中小企業は人材を集めるのにとても苦労します。
給与や休み、残業などの待遇だけで勝負しようとすると、中小企業は戦力低下を招く可能性すらあります。
そこでの勝負は大手さん同士に任せておいて、私達中小企業は、会社の得意な分野や熱き想いとビジョンで勝負します。
当然、待遇も納得できるレベルにしなければなりません。
今日は某大手スーパーゼネコンの社員が、そこでの安定や待遇を捨て、当社に4月から入社するに至る為に、僕たちがしたことをお伝えします。
中小企業の会社さんの、人材不足に悩む社長さんが参考にしてくれたら嬉しいです。
目次
当社はお陰様で沢山のお客様に支えられております。
理由は当社が老舗で信頼がある企業であるということや、技術や知識が他社ではまねの出来ないことであることは当然ながら、会社の想いに共感してくださるお客様が多いのが理由の1つです。
たんなる「住宅」という箱を作るのなら、どこの会社さんでも作れると思います。
しかし、私達は「箱」を作るのではなく、その背景を伝えたり、関わって頂くこと、担い手と繋がることで、単なる「箱」だった住まいに「本来の価値」「正しい価値」を伝えることにとても力を入れております。
なぜなら、「本物の価値」「正しい価値」を伝えることで、より住まいを長く、大切に愛してくれるのではないか。
それこそが、本当の住まい作り、家づくりであり、お客様の幸せや豊かさに繋がることなのではないだろうか。
そう私達は信じて、そうした取り組みを続けています。
こうした努力から、そこをくみ取って下さったお客様からは熱烈にご支持頂けております。
しかし、仕事を沢山ご依頼頂けても、私達の理念に共感した仲間が増えなければ期待に答えることが出来ません。
現在では、当社の対応出来るタイミングを先にお客様にお伝えしながら、その時期にご納得された皆さんのお仕事をお手伝いさせて頂いております。
やはり限られたスタッフで仕事をしているということが、理由の1つです。
ですが、もっと沢山のお客様の期待に答えられるよう、より優秀なスタッフを本気で集めることにしました。
優秀な人材に、どうしたら「どうしても駿河屋で働きたいんです!」と言ってもらえるか?
僕たちの仕事にかける熱い想いはウエブサイトでさんざん伝えているつもりですが、なかなか外部にまで届きません。
そもそもウエブでの募集ページが様々なサイトから埋没してしまっています。
これでは見つけてもらうことすら出来ません。
採用活動について、本格的に勉強をしなければと気づいたのは去年の9月でした。
お客様からの要望(工事時期など)に応えきれなくなり、次年度は組織の強化と人材育成と決め、有能な人材を採用するための勉強をはじめました。
参考にしたのは以下の3冊です。
各書籍ごとに参考、実践したことを簡単にお伝えします。
「自社の人材要件を明確にする」
「採用計画を立てること」
「良い人材を見落とさない選考のしかた」
「書類選考を明確にする」
「従業員満足度を上げる」
「人間くさい情報の発信」
「待遇を明確にする」
「読めば全てわかる採用専門のページを作る」
「正しい人事評価とは」
「理念共感型の人材選び」
「食事面談」
「体験入社」
上記の書籍の内容を読んで、「ほーなるほど」で終わらさず、忠実に実行しました。
「採用の教科書1」(稲田行徳著)を読んで、その本に出ている参考ページを忠実に駿河屋バージョンで作成しました。
その為には雇用条件も整備して、大手と変わらない状況に変更しました。
そこには駿河屋で働く喜びや醍醐味、やりがいを余すところなく書き綴り、写真も沢山掲載しました。
書籍で紹介されている他社の募集サイトもそうであるように、雇用条件だけに魅力を感じる人を排除する為に、エントリーへのハードルを高くしました。
駿河屋の場合には、僕の著書「自然素材住宅で本物の美味しい空気のつくり方」を読んで、感想文を書かなければエントリーできないようにしました。
それによって、エントリーしてくる方の熱い想いを受け取ることが出来るようになりました。
反面、想いに共感しない人はエントリーしてこなくなり、余計な業務が減りました。
実際に問合せが増えてきました。
今回、採用を決定した某スーパーゼネコンの正社員の方ですが、私の友人がある会で知り合い、「もっと顧客と近い会社に転職したい」という声を聴いて、「駿河屋のウエブサイトを見てみたら」と伝えてくれました。
その時にはすでに、上記3冊の本を読んで、新卒と中途採用のページを完成させていたために、すぐにウエブサイト全てを読み込み、「こんな家づくりがあったのか」と感動で泣いたと言ってくれました。
エントリー時の実際のレポートをここでお見せすることは出来ませんが、僕自身もそのレポートを読んで感動しました。
長い年月をかけて想いを込めて育ててきた駿河屋の事業に、心底惚れて仲間になりたいと言ってくれる人材が来てくれることに、心の底から感謝の気持ちがわいてでてきました。
また、高校を卒業した若い女性スタッフが、事務職にて就職が決定しました。
さらに皆様の期待に答えるべく、新卒採用を継続しています。
現在も次年度の優秀な人材を採用すべく新卒採用に向けて様々な手をうっています。
その1つは、全国の建築学科のある大学や専門学校へ募集の書類を郵送しています。
会社説明会も随時開催しながら、これからじっくりと次年度の採用に向けて動き出しております。
業績好調の会社さんは、新卒採用を愚直につづけている会社でした。
それは分かっていたのですが、なかなか着手することが出来ずにおりました。
しかし、自社の魅力や特徴、得意なところ、社会的意義をしっかりと伝えることが出来れば、お客様と同じで、共感した人が働きたくなります。
でも、理念や取組だけでは生きていけません。
しっかりとした会社の待遇や保証なども確立しなければなりません。
それは、中小企業だからこの程度でいいだろうというレベルではなく、大手と勝負できるくらいの待遇に変化させなければ良い人材を集めることは出来ません。
それには正しい利益が出る仕事と、そこで生き生きと働ける場所をつくり、全てを伝えることが大切だとわかりました。
来月から新たな2名のスタッフが加わりますが、彼らが刺激になり、今のスタッフも一緒になって成長できる組織になり、お客様の満足度もさらに高まるよう、一丸となって頑張ります。
当社の新卒採用への取組が、どこかの中小企業の社長さんの参考になれば嬉しいです。
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<編集後記>
今日のメルマガですが、修正した関係で、なぜか修正前のメールまで配信されてしまいました・・・。
内容的にはほぼ同じなのですが、娘との旅行と妻のことについて綴っていたので、そこに気づかれるとちょっとハズカシイです・・。
駿河屋を知らない人がまず最初に読む「駿河屋の想い」
駿河屋の九代目がお送りする、天然素材・自然素材住宅のホント
幸せの住まい作り最初の一歩を間違えない為の
★産直の厳選素材住宅 自然素材住宅・珪藻土・無垢の木なら創業1657年 駿河屋
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