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家のシロアリ対策は一体何が本当なのか、悩んだらコレを読む

RELEASE:2016.08.31     UPDATE:2016/12/08
CATEGORY:ブログ, 戸建住宅について, 社長ブログ
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家のシロアリ対策、心配ですよね。

薬品も多種多様あり、本当に安心できるのか

体にとって害はないのか、

各メーカーも良い事ばかり言っているようで

一体なにを信頼して良いのかわかりません。

 

前回のブログ

 

シロアリから住まいを守る防蟻剤と家族の健康との関係

 

では日本に生息する白蟻の数や

アメリカカンザイ白蟻の影響、

白蟻を防ぐ「防蟻工事」の方法について触れましたが

今回は「そもそも」の部分についてお話しします。

 

薬物規制は問題が発生してから

薬物規制は問題が発生してから

 

1990年代にシックハウスが社会問題となり

建築基準法が法改正されたのが2003年

それほど長い時間、問題は認識されずに

時間ばかりがたち、健康障害を訴える人も

増えました。

 

規制された薬品は、

有名なホルムアルデヒドとクロルピリホスですが

クロルピリホスは神経発達への影響や新生児脳への

影響への指摘からアメリカでは2000年に

完全に規制され購入が出来なくなった薬品です。

 

シロアリ被害の予防への間違った考え

シロアリ被害の予防への間違った考え

 

シロアリ被害は、土台に薬剤を塗らないと防げず

その効果の持続時間は限られているものである。

なので、定期的に土台に薬剤を散布して

シロアリを防がなければ、シロアリに土台を喰われ

建物の耐震強度が落ちてしまうのではないか。

 

そんな考え方が一般的ではないでしょうか。

でも、シロアリといっても種類は沢山ありますが

それぞれに特性がありますので

どんなシロアリに狙われるのか理解してから

対策をしないと、全く意味のないとまでは言いませんが

余分な予算をかけることにもなりかねません。

 

私達のまわりのシロアリ

私達のまわりのシロアリ

 

私達は東京の23区や西東京、千葉、埼玉、神奈川の

東京寄りの部分で住まい作りをしておりますが

そのエリアにいるシロアリはどんな種類かご存じですか

 

海外から来たアメリカカンザイシロアリなど

異例を除けば、日本はヤマトシロアリとイエシロアリの

二種類に分けられ、私達のエリアは

ヤマトシロアリのエリアです。

 

はるか昔から、住宅に大きな影響を与える

被害を繰り返してきたシロアリは

実はイエシロアリであり

その生息地は関東から西の沿岸部と南部で

そこはヤマトシロアリとイエシロアリの生息地なのです。

 

なので、僕たちはヤマトシロアリに対する

被害を想定して対策をすることが重要です。

 

ヤマトシロアリの特性

ヤマトシロアリの特性

 

シロアリは一般的に集団でおそってきそうですが

それはイエシロアリの特性であって

ヤマトシロアリの特徴としては「ゲリラ」戦法です。

 

つまり集団で強靱になるのではなく

分散することで生きようとするシロアリです。

散らばって逃げるので、シロアリの特徴である

蟻道(ぎどう)を壊しても逃げ回ります。

 

大集団が1カ所に集中するのではないので

数ヶ月で大被害になることは非常に希だと

言われています。

 

なので、ヤマトシロアリは、

よっぽど被害を放置していたか、

雨漏りなどが続くなどの悪条件がなければ

家屋の構造部に甚大な被害を及ぼす

ということはあまり考えにくいことなのです。

 

また、日本で家屋に多くの被害を及ぼすのは

イエシロアリであり、

日本の国土の8割に生息する

ヤマトシロアリによる被害は

実はイエシロアリの被害額よりも圧倒的に少ないのです。

 

現代の建築基準法によるシロアリ対策

現代の建築基準法によるシロアリ対策

 

現代の建築基準法では

シロアリ対策が決められているのをご存じですか。

 

建築基準法施行令第49条第2項には

外壁内部等の防腐措置等として

次のように書かれています。

 

「構造耐力上主要な部分である柱、筋交い及び土台のうち、地面から1メートル以内の部分には、有効な防腐措置を構ずるとともに、必要に応じて白蟻その他の虫による害を防ぐための措置を構じなければならない」

 

つまり法律でシロアリなどを防ぐ薬剤を

塗布することが決められているのですが

具体的に何をということには

触れられていません。

 

結局どうしたら良いのか

結局どうしたら良いのか

 

私たちのエリアでは

甚大な被害になりやすいイエシロアリではなく

ヤマトシロアリの生息エリアなので

極端にシロアリ被害を心配する必要はありません。

 

構造的にシロアリの好まない環境にすることが大前提で

薬剤散布を過剰に行うことはあまり意味がないと言えます。

 

そのかわり、まめな点検をすることや

構造そのものを点検しやすい形状にすることのほうが

よほど大事だと考えます。

 

しかし、建築基準法で決められている以上

薬剤を塗布するかたちを取らなければならないので

シロアリを防ぐという意味合いで

強い薬剤を散布するのではなく

法律に適合させるためだけに

めいっぱい弱い、自然に近い液体を

形式上塗っておくことで良いと考えています。

 

そのほうが、よほど住まう人にとって安全ですし

そもそも家が傷むのを気づかない構造よりも

点検しやすい状態で作ることのほうが

様々な家を老朽化させる問題に

早く気づくという意味でも

とても意味のあることだからです。

 

シロアリ被害を発見したら

シロアリ被害を発見したら

 

ヤマトシロアリはゲリラ的と言われていますが

比較的小集団での攻撃となります。

 

なので、分散しているといっても

被害の発生している集団のみ

個別に駆除することが基本です。

 

家のまわりにヤマトシロアリが沢山いても

家に被害を与えて無ければ

その集団は放置しても構わないと

専門家は言っています。

 

ヤマトシロアリは一番密集するのは巣なので

そこを確認して処理するば駆除できます。

 

巣が発達している場合には

一度で駆除するのは難しいこともあり

その場合にはむやみやたらに

薬剤を散布するのではなく

様子をみながらの対応で問題なく

 

処理したシロアリが別のところで

また被害を発生させるかというと

そうではありません。

 

今日の「わかった!」

今日の「わかった!」

 

シロアリについての話しを

あまり書くと、色々と問題があるので

お客様と直接話しをするときのみ

こうした話しをして参りましたが

質問のメールが続いたので

今回ブログに書かせて頂きました。

 

ようするに、薬品塗布の影響は

まだまだ未知数ですので

安易に薬品を塗布するのではなく

 

私達の生活環境でのシロアリの特性をしり

そのシロアリに対する対処方法を考えること。

 

そして薬剤に異存して放置するのではなく

まめな点検をしやすい状況をつくること。

 

そして、点検しやすい住まいとして

つくることが重要です。

 

被害の見えづらい玄関まわりなどは

部分的に薬剤をつかうことは効果的

かもしれませんが、

日頃から気をつけることも大切です。

 

 

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<編集後記>

 

P8310420

 

今日は大安吉日、台風一過の快晴でした!

地鎮祭に引き続き、当社のスタッフと職人さんとお客様でとりおこなう

「あざない式」を行いました。

 

「家づくりはなにか機械的に進むのかと思いがちですが

人と人との繋がりなのだと知って嬉しくなりました」

 

という温かいお言葉を頂けて

僕も少し涙ぐんだ、素敵な日になりました!

これからスタッフ一同、さらに気合い入れて頑張ります!

 

 

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