「家は大きいほうがいい」そんな時代がありました。
その昔は「ウサギ小屋」と欧米人に揶揄された時代でした。
現代でも欧米人から見ると
日本の住宅は「ウサギ小屋」かもしれませんが
江戸の長屋に比べたら
かなり広い住宅になったと言えます。
バブルのころは大きな家が富の象徴でした。
豪華で大きな邸宅が沢山たちならんだ時代です。
そして現代。
果たして大きな住宅は富の象徴でしょうか。
大家族であれば大きな住宅が必要かもしれませんが
現代の平均世帯数3人と言われます。
大きい住まいより小さい住まい。
小さい住まいでエネルギーも小さく暮らす。
そんな生活が少しずつ見直されています。
増え続ける家庭での消費エネルギー
家庭での消費エネルギーは
年々増加傾向にありますが
原因は家が大きくなってきたことも原因の1つです。
家が大きければそれだけ冷暖房に使う
エネルギーが沢山必要ですし
家電もどんどん増えてきました。
便利な世の中になりましたが
1人当たりの消費エネルギーも増えています。
ウサギ小屋
欧米人に揶揄された「ウサギ小屋」も
高度経済成長を遂げながら
欧米人のように広い家を求めて来ました。
広い家でないと幸せになれないわけではないと
分かっていながら、どうしても家は予算の許す限り
広くなりがちです。
広さは富の象徴ということではないですが
家に占める荷物の量は世界でトップの日本。
やはり、収納なども含めて広くなりがちなのです。
また、親離れ子離れ問題も
家を大きくしてしまう要因だと言われます。
結婚するかわからない息子や
息子が帰ってきた時のための部屋など
新築時に客間をつくり、
さらに一部屋プラスするご夫婦もいるようです。
住まいはほどほどサイズ
ハウス・オブ・ジョイのジープで移動中
遊び疲れて寝てしまった子供
欧米並に広い家でないと幸せになれない
そんなことはありませんよね。
逆に小さな家にこそ幸せな住まいだと思います。
豪農や豪商のように家族以外が沢山住んでいた
1つの社会のような住まいと違い
一般の人は町屋などで上手に暮らしていました。
広い家を求める人がいるから
山や田んぼを造成して家をつくる。
家はすでに余っているのにいつまで続けるのでしょうか。
子供が二人いても三人いても
子供部屋を使うのは10年くらいです。
広い家で子供が巣立ったあとのほうが
二人では住みづらいし、大きな家は借りてがいません。
子供部屋をつくるなら、なるべく狭く
居心地悪くして、リビングを快適にすることが
家族の会話を増やす家づくりのコツです。
今日の「わかった!」
「ウサギ小屋」と欧米人に揶揄された
日本の住宅ですが、
その頃のほうが家族の距離は近かったかもしれません。
大きい家はこれから変化していく時代にも
フレキシブルに対応することはできませんし
資産も動かしやすくすることも大切です。
子供部屋も大切ですが、大事なことは
みんなで仲良く暮らして幸せになる
ということが、家づくりの一番の目的ではないでしょうか。
その為には、「大きな家」「広い家」は
必ずしも「マスト」ではありませんよね。
地球環境の為にも
少し小さな住まいも考えてみてはいかがでしょうか。
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<編集後記>
駿河屋の九代目がお送りする、天然素材・自然素材住宅のホント
幸せの住まい作り最初の一歩を間違えない為の
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