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駿河屋の家具づくりはナゼ依頼者が手伝うのか

RELEASE:2016.08.12     UPDATE:2016/12/08
CATEGORY:ブログ, 社長ブログ, 自然素材
駿河屋の家具づくりはナゼ依頼者が手伝うのか
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先日、オーダーテーブルのご依頼を頂いた

Sさんとともに、テーブルの天板を選びに

南会津に行ったことをブログで報告しました。

 

P5210027

 

ブログ

テーブルを作る木を求めて南会津へご案内してきました

 

その後、テーブルは着々と完成し

塗装の下塗りをする時期になったので

Sさんをお誘いして下塗りをしてきました。

 

なるべく関わって頂きたい

なるべく関わって頂きたい

 

駿河屋の注文家具づくりは

なるべく関わって頂くことにしています。

 

それは、使う人が作ることに関わったほうが

家具という物に対して想いがより深まるからです。

 

僕たちが家具づくりの素材選びで

南会津などの産地にご案内するのも

そのストーリーがより繋がることで

より家具に想いが深まるからです。

 

今回は楽しみながら

塗装作業に関わって頂きました。

 

ブックマッチ

ブックマッチ

 

テーブルは1本の木からとれた

2枚のカバノキの板を接ぎ合わせました。

丁度、本を開いた状態です。

これをブックマッチといいます。

 

きれに接ぎ合わされたカバノキは

きらきらと、本当に輝いて見えるほど

美しい木です。

 

高級なベーコンみたいといったら

Sさんが笑ってました。

 

P8050262

 

塗装は何にするか

塗装は何にするか

 

駿河屋の家具をつくる木工家の一人、井上さんは

通常、ヨーロッパの塗料を使うこともありますが

僕がオススメするのは床と同じ荏胡麻。

 

アレルギーや相性もありますが

問題ない方は荏胡麻をオススメしてます。

 

理由はやはり安全だし

信頼できる油だということ。

 

駿河屋が使う荏胡麻塗料は

伊勢神宮の灯籠に使う油を納める

会社へ実際に訪れ

選んだものを使っています。

 

しかし、荏胡麻の塗装だと

ダイニングテーブルのように

濡れた布で拭き上げる事が

多いものだと比較的

塗装頻度を上げなければなりません。

 

しかし、ヨーロッパのオイルは

がっちり入るので、塗装頻度は

荏胡麻ほどでもありません。

 

荏胡麻はよく水拭きする人で3ヶ月程度ごとに

ワックスがけをすることが良いと思います。

 

さて、このワックスは

荏胡麻と蜜蝋を混ぜたものです。

 

僕たちの蜜蝋は、田んぼをやっている

千葉県鴨川市にある養蜂家さんから

仕入れさせて頂いている

とってもとっても美味しい

一切の加熱、加工、添加をしない蜂蜜があるのですが

 

実はその蜂蜜をあつめた蜂が巣作りにつくった

蜜蝋を使って、駿河屋の荏胡麻蜜蝋ワックスを作っています。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

なんだか、その蜂が集めた蜜蝋を塗った

テーブルで、朝食にその蜂蜜を食べたら

心が豊かになるよね~

ってことではじめたことですが

 

本当に美味しいし

本当に好評です。

 

Sさんは、その話を聞いて

とっても喜んでくれ

荏胡麻塗装&蜜蝋ワックスメンテ

を選んで下さいました!

 

僕も嬉しい!

 

 

早速、下塗りを開始

早速、下塗りを開始

 

Sさんと一緒に来た

学校帰りのG君

丁度やんちゃな盛りで

話しかけるとポンポンと言葉が飛び出します。

 

でも今日はしっかり働いてもらいます!

ハケを手に、頑張って荏胡麻油を

塗ってもらいました。

 

耳の部分も丁寧に塗ります。

片面が終わったら乾燥させます。

 

P8050293

 

乾燥中は工房の中をうろうろして

色々なお話しをすることが出来ました。

 

乾燥期間が終わったら

次はひっくりかえして裏面を塗装します。

 

P8050282

 

たっぷりとしみこませて下地をつくります。

こんなピカピカになりました!

 

P8050287

 

余計な油を拭き取る作業です。

 

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そして下塗り完成!

 

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この後はオイルサンディングという作業を行い

最後の仕上げはSさん宅に納めた際に

 

パパと3人で荏胡麻と蜜蝋で

仕上げてもらう予定です。

 

家具づくりに関わって頂く

家具づくりに関わって頂く

 

テーブルの納品は日曜に致しました。

理由はパパが家にいるからです。

 

仕上がり直前の状態で納品し

親子3人でテーブルを仕上げて頂く。

 

なんでこんな面倒なことをするのかと

笑われる方もいるかもしれません。

 

でも

 

このテーブルはどこかの家具のように

簡単に壊れるものでもありませんし

万が一、壊れたり傷ついたりしても

生涯メンテナンスできるものです。

 

そして、なにより最低3世代は

十分に使えるものなのです。

 

こうした家具を両親とつくった子供は

きっと、次の世代でも使ってくれる。

 

そして今日の日の思い出話しを次の世代へ伝える。

家具ひとつで「命は連綿と繋がっている」ことも

なんとなく子供たちに伝わるかもしれません。

 

P8050310

 

こうしたことで、物を大切にする心を

実体験を通じて学び

次世代にも継承することが出来ると想うのです。

 

想像しただけでも、心が豊かになりませんか?

皆さんはどうでしょうか。

 

G君、今度はこのテーブルが育った山で

木を伐るところをみにいこうね~!

 

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<編集後記>

 

帰りはSさん親子と寄り道をして

天然酵母のパン屋さんへ行きました。

 

こどもパンという名前のお店

 

P8050319

 

Sさんが僕にと買ってくれた

オッサンみたいなオッサンド

 

「こどもパンは子供しか食べられないの?」

という声に対して開発されたオッサンド 。

海苔が香ばしくって美味しかったですよ~!

帰りの車で我慢できずに食べちゃいました

Sさんご馳走様でした!

 

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