皆さんこんにちは。

駿河屋の九代目　一桝です。

古い戸建て住宅に住んでいたり、中古物件の購入を検討している方は、年代によって耐震性能がどうであるか？とても気になると思います。

一般的に「昭和５６年６月」以降の建物は、現代の耐震基準なので安心

という神和があります。

実際、阪神淡路大震災では、この年代を堺に建物の倒壊件数は大きく差が開きました。

でも、本当にＳ５６年以降の建物であれば地震に対して安心と言えるのでしょうか？

たしかに、昔の建物の耐震性能は、現代に比べるととても弱いものでした。

理由は建物に関する法律が定められている「建築基準法」は大きな震災が起こる毎に見直されてきた歴史があるからなんです。

たとえば、

建物の基礎が施工されはじめたのは昭和５５年ごろからでしたが、まだ当時としては法律として定められておらず、平成２年ごろにやっと鉄筋を入れる基準ができはじめました。

しかしそれは設計者の判断にゆだねられており、法制化されたのはなんと平成１２年という長い時間がかかっています。

たしかにＳ５６年に「新耐震基準」として建築基準法が法改正されたことは事実なのですが、昭和５６年以降の建物であれば全て安心ということではないのです。

また、

「この建物は建築基準法の基準を満たしているので耐震性能には問題ない」

という言葉も建築や不動産業界でよく耳にする言葉です。

実はこの建築基準法とは「最低の基準」であることをご存知でしょうか。

建築基準法の総則には以下のように記されています。

「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする」

つまり、

建築基準法は「最低基準」を定める法律で、いくつもの法改正をへたいまでも、その基本精神は変わっていません。

耐震性能もあくまで「最低の基準」で、その意味は、「震度6強の地震が来ても倒壊しない（建物の中にいる人は死なない）」

というもので、半壊して建て替えが必要になるケースもありますし、震度7の地震で倒壊して人命が失われるケースを想定はしていません。

なので

「耐震性能に問題はない」という解釈はおかしいのです。

地震に対して完全に安心な住まいを作るためには、国の基準を大幅に上回る強度を備える必要があるということです。

国の耐震基準（建築基準法）は、人命や財産を守るために最低限の強さを示しているに過ぎません。

しかしながら自然災害に備えるために、どこまで建物の耐震性能を高める必要があるのか？

こうなると際限がないから、一つの基準を設けているに過ぎないんですね。

────────────────────────

＜編集後記＞

もともと死んだように眠るカミサンが最近

「昔のように長い時間ぐっすり眠れない」

という不満をもらしていました。

まぁお互い年取ったからねー

などとテキトーに相づちしていたのですが、

「最近フィギアの真央ちゃんのマットレスが気になる。あれはすごいらしい」

と呪文のように何度も僕にすり込み始めたのでした。

まぁ、カミサンは昔からあまり物をほしがる性分ではないので

「ほおほお、そうですかそうですかでは参りましょう」

と、先日上野の松坂屋の寝具売り場に行ってきました。

そこで実際に枕とマットレスを体験したのですが！

いやー「スリープカウンセラー」とやらにうまく丸め込まれたのもあるんですが

このマットもすごい！

一発でカミサンは胸を射貫かれたみたいです。

今まで見たことないくらい目がハートになってました笑

帰りの車中でも、帰ってきてからもずっとパンフレットを見て、

「この固さがいいかなー」

とか

「枕はこれでー」

とか、ぶつぶつ言ってます。

そして最後に

「でもそんなお金どこにあるんだ・・・」

という悲しいつぶやきも・・・（涙）

うちのカミサン、本当に贅沢したり、物をねだったりしてこなかったんですよね

昔、誕生日に百貨店に連れて行って「好きなものを選べ」と言ったことがあるんですが

一日中歩き回って「やっぱりいいや」とか言うタイプなんです。

なので

「わかりました！クリスマスにプレゼントさせてください！！」

と「プロポーズしたんじゃないか」くらいの勢いで思わず言ってシマイマシタ。

あれからずっとパンフレット見ながら楽しみにしてるみたいです（早く買ってやれよ！）