皆さんこんにちは。
駿河屋の 一桝です。
欠陥マンションは様々な要因で発生しますが、全国的に職人不足になることでも発生します。
職人不足になると、工程通りに工事が進まずに、工期が遅れます。
その遅れを取り戻すために突貫工事になり、結果的に品質が悪化します。
例えば、東日本大震災が2011年の3月に発生しました。
その復興の為に1兆3000億円がゼネコンに支払われる工事費でした。
これはどういうことかというと、
「突然予定していなかった大量の官庁工事が発生した」
ということです。
これによって、職人は東北に集められ、全国的に職人不足となったことがありました。
職人不足は「突貫工事」と同じです。
少ない職人で、なんとか工期を間に合わせようと、デベロッパーから受注したゼネコンは必死です。
こうしたことで品質や検査の質が低下していきます。
この品質の低下はマンション完成時にはわかりません。
理由は「とりあえず見える部分は綺麗に仕上げられている」からです。
では、こうした突貫工事の影響が表面化するのはいつでしょうか。
それは、第一回目の大規模修繕工事の調査の時です。
施工品質の低下は、コンクリートのクラック(ヒビ割れ)や、タイルの接着力不足による剥離(はがれ、浮き)などが一番わかりやすく表れます。
それが、10年から13年過ぎたころの、大規模修繕工事の調査で表面化するのです。
調査してみたらどうもおかしい。
ヒビ割れやタイルの浮きがとても多い。
ということがわかるのです。
当然、放置できないので第一回目の大規模修繕工事で修繕をすることになります。
欠陥マンションを買わないためには第一回目の大規模修繕工事が終わった後の物件が狙い目
というのは、「欠陥が表面化したあと」だからなのです。
以前、内見したマンションは、住戸間のコンクリート壁のヒビ割れが、となりに貫通していました。
ここまでひどい欠陥は、「事件に関わる物件」などに義務づけられる「重要告知義務」にも該当します。
その為、こうした欠陥は市場に知れ渡ることとなり、物件の価値を低下させます。
もし知らずに買ってしまったら、売りたくても売れないかもしれません。
ゼネコンやデベロッパーとの訴訟も続きます。
管理組合や住民のストレスも相当なものとなります。
そこまでにはならなくても、タイルの剥離(はがれ、浮き)やコンクリートのヒビ割れはどうでしょうか。
やはり将来的にも余分な修繕費用もかかるようになり、常に修繕積立金を圧迫し、住民は通常よりも高い積立金を徴収されることになります。
欠陥マンションは当然として、欠陥マンションかどうかわからないまま買ったマンションも
こうしたリスクを含んでいるということです。
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<編集後記>
大規模修繕工事でタイルの剥離が発覚した場合、張り替えになります。
タイルは焼き物なので、新築当初の物が残っているには限りがあるので、大概似たようなタイルで補修します。
補修するとタイルの色が違うので、よく見るとわかります。
この「本来のタイルと違うタイルがだいぶ貼ってある」マンションは避けたほうがよいでしょう。
理由は今日お話しした通りです。
特にタイルは建築現場の足場をとる直前の工事なので、突貫工事の場合には一番しわよせが来るのです。
なんで僕がこんなに詳しいか?
それは僕がゼネコンでマンションを建てる現場監督を10年務めていたからです笑
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