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自然素材のイ草壁紙の紙漉工房に行ってきました。

UPDATE:2014.02.13
CATEGORY:ブログ, 社長ブログ, 自然素材
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「samurai.jp」の田川さんのご紹介で知ることになったイ草クロス。

 

今回は熊本県水俣市の金刺さんの紙漉(かみすき)工房にお邪魔しました。

 

前日にお電話したところ、小学生の卒業証書の紙漉をやっていてお忙しそうでした。

なんと、地元の小学校で、紙の原料の楮(こうぞ)の伐採から体験させて

自分の卒業証書につかう紙を漉かせて作らせるのだそう。

素晴らしい学びの機会を提供していらっしゃいます!

 

さて

 

 

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様々なイ草クロスはありますが、

この金刺さんのイ草クロスはとても素晴らしいです。

 

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実は畳表であるイ草は、そのままの形状では湿度を吸ったり吐いたりすることは出来ません。

イ草自体の表皮がとても丈夫な為です。

だから畳として床に使うことが出来るんですけどね。

え!畳って調湿効果があるんじゃないの!?

 

 

 

そうです。イ草自体にはなく、畳内部、つまり「藁床」(わらどこ)自体が調湿しているのです。

 

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画像は畳の断面です。下が藁床、上がケナフ床です。

 

藁床も、くケナフを使った床も、イ草の畳表ではなく、芯材自体が調湿しているようです。

ですので、マンションなどのスタイロ畳(発泡材)にイ草が巻いてある畳モドキは

調湿効果はほぼ皆無と言っていいかもしれませんね。

 

さて、金刺さんですが、もともとは1984年に水俣病の胎児性患者の方々とともに、

紙漉工房を設立したことが始まりです。

 

しかし、行政からの依頼で、熊本名産のイ草を、

畳以外で活用する方法はないものかと、相談をもちかけられ、

長い間研究を重ねてこられました。

 

イ草は高度経済成長時代の波にのり、

大いに繁栄した産業でしたが、その繁栄に甘んじ、

商品開発が全くされてこなかったのでした。

 

ですので、イ草の研究といっても、全く研究データなどはなく、

一から始める状態だっと金刺さんは言っております。

 

畳の調湿効果を調べていると、なんと新しい畳表はまったく調湿しないことに驚いたということです。

その反対に、古畳の畳表はものすごく調湿効果が高いことに気付いた金刺さんは、

内部の構造に着目しました。

 

イ草は本来、外皮が強く、内部がスポンジ状になっております。

これは、イ草が夏場の暑くなる時期に、急激に成長をする部分なのですが、

中国産のイ草は、これが生長する前に「早刈り」といって、

暑い時期を避けて刈ってしまうために、弾力性が違うのだと、

畳の専門家の方に伺いました。

 

 

内部のスポンジ状の部分ですが、 

植物は風船がひとつひとつ積み重なった構造なのに対し、

イ草はそれぞれが微妙に繋がり、

その為、調湿効果が高くなっていることに気付いたということです。

 

そこで、金刺さんは、イ草の外皮を剥がし、

内部の発泡材を表に出しながら、大きな粒として残すことで、

調湿効果の高い壁紙を作ることはできないかと思考錯誤して完成したのが

金刺さんのイ草クロスなのです。

 

他のイ草クロスは、イ草を粉砕してしまっているので、性能に疑問があるものや、

そもそも、製法を真似したり、データまで勝手に引用している会社もあるようで

金刺さんのような個人工房は、一度抗議文を送り、先方から詫び状が来たものの

それ以上の措置はとれなかったと悔しそうにお話しされておりました・・・。

 

さてさて

 

そのイ草クロスですが、そういった商品故に、表面はでこぼことしておりますが、

それ自体が味わい深さを出しております。

 

 

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工房内部はこんな感じでした。 

 

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紙の原料の楮(こうぞ)この表皮を剥いてその間の白い部分を使います。

 

 

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剥かれたあとの楮(こうぞ)です。

 

 

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裁断したイ草

 

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ホーレンダービーターという機械(18世紀にオランダで開発された技術!)に入れ、

キャタピラ状の刃を洗濯板のような部分でイ草を優しくときほぐし、

内部の発砲質を出していく作業が長時間続きます。(私が伺ったときは4時間)

後半は紙の天然原料であるセルロースファイバーを45%程度入れます。

当然ながら薬品は使用しません。

 

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こんな状態になり、内部の発砲質が出てきました。

 

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ここでみんなで昼食を頂きました。

なんと、私の知人が所属する国際ボランティア団体NICEのボランティア制度で

3ヶ月滞在中のフランスの青年が来ておりました。

行商のオジサンが売りに来たナマコにチャレンジしました!

当社が300年企業だと知って驚いてました。

彼はチーズ屋さんの倅だそうです。

 

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さて作業を引き続き行います。

ここからは紙漉と同じ要領です。

 

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型を水にくぐらせ、水気を落とし、台にのせてタオルを押しつけて脱水します。

 

 

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 通常は天日干しですが、時間があまり取れなかった為、今回は温熱機の上で乾燥させます。

カラーバリエーションは墨で染めたり、紫外線で漂白したりしており、

着色や薬品などは一切使用しておりません。

 

右はイ草の表皮を細かく粉砕したもので、

調湿効果はあまりありませんが、

紙としては美しい色合いです。

 

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今回は急いで粉砕したので、かなり荒削りですが、

製造工程を一通り確認することが出来ました。

すでにいくつかのお客様のお宅に採用させて頂いておりますが、

非常に評判が良いです。

 

調湿効果も高く、香りがなによりイイ!

珪藻土など全室採用出来ない場合には、

こちらのイ草クロスをお勧めしております。

また、壁面を珪藻土にして、天井をイ草クロスにするのもいいかもしれませんね。

 

さて 

 

今回私が訪れたのは、金刺さんの工房を見て、

製造工程を確認したかったこともあったのですが、

実はこの素材を違った使い方に出来ないかという相談に伺いました。

 

 

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素敵な金刺さんご夫婦です!

なんと、金刺さんの奥様!

無農薬で種から綿花を育て、

綿をつくり、紡いで糸をつくり機織りで布をつくり、

草木染めしてマフラーなどを作る職人さん!

次回はこちらの奥様をご紹介します!

 

 

これから色々と実験を繰り返し、商品開発を進めます。

お楽しみに!

 

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