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多様化する犯罪社会で家や家族を守る設計手法を「防犯環境設計」と呼ぶ

UPDATE:2016.03.26
CATEGORY:ブログ, 戸建住宅について, 社長ブログ
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皆さんも自宅の防犯について

考えたことがあると思いますが、

住宅の設計において「防犯環境設計」という

考え方があります。

 

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しかし、実際の設計で「防犯」を

意識して設計をしている人は

どれくらいいるでしょうか。

 

「防犯環境設計」自体の

歴史や背景は難しくツマラナイので

設計者は具体的にどういったところを

意識して設計するべきかをお話しします。

 

防犯区画という考え方

防犯区画という考え方

 

防犯設計の基本は守るべき空間から

侵入者を排除、近づけないことです。

 

その為には守るべき空間を何段階か区画して

防犯領域を設定することが重要です。

 

つまり、住宅であれば門扉や塀

次に玄関ドアや窓などです。

 

これを「ゾーンディフェンス」と呼びます。

 

一番外側のゾーンディフェンス

一番外側のゾーンディフェンス

 

犯罪者の浸入経路をみてみると

扉や窓などからの侵入が圧倒的多数です。

壁などを破壊して入ることは滅多にありません。

 

窓や玄関ドアの外にゾーンディフェンスを

設置するとするならば塀や門扉が

有効であることが理解できると思います。

 

しかし門扉が施錠されている住宅は

どれくらいあるでしょうか。

門扉はあるけれども施錠されておらず

場合によっては、門扉を勝手にあけて入り

玄関ドアでないと呼び鈴が押せない住宅も

見かけることがあります。

 

せっかくのゾーンディフェンスが機能していないのは

ちょっともったいないですよね。

まず第一段階として施錠出来る門扉を設置し

日常的に施錠する習慣をつけましょう。

 

しかし、最近は塀や門扉が無く

物理的に閉鎖できない場合には

周囲からの監視性を強化する為に

見通しを良くしたり、照明やカメラなどを

設置するなどして、犯罪者に狙われづらく

することが重要です。

 

2階の窓も狙われている

2階の窓も狙われている

 

1階の窓や玄関などは当然ながら

塀や電柱など、足場になってしまう箇所に

隣接する窓なども要注意です。

 

隣の家から飛び移ったりした場合に

丁度死角になるような場所も

狙われやすい部分として考えます。

 

一番はガラス破り

一番はガラス破り

 

侵入方法はガラス破りが一番多いです。

そのガラスのある窓ですが

塀や植栽などで見通しが悪くなりやすいので

塀も部分的にアルミフェンスなどで

外部から内部が見えるようなものに変えるなど

監視の目が届きやすい意匠を考えます。

 

腰高の高さの窓の周辺は

足場になるようなものを設置すると

浸入の可能性が高くなります。

 

また、死角となりやすい

浴室やトイレよりも居室やベランダの

窓からの侵入が多いことも知っておきましょう。

 

放火などの危険性

放火などの危険性

 

防犯というと、侵入が一番心配ですが

実は、建物周囲の可燃物への放火も多いです。

庭や裏庭への放置物などが可燃性のものでないか

冬場は特に注意が必要です。

 

室外機などを隠す為に木製のボックスや

フェンスで隠したりする手法もありますが

可燃物に該当しますので、

あまり裏手の部分は必要ないと割り切ります。

 

どこにコストをかけるか

どこにコストをかけるか

 

戸建住宅では1階の窓や玄関が

狙われやすいことはお話ししました。

 

その中でも外部から見通しの良い玄関より

人目につきづらい、居室の窓や勝手口が

狙われる傾向があります。

 

また、戸締まりを忘れがちな洗面、トイレ、キッチン

など、水回りと呼ばれるエリアの窓も狙われやすい場所です。

浸入の手口は居室の窓ガラスを割るケースが多いです。

 

こうしたことから、戸建住宅では

玄関よりも1階の窓関係の強化、

特に居室窓を一番に防犯強化することが

効率よく予算をかけるコツです。

 

窓まわりの防犯対策

窓まわりの防犯対策

 

窓まわりの防犯対策として

強化ガラスの設置や防犯シートの施行

だけではなく、面格子や窓用シャッターなども

防犯部品に交換することで

多様化する侵入手口に対応することが出来ます。

 

交換が難しい場合には、面格子だけでも

設置することが抑止力に繋がります。

 

形状による抑止力

形状による抑止力

 

窓などの大きさを小さくすることで

体の通過が出来なくなり

犯罪の抑止効果があります。

 

逆に掃き出し窓と呼ばれる

床高さと同じ大きさである

庭やバルコニーに出られるサッシは

狙われやすい窓です。

 

玄関や勝手口など、外部とつながるドアは

防犯上は内開きが有利です。

外開きは、丁番や扉と枠の隙間など

狙われやすい部分が表に出ていて

防犯性能が内開きよりも低いです。

 

雨に濡れた扉を内側に開くのは

少し問題かもしれませんが

防犯を優先させる場合には

こうした選択肢もあることを施主に

伝える必要があります。

 

その他

その他

 

防犯性能を高めると、デザインや意匠性が

損なわれたりすることがありますが

適切なバランスをもって防犯性能と

デザインを両立させることが求められます。

 

洗面やトイレ、キッチンなどの水回りの施錠は

日頃からかけ忘れることが多い場所なので

目立たない場所であれば、ガラスよりも

面格子にしたほうがコスト的にも有利です。

 

ハンドルで開閉するジャロジー窓などは

以前、ガラスを一枚一枚引き抜いて

浸入されたケースを聞いたことがありますが

面格子があれば防犯性能が高まります。

 

隣の住宅や道路からの人目を遮る

塀やフェンス、植栽などはプライバシーの観点から

必要ではありますが、犯罪者にとっても

人目につかないところは狙われやすいところです。

 

適度に視線を遮りながら、部分的に見通しを

ある程度確保するよう、設計することが重要です。

 

今日の「わかった!」

今日の「わかった!」

 

効率よく防犯対策をする為には

実際の犯罪実態をしることが重要です。

設計者はそうしたデータを客観的にみつつ

実務に反映、提案することが必要です。

 

そうした情報は各都道府県の警察のHPや

警視庁のホームページでチェックすることが出来ます。

 

犯罪者の手口を知り、効果とコストのバランスを考え

ゾーンディフェンスをいくつかつくりながら

本日お話ししたような対策を設計に

盛り込むことが無駄のない防犯設計です。

 

警視庁「住まいる防犯110番」

 

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<編集後記>

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昨日の上州穂高は今週ずっと降った雪のラッセルに苦労し

天気もすぐれず、頂上直下30mで時間切れ敗退となりました。

 

去年の12月は雪不足で歩けずに敗退してます。

春の残雪が気持ちいい来月くらいに

もう一度行ってこようかなぁ

 

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