「致知」という雑誌をご存じでしょうか
”人間学を学ぶ月刊誌” 今年で35周年の致知出版社が発行する雑誌です。
私はかれこれ購読を7年か8年続けておりますが
実は、この本を使った勉強会「社内木鶏会」を当社でも
スタッフと続けて5年になります。
11月号の記事を読んで驚いたことがありました。
それは木次(きすき)乳業の相談役 佐藤忠吉氏のインタビューです。
昭和30年代、化学肥料や農薬を使った酪農で、牛の挙動がおかしくなり
繁殖もうまくいかないなどの異常が出て
時代に逆行する形で有機農法へ切り替え、パスパスチャライズ牛乳の
製造を始めたという方です。
パスチャライズ牛乳
通常とは違う熱処理を行う為、牛乳の天然性が損なわず、
胃の中でかたく凝固し、消化吸収がよく、
さらにカルシウムの吸収率が高いといわれています。
記事にはこう書かれておりました
牛舎にコンクリートを張ると、牛は雪の中でも外で寝ようとします。
人間だけがコンクリートの中がいかに不自然かに気づいていない。
人間はそれだけ退化しているわけですね。
微力ながらそこに歯止めをかけるのも私の役割ではないかと思っています。
400年、500年先を考えろというのは少し無理かもしれけれども
100年後を見ながら曾孫、玄孫の人生に責任を持つ必要があると
私は思っているんです。
~記事抜粋 致知 11月号から~
私は350年続く企業を継承しましたが
あと350年続く為にと考えています。
また、佐藤さんの言う
「微力ながらそこに歯止めをかけるのも私の役割」
に、とても共感致しました。
なにか、同士を見つけたようなうれしさを感じました。