皆さんこんにちは。
駿河屋の九代目 一桝です。
ビニールクロスや合板などから揮発する有害物質は床付近に滞留しますが、カーペットの場合には、さらにダニやカビも発生しやすくなります。
その為、小さなお子さんがいる家庭は、カーペットからフローリングに変えることで、衛生的に保ちやすくなります。
しかし、どんなフローリングでも良いわけではありません。
当然ながら合板を使ったものはVOC(揮発性有機化合物)と呼ばれる健康被害を引き起こす要因となる物質が揮発するのでおすすめは出来ません。
やはり、天然木の無垢の床材が適しています。
(※天然木からも化学物質は揮発されます)
杉の無塗装の床を素足で歩いたとき、なんとも言えないぬくもりと足触りを感じます。
熱を遮断する断熱材としても使える杉は、その特性から他の木よりも温かく感じます。
現代のほとんどの木材は、木の特性である反ったり割れたりしないように、機械で強制的に乾燥させられています。
こうした木は本来の色艶や脂分、香りなどが抜けたり変化してしまっているのでおすすめは出来ませんが、
機械乾燥とは反対に自然に乾燥させた木は収縮したり反ったり割れたりすることもあります。
木は自然のものなので、そうした事も味わいとして受け入れることが出来れば、機械で乾燥した木とはちがう、色やツヤや香りなど、本当の木の味わいを楽しむ豊な暮らしを手に入れることが出来ます。
こうした木の特性を嫌って、無垢の木の木目の綺麗なところだけを薄く貼ったフローリングもありますが、こうしたものも新建材と同じです。
また、無垢の木でもウレタン塗装をしたものも、見た目はピカピカでお掃除も楽そうです。
しかし、木材には余計な水分を吸ったり吐いたりする「調湿機能」もあります。
床全体が無垢の木になると、住まいは心地良い湿度になり、足触りだけでなく空気も気持ちよくなります。
無垢の木にウレタン塗装をするということは、そういう機能を止めてしまうことになります。
それはとてももったいないことです。
汚れやシミなどを防ぎたい場合には、荏胡麻(えごま)油や蜜蝋(みつろう)を塗ったものであれば、木の調湿機能を妨げません。
ウレタン塗装より汚れは付きやすいですが。塗装がはげてくるウレタン塗装にくらべて、綺麗にエイジングしていきます。
杉などのやわらかい木であれば、こうした仕上の場合、傷やへこみなどスチームアイロンで戻ることもあります。
やわらかい木は使い続けると木目が浮き出て、「うづくり」になり、足の裏を優しく、心地良く刺激してくれます。
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<編集後記>
僕が子供の頃に育った家は、縁側がありました。
縁側は祖父祖母の部屋に面していて、よくそこで遊んだものでした。
その縁側は木で出来ていたのですが、何の木だか今では覚えていません。
でも素足で出たときの感触というか感覚は今でもしっかり覚えています。
今日のメルマガに書いたように、時間を経過して「うづくり」になり、冬目が硬くうきでて足にはなんとも言えない心地良い感触が伝わってくる縁側でした。
台所の床も木で、床が簡単に開閉できるようになっていて、梅酒や梅干しなんかの瓶がしまわれてましたが、その床も年代を経てうづくりになってました。
当然、柱もそうなっていて、柱は杉だったように思います。
背丈をエンピツで線を引きたくても「うづくり」なのでまっすぐ線が引けなかったのを思い出します。
古くて傾いていた家でしたが、今の住宅のように、ツルツル、ピカピカ、ベタベタが全くない家でした。
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