僕たちの支援するフィリピンの児童養護施設
ハウス・オブ・ジョイへ行ってきました。
目次
ハウス・オブ・ジョイと支援のきっかけ
僕の友人であるマニラ在住の鮎澤さんの
青年海外協力隊時代の友人である
烏山さんがフィリピンのダバオで始めた
児童養護施設です。
烏山さんは青年海外協力隊時代に
発展途上国での活動のあと
フィリピンの奥さんをもらって
三菱商事に就職します。
しかし、発展途上国でのことが頭から離れず
大企業で働くことの意味も見失いながら
フィリピン人の奥様の大反対を振り切って
全財産をもってフィリピンで児童養護施設をはじめます。
虐待や知的障がいの母親がレイプされ孤児になったり
動物と同じ状況で「飼育」されていたり
様々な辛い状況に置かれている子供たちを
少しずつ引き取るために、教会から土地を借りて
小屋をたてたのが始まりだそうです。
その烏山さんも、たぶん自分の治療費よりも
施設の運営費を優先させたのだと思いますが
現在は両足切断、脳梗塞の為、話しもうまく
できない体となっていました。
当然ながら運営状況も困窮しており
支援が必要とのことから鮎澤さんから
伺ったことがきっかけでした。
烏山さんの想い
ウエブサイトを覗くと、そこには笑顔の子供たちの
スナップで溢れています。
とても困窮しているように見えません。
しかし、
僕は鮎澤さんより烏山さんの講演の記録を受け取ります。
そこには烏山さんの深い想いが記されていました。
ここではその全てをお伝え出来ませんが
一部をお伝えするとすればこのような言葉になると思います。
~~~
貧しい日本の時代は子供を間引きして殺していました。
そんな時代に、若い宣教師が日本の土になる覚悟で
自身の葬式をあげてヨーロッパから来ました。
日本の土地を買い、施設を建てて、
間引きされる子供たちを預かったのが養護施設の始まりと言われています。
貧しかった日本は豊かな国の支援を受けて現在に至ります。
今度は私が、私たち日本が、貧しい国の子供たちを救う番です。
必要な支援策を探りにフィリピンへ
僕個人としてスタートしたハウス・オブ・ジョイへの支援ですが
駿河屋としても僅かながら協力させて頂くことにしました。
僕が所属している慈善団体は世界組織があり
現地のクラブと協力をすれば
支援策によっては日本円にして1000万円の
プロジェクトを実施することも可能だと分かりました。
フィリピンに行き、ハウス・オブ・ジョイの現状を見て
どういった支援策が可能なのか
その可能性を現地クラブの方と相談する為に
僕はフィリピンに向かいました。
具体的支援策のアイデア
現地のクラブにも日本人が数名所属していることがわかりました。
なんと、ハウス・オブ・ジョイの現在の責任者である
澤村さんの、日本人学校時代の同僚が
クラブにいることもあり、現地クラブとの話し合いは
事前にメールを通してあるていどスムーズに進みました。
クラブの補助金を使うプログラムは
以下の内容を含めていなければなりません。
事前になんともなく想定していた支援策は
飲料水が安易に入手できる状況をつくる為に
浄水器を設置し、
その管理をハウス・オブ・ジョイが請け負い
地域に水の供給とメンテナンスを行いながら
運営資金の一部にあてるというもの。
しかし、プロジェクトの資金を確保するためには
実際の支援を行った結果が測定できなくてはならない
という大きなハードルがあることも解りました。
また、特定の団体の収益になるようなものは
認められないということ。
現在は双方のクラブメンバー同士で
いろいろなアイデアに思いを巡らしている最中です。
ハウス・オブ・ジョイの子供たち
駿河屋では、スタッフがお茶やコーヒーを飲むと
募金箱にコインを入れる習わしになっています。
その一年間の貯金が約1万5千円ありました。
これを子供たちのお土産代とすることにしました。
現地に聞いてみると日本のチョコと文具が
とても喜ばれるということがわかり
トランクの半分をチョコと文具で埋め尽くしました。
ハウス・オブ・ジョイの子供たちは
丁度学校に行っている時間だったのですが
お昼にはご飯を食べに戻って来る子供もいて
歓迎の歌を歌ってくれました。
お土産のチョコは午後も学校があることから
その場で手渡すことが出来ませんでしたが
とても喜んでくれました。
中央が創設者の烏山さん
左下が澤村さん
ハウス・オブ・ジョイの子供たちは
フィリピンのお国柄なのか、
みな明るく元気な子供ばかりでした。
一生懸命炭焼きにしてくれた鶏肉が美味しい!
それでも施設に来たばかりのころは
心に傷を負っておる子供や閉ざしていて
なかなか他の子供と打ち解けること
施設の大人たちに心を開くことは無いようです。
男子寮の新築工事の話し
施設の窓口である澤村さんと
現地の問題点などを色々とお話ししていると
男子寮の改築工事の予定を伺いました。
どうやらシロアリでボロボロになったので
改築しなければならない
その新築費用がかかってしまうというもの。
しかし・・・
うーん たしかに柱はシロアリでやられているけど
全部建て直しの必要はないんじゃないだろうか
最初に弱い柱がシロアリに食われるのなら
柱だけでも鉄骨にすれば、
ずいぶん寿命が伸びるのではないか?
という僕の印象でした。
しかし、施設と地元の大工さんとのつきあいや
フィリピン独自の風習なのか
その場はあまりお伝えしませんでしたが
日本の住宅の専門家として、
現状では建て替えの必要は無いのではないかと
率直に提言したところ
後日、現地の大工さんと相談して
新築ではなく修繕に変更することになったとのこと。
その際、僕のアドバイスで柱だけシロアリに強いように
鉄骨に入れ替えるというプランに変更することに
なったと連絡がありました。
これによって、工事にかかる費用が大分削減できたので
運営費の足しにすることが出来たようです。
次回は実際の工事の状況を見ながら
建築士としてアドバイスをしに5月ごろ
再度訪問する予定です。
奉仕活動と事業
以前、僕自身とても辛い時期がありました。
その時に、この慈善団体の退会を考えたことがありました。
しかし、僕をいつも応援してくれる大先輩から
「奉仕と事業は両輪だよ」
と教えて頂き、思いとどまった事がありました。
事業を長く行っていれば、かならず時代時代によって
良いとき悪いときがあります。
儲かったから社会に還元する
という考え方もあると思いますが
事業活動を行っていく上で、社会奉仕は両輪として
少しずつでも優しい思いやりある社会になるお手伝いしながら
自分やスタッフとともに成長出来ればと考えています。
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<編集後記>
駿河屋の九代目がお送りする、天然素材・自然素材住宅のホント
幸せの住まい作り最初の一歩を間違えない為の
★産直の厳選素材住宅 自然素材住宅・珪藻土・無垢の木なら創業1657年 駿河屋
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