住宅と住む人の心身の健康とは
とても密接に関係しています。
ところが現代住宅は
こうした配慮が欠けていると感じています。
ちょっと言い過ぎかもしれませんが
健康とか幸せとかは
住宅とはあまり関係なく
お金とか食事とか仕事とか
こうしたことも、とても大切なことですが
住宅はただの寝に帰る箱にすぎない・・・
そんなように扱われている感じを受けるときもあります。
しかし住宅、つまり立地や間取りなどは
人間の日々の行動に大きく影響をえるため
結果的に家族の未来すら変えてしまう
とても大きな力をもっています。
目次
家相や風水
家相や風水も、怪しげなものではなく
統計学と地政学であり
立地や間取りで住む人の行動に
変化を及ぼすことで
生活や人生すら変わるというものです。
家相や風水に縛られすぎるのも
問題だとは思いますが
決められた間取りの家に住むということは
決められた行動を取らされ
ご自身や家族の人生をも変えてしまう
大きな力があるということは
少し理解できるかと思います。
家庭の平和は家族の相互理解
家庭の平和は家族の相互理解が大切です。
誤解は不信感につながりますし
理解は信頼に繋がります。
こうした理解や不信感は
住宅の仕組み、意図したしかけを施すことで
家族がよりよくなることが可能です。
それは間取りだったり、採光だったり
立地だったり、使う素材だったりです。
主体的に選ぶ住まい
注文住宅やリノベーション(フルリフォーム)をしない限り
他者が決めた間取りの呪縛からは逃れられません。
建売住宅や新築マンションは
他者が決めた間取りで日々の行動を制約されます。
そうした間取りは、良い面も悪い面も
家族の将来にまで影響を与えます。
どういうことかと言うと
ある例を取り上げます。
間取りで変化する日々の行動
戸建て住宅で夫婦と子供2人の話しです。
いつも仕事を頑張って
夜遅くに帰ってくるパパがいました。
最初は先に寝ているママと寝室が同じでしたが
いつも起こしてしまうのを申し訳なく感じていました。
そのうち、帰ってもそのまま1Fの和室で
寝てしまうことが増えてしまいました。
結局、夫婦の寝室はいつのまにか別になり
夫婦関係もだんだんと距離が出来てしまい
結局、離婚に繋がったということです。
別のケースです。
昔よくあった、玄関正面中央階段で
左右に居室があるタイプの戸建て住宅です。
リビングは2階にありました。
子供部屋は1階の個室でした。
なので、子供が帰ったことも判らず
遊びにいったことも判らず
高校生になった子供は
自室にテレビを持ち込み
冷蔵庫すら持ち込み
部屋から出てこなくなりました。
間取りじゃなくて
もともとの夫婦関係や親子関係に
問題があったんじゃないか?
そうも考えられると思います。
しかし、逆に
間取りをつかって
親子や夫婦が積極的に関わることの出来る
住まいであったら、
こうしたことにはならなかったかもしれません。
間取りや立地は意図して選ぶ
このように、間取りや環境は
人間の行動に変化を及ぼします。
こうした間取りはこうした問題が起きやすい。
ということが長年の統計で判っているのが
俗に言う風水や家相です。
僕は風水や家相を本格的に論じられる
専門家ではありません。
しかし、古くから統計学的に言われていることがあるくらい
住まいは立地や間取りで
人間の行動や心理に影響を与えるということは
住まい作りをする上で
頭の片隅においておいたほうが良いと思うのです。
そうしたことを理解したうえで
間取りや立地の重要性を考えて
住まい作りに取り組むのと
そうでないのとは、全く違ってきます。
注文住宅やリノベーション(フルリフォーム)で実現される
そうしたことを考えると
やはり注文住宅や中古購入リノベーション(フルリフォーム)が
住まいづくりの理想により近いのが
理解できるのではないでしょうか。
誰かが考えた一般的な仕切りの中で過ごす生活は
本来の自分らしさではないことに気づきます。
注文住宅やリノベーション(フルリフォーム)でご自身の
家族らしさを出しながら
住まい作りをすることが
幸せに繋がることだと思いますし
しいては健康にも繋がるのだと思います。
今日の「わかった!」
立地や間取りは日々の行動に
制約を与えるもので有り
それが悪い行動へ誘導するものであれば
家族の不幸に繋がる可能性もあります。
逆に、意図した立地や間取りで
家族のコミュニケーションを増やすことで
よりよい家族団らんが増え
信頼関係を築くことが出来ます。
こうしたことは
注文住宅やリノベーション(フルリフォーム)などで
実現可能なことです。
住まいは決められた箱で
行動を制約されるのではなく
家族の未来に向かって
主体的に決めていくものなのです。
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<編集後記>
僕の自宅は古いマンションをリノベーションしたものです。
内部は完全にスケルトンにしながら
間取りは僕が設計しました。
家の中心をリビングに置いて
リビングが子供部屋やキッチンへの
ハブの役割をしています。
当初はリビングとダイニングスペースを別けていましたが
子供たちが食事が終わるとテレビのある
リビングスペースへ移動してしまい
家族の会話が少なく感じたので
大きな無垢の一枚板を購入して
リビングもダイニングも一緒にしました。
結果的に、この一枚板のテーブルに
読書も宿題もテレビも食事も
するために集まるので
会話も増えたように思います。
僕の書斎スペースもつくりました。
僕は食事が終わると
書斎にこもってしまっていたのですが
やはり良くないと思い、
そうした事はホドホドにして
リビングに居場所をつくりました。
リビングにずっといるので
子供たちの顔色や妻の機嫌も
毎日手に取るようにわかります。
子供たちが部屋に入っても
お互いの気配は感じ取れます。
間取りが家族の幸せや健康に影響を与える
ということは、こういうことなんだと思います。
駿河屋の九代目がお送りする、天然素材・自然素材住宅のホント
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