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窓(サッシ)の性能は壁や天井などの断熱と同じくらい重要な理由

RELEASE:2017.04.19     UPDATE:2017/04/18
CATEGORY:ブログ, マンションについて, 戸建住宅について, 社長ブログ
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寒い冬も終わり春になりましたが、冬の間皆さんの住まいは快適でしたか?

健康に断熱は大切だということは大分認知されてきました。

またその中で窓(サッシ)の性能が重要だということも、ある調査では70%以上の方が理解をしているという結果となるほど、窓(サッシ)の性能への理解度が高まってきました。

 

今日はそんな窓の話しです。

 

 

冬に家が寒い理由

 

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冬に家が寒いのは一昔前の家のように、隙間が多く、温めた空気が外に漏れ出てしまうことや、すきま風が入ってくること、そしてそもそも断熱性能が劣っていたからです。

しかし、そうした床、壁、天井の断熱性能が向上し、隙間が無くなっても、温めた空気が逃げてしまうところがあります。

 

それは窓です。

なので窓(サッシ)の性能が重要なのです。

 

熱が外部に逃げると言われている部位別の比率は

 

屋根 6%

外壁 19%

床  10%

換気 17%

窓 48%

 

と言われています。

 

なので壁や屋根の断熱性能を上げるよりも、まず窓(サッシ)の性能を上げた方が、費用対効果が高いことが理解できると思います。

 

 

窓の歴史

 

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昔の日本の住まいは木製の窓が当たり前でした。

僕の家も木製の窓に真鍮のレールやネジ式のカギでした。

今でも50年以上前の家には木製の窓がついていたりします。

隙間風が入ったり、ガタガタと鳴ったり、建て付け悪く滑りが悪かったりします。

 

しかし、高度経済成長とともに住宅の性能は徐々に向上してきたように、窓(サッシ)の性能も向上し、木製からアルミへと変化してきました。

1960年代にアルミサッシが一気に普及しだしましたが、実は金属とガラスで出来ていたので断熱性能はとても低いのです。

 

1990年代になって、住宅には断熱が大切だと叫ばれるようになると、窓の性能の低さがクローズアップされ、樹脂との複合サッシが登場してきました。

それから2000年代になって、北海道などの一部で使われてきた樹脂サッシが登場し、ガラスは空気層を設けた2枚ガラスでる複層ガラスやガラス表面に熱放射機能をもたせたLOW-Eガラスなどが一般的になってきました。

現在では3枚ガラスやアルゴンガスやクリプトンガスなどを注入した高性能ガラスが登場しました。

 

 

窓(サッシ)の役割

 

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窓(サッシ)に求められる性能は「採光」や「換気」がありますが、細かく言うと「気密性能」や雨を防ぐ「水密性能」、風に負けない「耐風性能」、そして「遮音性能」「防火性能」「断熱性能」「防火性能」さらには「デザイン」なども大切です。

 

こうした沢山の役割がありますが、こと日本に関して言えば窓(サッシ)の性能、すなわち「断熱性能」が一番世界で遅れている先進国だったのです。

 

 

窓(サッシ)の後進国ニッポンという記事

 

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2014年11月7日、日経新聞の建設・不動産サイト「ケンプラッツ」に「低い断熱性能なぜ放置、世界に遅れる「窓」後進国ニッポン」という記事が掲載されました。

 

窓(サッシ)の性能、すなわち断熱性能は「熱貫流率」(UまたはUw)といいますが、細かい話しは難しくなってしまうので省くとして、この「数値が小さいほど性能が高い」と思って頂ければ良いです。

下記は各国の国別の最低基準を表した表です。

 

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ケンプラッツ

 

上記の数字を見た上で、日本はどうかというと、そもそも日本には窓(サッシ)の断熱性能の最低基準が存在しません。

そして、日本にまだ8割以上あると言われる、アルミ製で窓が一枚のサッシ。

これの性能はU値6.5W/m2・kです。

 

最近新築した方も安心してはいけません。

もっとも売れ筋のサッシの7割でさえ4.65W/m2・kです。

 

 

窓(サッシ)選びは住まい作りの要と言っても過言ではない

 

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世界基準からみても、窓(サッシ)の性能後進国ニッポン。

窓(サッシ)の性能の重要性は世界ではよく認識されています。

日本も7割の方が重要だと認識していますが、世界標準の数値を出すような窓(サッシ)はまだまだ高額であり、一般的とは言えないかもしれません。

 

窓(サッシ)の近くにいるだけで、暑くて一枚脱いだり、逆に寒くて一枚はおったり。

足元まで寒くなってしまう事もあります。

窓(サッシ)の結露から窓枠がカビだらけになるなんてこともよく目にするところです。

 

また、窓(サッシ)の断熱性能は冷暖房器具の稼働率にも直結するために、エネルギー消費が増えます。

なので、窓(サッシ)は快適性とともに省エネにも結びつく重要な部分なのです。

 

壁や屋根の断熱材をふんだんに使ったとしても、窓(サッシ)の性能が低ければエネルギー消費を抑えるエコ住宅とはならないことを知っておいて下さい。

 

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<編集後記>

 

昨日のブログをFacebookでシェアさせて頂きました。

 

 

ブログ【息子のやる気スイッチはどこだ!「息子を育てるということ11」】

 

イマイチ本気を出さない我が息子に歯がゆい想いをしている僕の心境をただ綴っただけなのですが、様々な先輩パパママ、はたまた塾経営者の友人にまでアドバイスを頂いてありがたい限りでした。

 

とはいえ、僕の少年時代よりもよっぱどマトモすぎてビックリするくらいなので、横道にそれる心配は全くないのですが、それよりも「全力を出す」ということを知っている男に育って欲しいと思っています。

 

 

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