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化学物質過敏症やシックハウス症候群の 症状がある方の素材選び

RELEASE:2020.01.07     UPDATE:2020/01/06
CATEGORY:ブログ, 健康, 社長ブログ, 自然素材
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皆さんこんにちは。
駿河屋の九代目、一桝です。

今日は

「化学物質過敏症」や「シックハウス症候群」
なのではないか?と感じている方に、
住まい作りにおける建材(素材)の
選定についてお話しします。



「自然素材」なので安心とは限らない


木材は一般的に「自然素材」と呼ばれているため
化学物質過敏症やシックハウス症候群の方でも
安心だと考えている「自然素材系住宅会社」は
残念ながらまだ沢山あります。

化学物質過敏症やシックハウス症候群の
症状がある方は、身体に影響のない住まいづくりが
出来る会社を探そうとして
「自然素材住宅」の物件やショールームにいっても、
一般建材でつくられた住まいと同様に
不快感を感じる場合があります。

それは、

「化学物質」といっても、
石油などからつくられたものだけでなく、
自然界にある化学物質に反応している事もあるからです。

ご自身が化学物質過敏症やシックハウス症候群の
症状があるのではないかと感じている方は、
一般的に「自然素材」と呼ばれるような
建材(素材)をつかって施行したとしても、

症状が出る可能性もあるということを
よく理解している設計・施工会社に相談しなければ、
症状を悪化させてしまう場合がありますので注意が必要です



木は化学物質を出さないか


無垢の木からテルペン類というVOC
(揮発性有機化合物)が放散されることは
プロの間でも大分認知されてきましたが
ホルムアルデヒドも放散されることは
まだ知らない方も多いかもしれません。

自然界にある木でも、
化学物質と呼ばれるVOC
(揮発性有機化合物)を含んだものがあるので、
そうした物質に反応してしまう方は、
当然ながら自然界にある同じ物質にも反応をします。

なので、

「自然素材で作った家だから化学物質過敏症、
シックハウス症候群の人も安心です」


というのは間違った考え方です。

また、

木の種類によっても
放散される化学物質は量も質も違いますし、
乾燥度合いによっても放散される量は違ってきます。

そうしたことも含めて住宅建築の専門家は知っていないと、
実際に疾患で困っている人の相談にたいして
間違った提案をしてしまう可能性があります。



素材選びは難しい


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様々な物質に身体が反応してしまう方の
住まい作りを経験すると、
素材の選び方はより慎重になっていきます。

相談に来られる方は、
ご自身が具体的にどういったものに反応するか、
よく分かっている方は実は少ないです。

理由の一つとして、
当然ながら反応することがでとても苦痛の為、
積極的に確認、試すことが出来ないからです。

また、
様々なものに同時に反応してしまっている事も
原因の1つです。



素材の選定は「香りの弱いものから」


私たちが症状のある方の素材選定で
大切にしている方法の一つとして、

「香りの弱いものから試す」

という方法があります。

香りの弱いものから時間をかけて
確認作業をし素材の選定をしていきます。

木材であれば、乾燥された広葉樹など、
香りの弱いものから試していきます。

しかし、工事を急ぐために選定を急いだり、
強い匂いから確認してしまったりすると、
症状を悪化させてしまいます。

そうした事になると、
しばらく打合せ自体が中断しなければなりません。

非常に丁寧にじっくりと進めるということ。
それだけ手間ひまかけなければならないのです。



木材に反応する場合の対策


木材に反応してしまう方は、
木造住宅では難しいため、
マンションのスケルトンリフォームを行います。

壁の下地はLGSと呼ばれる軽量鉄骨で行います。

フローリングが使えないので、
床はウールのカーペットを使用したりします。

ウールのカーペットが純毛であっても、
染色や洗浄により反応が出てしまう場合もあります。



今日の「わかった!」

シックハウス症候群や化学物質過敏症の症状を感じている、
もしくは「そうかもしれない」と感じている方の
住まいづくりは、素材の選定を
慎重に進めなければなりません。

急いで進めると症状を
悪化させることにもなるからです。

一般的に「自然素材」といっても
様々なものがあり、自然界にもVOC
(揮発性有機化合物)があることを
まず理解することが大切です。

そして、
もし症状を自覚しているようであれば、
住まい作りに使う素材は香りの弱い素材から、
時間をかけてじっくりと
体との相性を確認することが重要です。

急いで進めると、
どの素材で症状が発症しているのか
わからなくなりますし、

体に合わない強い素材に暴露してしまった場合には
症状をさらに進行させてしまう場合もあるからです。

残念ながら私たちでも
素材選定が定まらない事もあります。

理由は、相談者様が様々な素材で症状が出てしまい
どれが良くてどれがダメなのか、
ご本人も決められない事があるからです。

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<編集後記>

「舌癌になる典型なので、早く治療しなさい!」

と言われ続けて、やっと治療はじめたのが4年前。

治療の一貫として歯列矯正をはじめたのですが
これがホント辛かった・・・・。

それが、やっと来月外せる事になりました!

その後はマウスピースなどが必要になるのですが
やっとデカい口をあけて大笑いできるかと思うと!

やっと、食事をかみしめて食べられると思うと!

なにより、歯とワイヤーに物が詰まらないので、
食べたいものをいくらでも食べられる!

山でつくるカツ丼


もうウキウキです!

あと1ヶ月頑張りまーす。




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