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住宅の耐用年数は構造、結露、メンテナンスで決まる

RELEASE:2015.12.18     UPDATE:2016/12/07
CATEGORY:ブログ, 戸建住宅について, 社長ブログ
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住宅の耐用年数を聞かれることがあります。

その場合に僕が答えるのは

メンテナンス次第だということ。

 

さらには

構造材がよりよいものであり

壁の中で結露が起こって

構造材を腐らせるような病気がないこと。

 

これらが問題なければ

古い住宅でも

メンテナンスをしっかりと行うことで

50年でも100年でも大丈夫です。

 

今日は「建物の耐用年数」について

広い意味での考え方をお話しします。

 

桂離宮

桂離宮

 

数寄屋造りで有名な京都の桂離宮を

ご存じでしょうか。

 

katsurarikyu2

※画像find travel

桂離宮

桂離宮(かつらりきゅう)は、京都市西京区桂にある皇室関連施設[1]。江戸時代の17世紀に皇族の八条宮の別邸として創設された建築群と庭園からなる。面積は約7万平方メートルで、うち庭園部分は約5万8千平方メートルである

(wiki)

 

桂離宮は17世紀初めに

住宅として建築されました。

木造ですが400年たっても

美しい状態を保たれています。

 

しかし

 

同じ木造でも昭和30年代以降の

高度経済成長時代に建てられた建売住宅は、

10年を経過すると価値はほとんど評価されず

 

多くは築20年またずに建て替えられました。

この違いはなんでしょうか。

 

先天的な違いは構造材

先天的な違いは構造材

 

桂離宮は主要構造部に杉や檜が

使用されています。

高度経済成長時代の建売住宅には

10年程度で耐力が落ちてくる

輸入材の栂が使われることが多かったと言われています。

 

つまり、先天的な違い、すなわち

同じ木造住宅であっても

使用する構造材によって

物理的に耐用年数が大きく変化します。

 

桂離宮と昔の建売住宅の違い

桂離宮と昔の建売住宅の違い

 

もともと桂離宮は宮宅の別荘として

建築されてものでした。

 

その後廃屋寸前の状態にまで

放置され劣化していきました。

 

しかし、重要文化財の指定を受け

修繕を積み重ねて現在の姿になります。

 

その結果400年たった現在でも

存在しています。

 

高度経済成長時代の建売住宅は

土地の高騰を前提とするという

暗黙の了解がありました。

 

実際に当時の土地は

数年で倍額まで高騰したり

建物の評価額は全く無意味でした。

 

 

建物の耐用年数は

主要構造部や構造などで

物理的耐用年数が異なります。

 

とくに高度経済成長時代の住宅全般に

構造的欠陥がありました。

 

それは、柱や梁を囲んでしまって

内部の温度と外部の温度差で

結露が生じて構造体を腐らせるということです。

 

こうした状態で輸入の栂材を使用するということは

物理的耐用年数は期待できません。

 

反面、桂離宮のように檜などをつかって

伝統的な工法で施工された住宅は

物理的耐用年数はメンテナンスによって

飛躍敵に伸ばすことができます。

 

現代の住宅の耐用年数

現代の住宅の耐用年数

 

先の例から、適切な素材で構造体を作り

結露せず腐らない住宅にすれば

メンテナンス次第で耐用年数は

伸ばすことが出来ます。

 

問題なのは壁内部での結露が

見えないまま進行してしまうことで

この部分をしっかりと施工して

内部から腐らない住宅であれば

 

繰り返しになりますが

メンテナンス次第で耐用年数が

伸びる住宅となります。

 

あとは住まい手の意識が大切で

住宅を気にかける

しっかりとしたメンテナンス先をみつける

こうしたことで住まいの寿命は

確実に伸ばすことができるのです。

 

今日の「わかった!」

今日の「わかった!」

 

桂離宮のような重要文化財と

建売住宅を比べると

同じ住宅でも耐用年数に

大きな差がうまれています。

 

それは、

建物そもそもの素材と構造の違いであり

「結露」も大きな差を生む要因となっています。

 

つまり

適切な素材を持ちいて

結露しない住宅をつくれば

しっかりとメンテナンスをすることで

住宅の寿命は飛躍敵に延ばすことが出来るのです。

 

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<編集後記>

 僕たちが支援しているフィリピンのダバオにある

養護施設へ1月末に訪問することになりました。

 

施設訪問に際して

フィリピンの子供たちに何をお土産に持って行ったら良いか

現地の友人たちに問い合わせをしようと思っています。

 

この施設は、青年海外協力隊だった友人の友人

(日本人)がはじめた施設であり、

現在も現地で頑張っています。

 

(ハウス・オブ・ジョイ)

ウエブページを見ると、元気いっぱいの子供たちの写真が

沢山出てくるので、一見、心配なさそうですが

実情はかなり切迫しています。

 

渡航の理由は

僕が所属する慈善団体の補助金が適用されれば

劣悪な飲料水を改善する浄水施設や

老朽化が進んだ施設など

大きなプロジェクトで支援することが可能になります。

 

現地の現状を詳しく把握し

長いスパンでみて持続可能なプロジェクトが提案できれば

採用される可能性が高まります。

 

 

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