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大工熟練の技、「手刻み」の魅力に触れてきました!(その2)

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こんにちは、スタッフの新田です。

 

歩いていたら蒸し暑くなってきて、

少しだけマスクを外したら 草木やお花が香っていました。

元気をもらえました^^!

 

 

さて、前回からお伝えしている「手刻みの家 構造見学会」のレポートですが、

今回は その2 です。

 

前回は、

・手刻みとは?

・どうして手刻みをするのか?

・長さを継ぐ継ぎ手のひとつ、「鎌継ぎ」について

お届けしました。

◎【大工熟練の技、「手刻み」の魅力に触れてきました!(その1)

 

そして、”「鎌継ぎ」より強い”と新井さんが言うのは2つ目の継ぎ手、

「追っかけ」。

今回は、その手刻み実演からです。

 

先に手刻み加工が終わっている、もう片方の木材を手刻みしていきます。

 

今回 材に選んだのは、木曽ひのき。

まず年輪をみて、材の上下を決めていきます。

 

材の向きを決めたら、計測して、墨つけを。

 

 

そして、鋸(のこぎり)や鑿(のみ)を使って切っていきます。

 

まず鑿(のみ)打ちをすることで、ささくれなど出ず綺麗に切れるのだそう

 

線の通りに、

 

全身を巧みに動かしながら。

 

ひのきの香りが風に乗って、とてもおだやかな心地です。

 

芯に近い部分は内側への締め付けがとても強いので、切り込みを入れたら木を挟み、切り進めていく

 

たたき鑿(のみ)で、切り落とし、

面を均して、

 

のこぎりをひく音、鑿でたたく音もまた、心地よく。

(電動工具の高音の響きとは別物で)

 

かんなで面をさらに整えていきます

 

細かい凹凸も仕上げて、

見入っているうちに、出来上がりました!

 

 

では、2本の材を組み合わせていきましょう。

えいっ、と叩きこんで

 

組み合わせを確認中

 

どうやら少し調整が必要なようです。

一度外して、

調整中・・・

 

再度、組み合わせますが、

もう少しかな・・・

更に調整を入れて

 

よし、どうやらいい具合に組み合ったようです。

 

接合具合を確認します。

 

どうですか?

ぴったり、まっすぐですね!

継ぎ手だけで、2本の材が長く 一直線に繋がりました!

 

作業場での作業はここまで。

実際現場で組み上げる時に再度、調整をするのだそう。

”その時にはまた、木の状態も変わっているので、今回はこれくらいにしておくのだ”

と、ここも職人の経験による勘。

 

なるほど、まだまだこれで出来上がりではなかったのかと、

職人の精巧な技に感動です!

 

 

ところで、

今手刻みをした「追掛け(おっかけ)」と、初めに見た「鎌継ぎ(かまつぎ)」。

「追掛け」の方が強いっていうのは本当ですか?

 

 

それでは強度を見ていきましょう。

「鎌継ぎ」で2本の材を繋げます。

 

手を離しても外れることはありませんでしたが、上下にちょっとたわむ感じが見られます。

 

こうなると、ちょっと不安、

接合部を金物で補強する必要が出てくるのです。

 

プレカットの場合も同様で、ぴったり精密な加工ができないので、金物との併用が必須です。

 

 

というわけで、不安なく繋がっていた「追掛け」、その強度のすごさがわかりました。

手刻みで金物が不要となる、ということも!

 

 

昔から伝わる大工の技、手刻み。

木、本来の力を生かせる 家づくりの技が、確かにありました!

 

 

終わりに、新井さんはこんな風にまとめてくれました。

 

手刻みの作業、墨つけをして木を切って・・・。

そんな作業をすることで、大工が木に触れる。

触ることで、木の癖が読める。

すると、土台・梁・柱・桁、どの場所にどの材を持ってくるか、

それが自然とわかる。

 

今はプレカットが主流。

そんな中で ”手刻みをする” というのは、もしかしたら職人のエゴなのかもしれない。

でも、そういう家づくりをしたい、手刻みがいい、と言ってくれる方が確かにいて、

そういう方たちと一緒に、手刻みの技、大工職人の技を もっと、もっと伝えていきたい。

 

駿河屋が使っている天然乾燥の材も、手刻みにはとても合っている。

人工乾燥の材は乾燥しすぎている場合が多く、施工後の狂いが読みにくい。

だから、駿河屋の家づくりに興味を持ってくれるお客様にはぜひ、手刻みの魅力も知っていただきたい。

そして機会があればぜひ、一緒に手刻みの家を作りたい、と。

 

 

手刻みの魅力、みなさまにも伝わりましたでしょうか。

ご興味がある方はぜひ、

そんな家づくりを私たちとしてみませんか?

 

 

 

(あとがき)

運動会シーズンですね。

練習で日焼けした息子は、すっかり顔面マスク焼けです(笑)

 

娘は、家で音楽流しながら、踊りの練習!

本番がたのしみです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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