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新耐震の木造戸建でも震度6から7の地震で倒壊の恐れがある

RELEASE:2015.09.27     UPDATE:2016/12/07
CATEGORY:ブログ, 不動産売買, 戸建住宅について, 社長ブログ, 耐震
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中古戸建て住宅をお考えの皆さん。

現行の新耐震基準を

満たした建物かそうでないかは

昭和56年6月に建築確認を

取得したか否かで決まります。

 

この建物を

「新耐震基準に適合した木造住宅」

としています。

 

P1030084

 

しかし

木耐協の調査で新耐震基準の木造住宅でも

柱の接合部は65%が”釘打ち”程度である

との調査報告が公開されました。

 

集計対象の住宅

集計対象の住宅

 

木耐協で調査した建物は20113棟にものぼり、

期間は平成18年から平成26年までの期間。

昭和25年から平成12年の5月までに

着工された木造在来工法の

2階建て以下の住宅です。

 

接合部とは

接合部とは

 

接合部とは、

「土台と柱、梁と柱」の部分のことであり

金物での取り付け状態を

以下の4段階に区分しています。

 

接合部Ⅰ:

平成12年 現行基準相当

接合部Ⅱ:

羽子板ボルト、山形プレートVP、かど金物CP-T、CP-L、込み栓

接合部Ⅲ:

ほぞ差し、釘打ち、かすがいなど(構面の両端が通し柱の場合)

接合部Ⅳ:

ほぞ差し、釘打ち、かすがいなど

 

 

柱の接合部の仕様の変化

柱の接合部の仕様の変化

 

以下が木耐協の報告にあるグラフです。

新耐震基準と言われる

昭和56年以降に着工した住戸でも

接合部Ⅱの仕様で施工されているのは

わずか20%にとどまっています。

 

WS000000

 

昭和56年の新耐震基準以降の建物は

年々改善傾向にありますが

約半数は柱の接合部が

釘打ち程度ということです。

 

実際に耐震性能はどうなのか

実際に耐震性能はどうなのか

 

柱の接合部が「釘打ち程度」の割合が

まだまだ多い状況はわかりましたが、

実際にこの状態で昭和56年6月以降に

建築確認を取得した建物は

耐震性能は問題ないと言われてきましたが

実際にはどうなんでしょうか。

 

WS000001

 

木耐協の調査では、

耐震性能も、現行の基準の1.0(縦軸)に

年々近づきつつありつつも

実際には達していないという

調査結果となっております。

 

新耐震基準以降の建物でも

耐震性能1.0を満たしていない理由は

柱の接合部が「釘打ち程度」

となっているからだと言います。

 

耐震診断結果

耐震診断結果

 

木耐協が調査した物件(昭和56年以降築)

耐震性能別に区分した円グラフです。

 

 

WS000003

 

調査結果では85%の住宅が

現行の耐震性に問題ありという結果となりました。

 

まとめ

まとめ

 

今回の調査の結果から

昭和56年6月以降に

建築確認を取得した建物は

耐震上、ひとまず安全である

という事が覆される事実となりました。

 

原因は柱の接合部に正しい金物が

使用されていないということが原因です。

 

中古の戸建て住宅を購入する際には

建築確認取得年月日で

新耐震基準の建物か判断するとともに

 

柱の接合部が確認できれば

確認を行い、耐震診断を実施することが

より安心、安全な建物の購入に

とても大切だということがわかりました。

 

しかし柱の接合部は、構造体のために

壁を部分的に解体するなどが必要です。

 

中古物件の内覧当初で

解体調査を行うのは非常に困難です。

 

売り主側への条件として

事前に確認を行わせて頂き

リノベーション(フルリフォーム)費用を見積もっておくことが

中古住宅購入には大切です。

 

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<編集後記>

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