。

現代はネットにたくさんの情報があふれています。

住宅に関しても膨大な情報が氾濫しているといってよいでしょう。

しかも、その内容はすべて｢本当であるかのように｣書かれていることがほとんどです。

その中の間違った情報ほど、書き手には悪気がないことが多いものです。

なので、予備知識を得ようとしても無数の情報を、実際に生きた知識として使うには、正しい選択と整理が必要です。

情報があふれる現代は、利用できる情報は多いが、情報と知識にはギャップがあり

さらには、知識と知恵の間にもギャップがあります。

問題は｢やってもよいものは何か｣です。

つまり情報は使う側の知識がともなわなければならず、知識も知恵をめぐらさなければ使い方を間違えるということではないでしょうか。

とある棟梁が話していたことですが

｢知識｣とは｢してもいいこと｣を指すといいます。

学校教育で詰め込まれるのは｢知識｣ばかりなので、結果として｢してはいけないこと｣が見えなくなります。

その結果、良かれと思ってタブーを犯すのが現代人のありがちな間違いです。

一方、｢知恵｣とは｢してはいけないこと｣を知ることで、タブーを避けて工夫することだと言います。

大工は見習いに入った時から｢してはいけないこと｣をするたびに棟梁に叱られ続けます。

厳しい職人の世界では、叱られながら沢山のタブーを教わるのです。

しかし、そのタブーを犯さなければ、何をしても本人の工夫次第という自由さがあります。

何より｢知恵｣によって受け継がれた技術は本物になります。

逆に｢してもいいこと｣、つまり知識を実践することは理想ですが、知識の量が多ければ費用も手間も過剰になっていきます。

むしろ｢してはいけないこと｣を守れば、必要のない情報や費用は整理でき、無駄のない家づくりができるのです。

良い住宅とは、多能工のような職人がつくるものではなく、叱られ続け一人前になった知恵のある棟梁の創る家なのです。

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＜編集後記＞

前回のメルマガで船舶免許の試験を受けたことを書きましたが

無事に合格してました！

いやー、実技試験ですこしミスしたんで心配でしたが良かったです。

これからレンタルボートで東京湾をうろうろしながらすこし練習しようと思っています。

ちょうど今が釣りにはベストシーズンなんですが、台風もきていて海況も安定していないので、いったいいつ出られるか微妙です。

いつのまにか冬になっていたら、ちょっと寒くていやですよね～・・・。

まずは三浦のマリーナのレンタルボートに申し込んでみようと思っています！

また報告します！