皆さんこんにちは。
自然素材・天然素材の老舗
厳選素材住宅の駿河屋 九代目の一桝です。
前回は地震の揺れについてお話ししました
ブランコを例にたとえて、共振のお話しをしましたね。
でも、木造住宅は共振を防ぐ積極的な方法は
あまり取り入れられていません。
耐震構造は、
壁の中にバッテンに入れる「筋交」で踏ん張ったりする軸組工法や
壁を合板で固めて、サイコロのようにして強くする
2☓4工法などがあります。
しかし、この耐震の要になっているのが、釘やビスなどです。
釘やビスは、新築当初はしっかりと固定されていますが
劣化や繰り返される地震などによって、
だんだん緩んでくることがあります。
なので、ガッチリ固める耐震も大切ですが
もう一歩、予算的に無理なく踏み出せるのであれば、
「制震」や「免震」のほうがより良い構造と言えます。
ここで、「耐震」「制震」「免震」の違いをお話しします。
「耐震」
一般的な工法です。
建物の剛性を高めます。
イメージは”我慢する構造”
踏ん張るイメージです。
「制震」
建物にエネルギー吸収力をつけます。
振動時に油圧ダンパーなどでブレーキをかけます。
揺れながら吸収する”ブレーキをかける構造”です。
踏ん張りながらも、柔軟さで吸収します。
「免震」
基礎と土台の間にゴムやボールを挟み込み
”地震の揺れを建物に伝えない構造”です
ローラースケートを履いて、揺れを体に伝えないイメージです。
「制震」はダンパーの働きで揺れを吸収するので
繰り返しの揺れでビスや金物の取付部分を痛めず
地震に対する対応力が変化しないのがメリットです。
「免震」は震度5を越えるくらいから、ロックが外れて
揺れを吸収するようになります。
最初からロックを外すと、風などで揺れてしまいます。
基礎と建物本体の間に入れるこの技術は
既存住宅に取り入れることは難しく、コストも高くなります。
採用するなら新築時ですが、それでもコストは一番高いです。
そこで
既存住宅を購入して耐震補強をする場合にお勧めなのは
「制震」で地震につよくする方法です。
コストは耐震よりもかかりますが、
部材の選定などを吟味すれば、投資としては高いものではありません。
僕は、墨田区の耐震補強推進協議会を通じて、
様々な建物の耐震工事をしてきました。
なので価格感もだいたいわかります。
一般的な昭和56年以前の旧耐震基準の建物を、
現在の基準まで引き上げる場合
壁の補強がだいたい20ヶ所
費用は解体処分、補強、復旧、諸経費等等全部入れて
だいたい1ヶ所20万円と仲間内で言っています。
なので400万円程度だいたいかかるのが一般的です。
これを制震装置をつけると、
プラス50万から100万程度ではないでしょうか。
ダンパー方式や、樹脂の粘性を使った物
様々なので、価格に開きがありすぎてすみません・・・。
でも、可能であれば是非「制震」をおすすめします。
地震につよい家づくりをするためには
耐震の経験の多い専門家に頼まなければなりません。
建築士だからといって、耐震に精通しているわけではないのです。
知識や技術は全く別だと思ってよいでしょう。
次回で耐震シリーズは最後になります。
とっても大切な「重心」と「剛心」の話しです。
駿河屋の九代目がお送りする、天然素材・自然素材住宅のホント
幸せの住まい作り最初の一歩を間違えない為の
★産直の厳選素材住宅 自然素材住宅・珪藻土・無垢の木なら創業1657年 駿河屋
記事が気に入ったら是非シェア宜しくお願い致します!(^_^)/
東京 23区(墨田区・台東区・品川区・渋谷区・新宿区・杉並区・世田谷区・中央区・千代田区・豊島区・中野区・練馬区・文京区・港区・目黒区・足立区・荒川区・板橋区・江戸川区・大田区・葛飾区・北区・江東区)、三鷹市、調布市
千葉 習志野市、鎌ヶ谷市、柏市、松戸市、市川市、浦安市、船橋市
埼玉 三郷市、八潮市、草加市、越谷市、鳩ヶ谷市、川口市、蕨市、戸田市、朝霞市、和光市、浦和区
神奈川 川崎市
東京 : | 23区(墨田区・台東区・品川区・渋谷区・新宿区・杉並区・世田谷区・中央区・千代田区・豊島区・中野区・練馬区・文京区・港区・目黒区・足立区・荒川区・板橋区・江戸川区・大田区・葛飾区・北区・江東区)、三鷹市、調布市 |
---|---|
千葉 : | 習志野市、鎌ヶ谷市、柏市、松戸市、市川市、浦安市、船橋市 |
埼玉 : | 三郷市、八潮市、草加市、越谷市、鳩ヶ谷市、川口市、蕨市、戸田市、朝霞市、和光市、浦和区 |
神奈川 : | 川崎市 |