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厳選畳の農家さん

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皆さんこんにちは。

駿河屋の九代目 一桝です。

 

 

 

現代の畳(たたみ)の8割が中国産です。

 

中国では、どんな農薬をどんな基準で使っているか私たちには知るよしもありません。

 

発色をよくするために薬品で染めているものもあります。

 

こうした意味では、安心できる素材とは言えません。

 

 

 

むかしは100%国産の畳でした。

 

主に中国、四国、九州地方で栽培されていました。

 

しかし、アルミサッシの開発や建築工法の変化で家の気密性が高くなり、カビや虫が出たりするようになりました。

 

そのため昭和の畳は強い防虫シートなどで防虫していましたが、その薬品の影響で体調不良になるかたも沢山いたのです。

 

 

 

こうした背景から

 

「自分の目でみた本物の素材しか使わない!」

 

と決断し、本物の素材を探して全国をまわりながら

 

一番苦労したのが「本物の畳さがし」でした。

 

 

 

業界では「国産畳」の偽装事件もあったので、イ草農家に直接行くことを考えました。

 

畳のメーカーに連絡して産地の農家さんを紹介して欲しいというお願いをしても

 

「わかりました」という返事だけで、のらりくらりかわされてしまいました。

 

そのほか、ありとあらゆる様々な畳業者の方にもお願いしたけどダメでした。

 

 

 

なぜ?理由は?散々しらべたところ、原因は・・・。

 

何だとおもいます???

 

「商社」でした。

 

商社が生産者に会うことをさせないように止めていたようです・・・。

 

 

 

さらに、畳のイグサは農産物であり、すべて「農協」を通さないと販売できなかったのです。

 

それがわかったので「農協」に問い合わせをしました。

 

でも、今度は「農協」がその先をつないでくれません。

 

農家がエンドユーザーと直接つながるのを恐れたのでしょうか。

 

 

 

とにかく畳農家さんと繋がることがとても大変でした。

 

今でこそ生産者が直接販売する食品や商品は沢山ありますが、畳に関していえば全くだめでした。

 

 

 

そこで色々ともがいているところに、ある方に出会ったんです。

 

その方は日本の伝統文化を守ることをミッションとする団体の代表者でした。

 

日本の畳も近い将来、民芸品になってしまうという危機感で、畳を後世に残す活動を続けています。

 

日本人が畳を使わないなら、海外で広めようとフランスに畳工房を立ち上げたりしています。

 

 

 

「タタミゼ」という言葉を知っていますか?

 

実はこの言葉、フランス語なんです。

 

「日本びいき」という意味で使われるらしいですよ。

 

面白いですよね。

 

 

 

この方とのご縁が、現在の熊本県八代の農家の皆さんとのご縁に繋がったんです。

 

畳農家さんをおとずれると、その作業の過酷さと緻密さに驚きました。

 

畳農家さんは、イ草の栽培をするとともに、泥染め、乾燥、ゴザ織りまでこなすのです。

 

僕も数日、一連の作業をお手伝いさせて頂いたのですが、本当に感動することばかりでした。

 

 

 

面白いのが、熊本の畳イグサの農家さんたちは、毎年全国研修で旅行にいくのですが、その土地の畳屋さんに突撃訪問しているんです。

 

で、何をするかというと

 

「国産の畳を見せてほしい」

 

と言うんですね。

 

で、出てくるのはなんと明らかに「中国産」とわかるものも結構でてくる。

 

つまり、畳屋さんが国産畳を知らないという職人さんが多いと嘆いていました・・・。

 

 

 

畳の産地偽装もありました。

 

熊本のイグサの農協の倉庫にも行ったことがあるのですが、普通に「熊本県産国産畳」と「くまもん」のシールが置いてあるので、「盗まれないのかなー」と心配になったのを覚えています。

 

産地の農家さんと繋がってからは、毎年農家さんのご自宅に住み込みで産地研修をしています。

 

しかし、ここ数年はコロナの影響で産地研修ができていません・・・。

 

 

 

本物の畳については、下記のページからスタートして、「その8」までレポートしていますので、是非読んでみてください。

 

その手間暇に驚愕し、本物の畳の価値を知る事になります。

 

【本物の自然素材でリフォーム 国産畳を求める旅-1

https://surugaya-life.jp/blog/1_2/

 

 

 

 

 

────────────────────────

<編集後記>

 

いやー 毎日暑い日が続きますね~・・・。

 

ついに僕も「日傘」デビューしてしまいました。

 

一昨年に北アルプスに登ったときに、アウトドアメーカーの「モンベル」の日傘をさしているのを見かけたのですが

 

標高2000m超えの紫外線って強烈なんです!

 

僕はジリジリと焼かれながら

 

「男子が日傘か・・・ふふ」

 

と、正直なんだかなーと思っていたくせに、ついに僕もモンベルの日傘を買っちゃいました。

 

見た目はシルバーでギンギンに紫外線を跳ね返してくれるので、

 

日傘をささないのに比べると雲泥の差です!

 

「嗚呼、なんでもっと早く使わなかったのでしょう」

 

と後悔するほど!

 

オジサンのくせに短パンTシャツで日傘さして出かけています笑

 

 

 

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  • 現住所が遠隔地であっても、建築地が対象エリアであれば施工可能です。
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