創業360年の老舗が作る厳選素材住宅
皆さんこんにちは。
駿河屋の 一桝です。
以前、ある団体から最高の俎板（まないた）を数十枚用意して、その俎板についてお話しをして欲しいというご依頼を頂きました。
俎板に適した木材というのはいくつかあって、抗菌作用と刃あたりの良さ、そして香りです。
抗菌は食材を扱うので当然ながら、刃あたりの良さも重要です。
固すぎてもダメですし適度な柔らかさが必要です。
香りも重要で、俎板のように濡れる場では、木材はより香りが引き立つからです。
以前、端材が出た姫小松をキャンプで俎板に使いました。
姫小松は普通の松と似たフレッシュな香りなのですが、少し甘い香りがします。
その為、食材を扱う俎板には全く適しませんでした。
俎板に適したことで代表的な木材は、柳、桧（ひのき）、桐（きり）、銀杏（いちょう）、青森ヒバ、などですが、僕は昔から親しんでいる桧をオススメしています。
理由は香りが良いことと、刃あたりの良さです。
中でも高知の四万十の桧は油分も多く抗菌作用も高く、色合いも淡いピンク色でとても美しいです。
そうしたことから、冒頭でお話ししたご依頼にたいして、高知の四万十桧が一番に思い浮かびました。
高知は昔、魚梁瀬杉（やなせすぎ）などで有名な銘木の産地でしたが、以前高知を訪れたときは、あまり良い山が残っていない印象を受けました。
そこで、高知の下田さんに連絡をとり、昔に製材して保管してある桧を少し分けてもらいたいとお話しして、仕入れてくることができました。
言うなれば、もう採れない良質な四万十桧のなごり。
つまり「デッドストック」です。
畳のイグサの世界も、デッドストックが実はあるのですが、木材の世界にも、四万十桧のように、もう現在では伐採で得ることができない良質な木材があるんですね。
今日お話しした四万十桧の俎板関係のブログは以下です。
四万十桧のまないたを作る製材所へ来ました
https://surugaya-life.jp/blog/shimantohinoki_manaita/
四万十桧は「まな板」に最適だって事、もこみち君も知っている
｢モノがたりマーケット｣様で｢日本の森と木とくらし｣の講演をしました。
https://surugaya-life.jp/blog/simanto_hinoki_manaita_kouen/
ご興味ある方は是非お読みください。
ちなみにうちのお店でも、あと数枚残っていますので、ご興味あるかたは無くなる前にご連絡ください！
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