こんにちは。
駿河屋スタッフの奥山です。
駿河屋で「創り手の想いを住まい手につなげる」ために、毎年産地でおこなっているイグサ研修。国産畳の9割が生産される熊本県八代市の農家さんにホームステイをさせてもらい生産者の苦労を体験してきました。
※写真は後日追加予定です。
~2日目~
二日目の作業は『泥染め』『窯出し』『窯入れ』そして昨日も作業した『イグサ刈り』です。
作業は朝の4時にスタート。まずは昨日刈ったイグサを泥に染めていきます。
泥染めは江戸時代から行われている伝統的なイグサの加工方法だそうで、弾力性を保たせたり、色を保たせたりという効果があります。そして、畳の独特の香りはこの作業が生み出します。
7時まで作業をおこない、朝ごはん。
そして休憩もそこそこに『窯出し』作業がはじまります。
窯出しとは泥染めして乾燥させたい草を、乾燥釜から取り出して袋詰めにする作業です。
これから作業するイグサは前々日に刈り、前日に泥染めをして窯にいれたものになります。
乾燥したてのイグサはまだ熱く、よけいな泥を機械で払い落とすので、倉庫の中は乾燥した細かい泥が空中に舞います。これがけっこうスゴイ!なのでマスクは必需品。熱い、息苦しい、泥だらけと本当に大変な作業です。
袋詰めしたい草は、日の当たらない倉庫に保管のため積んでいきます。
そして、窯が空いたところで朝に泥染めをしたイグサの『窯入れ』作業へと移ります。
これは昨日、お手伝いして刈ったイグサですね。明日まで窯に入れて朝に窯から出すこととなります。
泥染めしたイグサを今度は窯の中に並べ立てていきます。
マスクはしなくて大丈夫なんですが、今度はイグサが濡れていて重い!
これを農家さんではおばあちゃんも手伝うというのですから本当にビックリです!
作業の終わる頃には腕がパンパンになっていました(*_*)
窯入れ後、午前中の残った時間でイグサ刈りを進めていきます。
少し長めの休憩後には再びイグサを刈ります。
初日にお手伝いさせてもらったのはここからだったんですね。
このイグサ刈りの前にこんなにも作業をされていたことに驚きです!
2日目はハーベスターという機械に乗せてもらっての作業となりました。
機械が刈って束にしてくれるのでそれを荷台にバランスよく積んでいきます。
イグサの束は何十、何百にもなります。手刈りにくらべるとやっぱりスピードも段違い。
機械 様様と吉田さんも言っていましたがほんとにその通り。
機械を使ってもこの大変さですので、機械が無いことを考えるとゾッとしますね。
ただ、この後の懇親会で農機メーカーがハーベスターの生産から撤退したことを知りました。
この日は6時まで作業をおこない、夜は農家さんと研修参加者の懇親会へ参加して就寝。
疲れ果てて朝までぐっすりです ^^;
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