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自然素材住宅は優先順位を知って予算内に賢く納める

RELEASE:2015.08.21     UPDATE:2016/12/07
CATEGORY:ブログ, 健康, 社長ブログ, 自然素材
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セレブでも無い限り、限られた予算の中で

新築やリノベーション(フルリフォーム)をするのが一般的だと思いますが、

住宅建材をすべて健康に配慮した自然素材で行おうとすると

予算オーバーになってしまう場合があります。

 

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その場合にはどういう基準や方法で進めたら良いのか
わからなくなってしまう人が多いのではないでしょうか。

 

どういう事かというと

全体的にまんべんなく行ったほうが良いのか

集中させたほうが良いのか

非常に悩むところだと思います。

 

しかし、

 

しっかりとした根拠をもとに

優先順位を決めて取り組めば

 

必要なところに予算をかけて

そうでないところはそれなりに

ということが出来るので、

 

頭も気持ちもスッキリと、

そして十分に納得した住まいづくりが出来ます。

 

今日はその判断基準をお伝えします。

 

室内空気の重要性
室内空気の重要性

 

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何度も僕のブログやメルマガ

室内空気の重要性を唱えていますが、
昨日のブログでもお話ししました。

 

ブログ:なぜ自宅の空気が健康に関係するのか

 

ここでは具体的な数値を用いてお話します。

 

一般的な人は1日に空気の量を

20kgほど吸っていると言われています。

 

水の中で水の重さを感じないのと一緒で

空気にもしっかり重さがあります。

 

ちなみに食事は1.5kg

水分も1.5kg程度と言われていますので

空気もあまり無視できないと言えます。

 

 

空気を通じて体内に入ってしまった

有害物質などのVOC(揮発性有機化合物)は

体外に排出しなければ

どんどん蓄積していってしまい

 

そうしたものが原因で

シックハウス症候群や化学物質過敏症となってしまいますし

そうした症状によって、様々なアレルギーへ

発展するケースもあると言われています。

 

生涯でもっとも摂取するのは空気

生涯でもっとも摂取するのは空気

 

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私たちが普段吸っている空気は

室内と室外でどれくらい差があるでしょうか。

 

日本建築学会「シックハウスを防ぐ最新知識」

によりますと

 

公共施設の空気 12%

産業排気 9%

外気 5%

室内空気 57%

 

と言われています。

 

ちなみに私たちが口にする

飲み物 8%

食べ物 7%

でしかありません。

 

大人と子供の空気の摂取量

大人と子供の空気の摂取量

 

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東京都福祉保健局の

『化学物質の子供ガイドライン(室内空気編)』

によると、1日あたりの空気の施主量は

 

体重1kgあたり

子供で0.6㎥

大人で0.3㎥

であり

 

子供が身体の大きさに比べて

圧倒的に空気を摂取していることがわかります。

 

当社に疾患があり相談に来られるお客様は

最初はお子さんに症状が出て、
次にお母さんに症状が出て

仕事で家にいる時間の少ないお父さんは

全く症状がない
もしくは「症状を自覚していない」というケースもあります。

 

室内においてどこの空気を吸っているか

室内においてどこの空気を吸っているか

 

今日の本題です。

では実際に室内でどこの空気を吸っているのでしょうか。

 

ある実験結果をもとにした建築学会の資料を見ると

立っている人で53% 寝ている人で73%

床の空気を吸っています。

 

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これは、人体が常に発熱している為に

身体のまわりに上昇気流が起こって

必然的に床の空気を引っ張り上げている状況なのです。

 

それに比べて壁や天井は僅かな摂取量ですが

だからといって無視して良いわけではありません。

 

室内において汚染物質は床に溜まると言われておりますので

壁や天井の素材も合わせて配慮することが必要ですが

 

より注意したほうが良いのは床の素材だということです。

 

住宅素材における健康配慮の優先順位

住宅素材における健康配慮の優先順位

 

先の結果をもとに、住宅建築において

優先順位をどのように考えたらよいかというのが

以下の表になります。

 

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1.床(フローリング・畳など)

2.壁・天井の仕上げ材

3. 工事に使うのり、接着剤、塗料

4.家具、建具(扉)、床下使用薬剤(防蟻剤)

5.内装下地(合板、構造体、断熱材等)

 

この優先順位を元に

予算の配分を決めて行って下さい。

 

しかし、今までの経験から
建具(扉)までは合板を使わないほうが良いです。

この扉を合板製にするかしないかで、
室内空気質は大きく変わります。

当然ながらビニール素材や一般の糊や接着剤は
採用しないにこしたことはありません。

 

優先すべき場所はどこか

優先すべき場所はどこか

 

次に場所についてお話しします。

 

住宅の中で一番過ごす時間が長い場所を

もっとも重要視しなければなりません。

 

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人生の1/3とも1/4とも過ごす時間の長い寝室が大切です。

また、乳幼児の過ごす部屋や寝る部屋も大切です。

家族みんなが団らんを過ごすリビングも大切です。

 

大切なのは弱い人が長くいる場所です。

新生児や乳幼児が昼寝や睡眠をとる部屋は

特に重要ですし、新建材の住宅では、

床より高いベッドで寝かせることが大切です。

 

全体的に予算をかけるべきか集中すべきか

全体的に予算をかけるべきか集中すべきか

 

以前のお客様の例です。

そのお客様は喘息の小さな息子さんがいるご家族で
中古の戸建住宅を購入されました。

 

本物の自然素材をつかった住まいに憧れていて

夢のマイホームを手に入れ、
自然素材でリノベーション(フルリフォーム)することを楽しみにしていました。

 

しかし、

全体を綺麗にするのには予算が足りませんでした。

いくつかの会社の提案を受ける中で

せっかくの新居なので、質を落として

まんべんなく綺麗な提案をする会社ばかりだったそうです。

 

しかしそれは間違いです。

お子さんが小さく、まだ個室が必要でなければ

居住空間を限定して、しっかりと厳選素材でリノベーション(フルリフォーム)し

 

お子さんの成長に伴って必要な部分から
再度リノベーション(フルリフォーム)をすることが一番ベストだと

私たちは提案しました。

 

リビング、水回り、寝室を

納得いく厳選素材で集中的に工事をし

その他の部分は最低限の工事としました。

 

その後、奥様から嬉しいメールが届きました。

喘息も良くなり、休みがちだった幼稚園に
行けるようになったということでした。

 

やはり、どこが重要なのか、優先順位は何なのか

どこに予算を使うべきかがわかることによって

正しい効果が出ることと、

納得がいくということの良い例でした。

 

 

まとめ

まとめ

 

自然素材住宅というと、なんだか高い印象があると思います。

また、どこをどれだけやらなければ効果が実感できないのか

よく判らないと思います。

 

しかし、しっかりとした根拠を元に

的確な部分に厳選した自然素材を

間違い無く使うことで、空気環境は明らかに変わり

住宅が要因で疾患がともなっている方は

実感出来ると思います。

 

それには信頼出来る素材であるということが

大前提となります。

 

自然素材住宅のことを

より深く知りたいと思ったら僕の本を手にとってみて下さい。

当社の資料請求でもお届け致します。

 

美味しい空気

 

自然素材住宅で本物の
「美味しい空気」の創り方

一桝靖人 著

 

 

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<編集後記>

 秋の木工教室に使う木材を、
毎年この時期に山に拾いに行きます。

小枝や大枝?
それに栗などの木の実も拾いに行きます。

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拾いに行く先は山形の秘密基地なのですが
仲間は薪割りや冬支度に追われているのに
僕だけ栗とか拾ってるとサボってると思われます。

サボるとその後の美味い酒や料理にありつけないので
薪割りなどの合間に拾いに行くのが結構大変ですが
子供達の作品の材料になると思うと
結構楽しみにしている毎年の仕事です。

 

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