こんにちは。駿河屋の九代目当主一桝です。

戸建て住宅において、台風などの自然の驚異はいくつかありますが、気付かないのがシロアリによる被害ですよね。

気付いたら二階の柱まで食べられてた！なんてこともあるくらい。

このシロアリは、湿気の多い季節こそ注意しなければならないけれど、強い薬、家族の為にもはあまり使いたくないですよね。　今日はそんなお話し。

それでは、今月も子育てママにお役にたてる、おうちの中で大切なこと、発信します！

【シロアリについて勉強しよう】

日本にいるシロアリの種類は約２０種類と言われています。

働きアリや兵隊アリなど、役割分担しながらコロニーをつくって生活しています。

ほとんどのシロアリは森の中の倒木や枯れ枝、落ち葉などを餌としてますが、住宅部材の木材を食して被害をもたらすものがあるのはご存知の通りです。

また、木材以外にもプラスチックや合成ゴム、発泡スチロール、鉛などの柔らかな金属、レンガやコンクリートまで被害を与えることがあります。

日本国内で代表的なヤマトシロアリは北海道北部を除く日本全土に、イエシロアリは千葉県以西の海岸線に沿った温暖な地域と南西諸島、小笠原諸島に生息してます。

つまり、日本国内は常にシロアリの被害が及ぶ可能性があるのです。

皆さんの住まいは、シロアリに食べられていたりしませんか？実は皆さんでも簡単に見つける方法があります。

建物のまわりをぐるっと一周してみてください。外壁の下の基礎の部分に、砂か土のような物が盛り上がって、虫の道のようになった跡はありませんか？

インターネットで「蟻道」（ぎどう）と検索してみてください。すぐに画像が出て来るはずです。こうしたシロアリの通り道があったら、ほぼ間違い無くシロアリに食べられています。

シロアリは湿気の多いところを好みます。お風呂周りの外壁や玄関周りです。

例えば玄関ドアがついている木の枠がありますよね。これの一番下の部分。そこを指で押してみて下さい。ウエハースのように柔らかくなっていたら要注意。ここもシロアリが食べた形跡があるということです。

ではどうやったら防げるのでしょうか。

基本的な方法は、地中から住宅床下へのシロアリの侵入を防ぐこと。

薬剤散布は昔に比べればだいぶ体に害が少ないものが出てきましたが、やはりオススメは昔からある天然のヒバの木から採れたヒバ油です。これなら小さなお子さんがいても安心です。

新築の場合に気をつけたいのは、木材を使う部分。偏在と呼ばれる白太（しらた）部分ではなく、心材と言われる赤身のほうがより良いでしょう。木にも「赤身」があるんですね。

一般的には密度のおおきな樹種（重い木）の耐蟻性（シロアリに対する強さ）は高いのですが、ヒバに含まれるシトロネノールやヒノキに含まれるカジノールなどの木材に含まれる化学成分はシロアリに効果があることがわかってます。

木材の香り成分は人を快適にさせる効果がありますがシロアリにとっては害になるのは面白いですね。