幸せになるための住まい作りが完成し、新たな暮らしがスタートしたとします。
今までと違う「何か」を期待して新しい住まいを手に入れたのに、仕事や部活や塾で忙しく、なかなか話しをする機会もありません。
家が完成すれば幸せになれるのではなく、住まいは幸せの器でしかありません。
真の幸せな家族になるためには、お互いに努力も必要です。
それは「囲む」とういこと。
今日は住まいに置いて大切な「囲む」ということについて
『すれ違いの多い現代は「家庭は囲む場で絆を育む」』をお話しします。
かつての日本では、囲炉裏を囲んで家族の絆を深めていました。
焚き火を囲む行為も今ほど焚き火がうるさくない時代は多かった習慣です。
鍋を囲むことは、現代では普通に行われていることですが、核家族化が進み、長引く不景気の影響で夫婦共働きが当たり前の時代となり、子供の個食も問題視される時代となりました。
また、現代の子供は習い事も多く、「お受験」をする場合には大人よりも帰りが遅かったりします。
こうした家庭環境の中で、どんどん「囲む」という行為が減ってきています。
ある方の話しです。
老夫婦は息子や娘はすでに独立し、家では夫婦二人きりの生活をしているようです。
それでも夫婦の中はむつまじく、要するに夫婦円満だということです。
なぜと聞くのもおかしな話しなのですが、「夫婦円満の秘訣はなにか」と聞いたところ、どうやらその老夫婦は一週間に3回から4回も夫婦で鍋をつつくとのことでした。
夫婦円満の秘訣は鍋を囲むことではないかとその老夫婦も話していたとか。
離婚した夫婦の調査では、離婚の前は一緒に食事をすることも全く無くなっていたといいます。
嫌いになったから一緒に食事をしないのか、一緒に食事ができないから気持ちがすれ違ってきてしまったのか。
どちらが原因かはわかりませんが、同じ屋根の下で暮らしていたとしても、もともと他人同士の夫婦の気持ちは、会話がなければ成り立たないのは誰も一緒だと思います。
鍋を囲めばそこに会話が生まれます。
我が家は「豆腐が欲しいか?」「野菜は煮えたか?」「肉はまだ食べるか?」「ネギ鉄砲って知ってる?」などなど
鍋ひとつとっても、会話が生まれますよ。
他の食事でも一緒に過ごしていれば何らかの話題が出てくる物です。
「こたつを囲む」という行為も、ミカンやテレビなど会話の糸口が出てきそうです。
やはり、「囲む」という行為は話しの糸口を見つけやすい、コミュニケーションをとりやすい姿なのです。
なので、なかなか家族が一緒に過ごせない現代では、この「囲む」という行為を意図的にでも作り出さなければならないくらいなのです。
こうした「囲む」という行為は、やはり家長であるお父さんや、裏番長であるお母さんがリードしなければなりません。
我が家の場合には、その役目はもっぱら僕です。
それに「囲む」という行為は自宅でなければできないわけではありません。
僕の場合には、「焼肉」だったり「ちゃんこ」だったり「もんじゃ」だったり。
子供とのコミュニケーションが最近たりないな~
と感じたら、カミサンとラインでやりとりしながら、家族で「囲む外食」の時間を意図的に作ります。
「囲む外食」の良い点は、食事が終わってもすぐに席を移動できないことです。
また、テレビを見ることもできません。
つまり全員が食べ終わるまで、みな待たなければならないことです。
その間、様々な会話が楽しめるんですね。
特に「息子に伝えておきたい事」や「娘に話すべきこと」なんかも、色々とたまってくると「囲む外食」を提案します。
そうした場で話す話しは、前向きや肯定する話しが多く、絆づくりを意識して話しをします。
ある方が「食事をするという行為は生きるという前向きな意識が根底にある」と言っていました。
食事の場で家族そろって「囲む」ことは、家族のコミュニケーションの場としてとても効果を感じるのは、「食事をするという行為」は、根底に前向きな意識がある行為だからでしょうか。
そうであれば、家づくりで一番大切なのは「囲む場づくり」ではないでしょうか。
形式通り、リビングやダイニングなどを作るのではなく、「囲む」という行為で「家族の絆を深める場」であるということを、しっかりと意識して作るのとでは全く違ってくるのだと思います。
今日は『すれ違いの多い現代は「家庭は囲む場で絆を育む」』についてお話ししました。
家づくりはただの箱づくりではありませn。
それは広さや価格や立地だけではなく、間取りや場をしっかりと考えて作ることで、家族関係はどのようにでも変化してしまいます。
そうしたコミュニケーションを意識した「囲む場」をもうけた住まい
最近、家族そろって食事をする時間がないな~と思っていたので丁度よかったです。
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<編集後記>
駿河屋を知らない人がまず最初に読む「駿河屋の想い」
駿河屋の九代目がお送りする、天然素材・自然素材住宅のホント
幸せの住まい作り最初の一歩を間違えない為の
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