皆さんこんにちは。
駿河屋の九代目 一桝です。
木には「節」があります。
節は木の幹から枝がでた、その根元部分です。
枝を支える根元部分なので、かなりしっかりと節は幹に入り込んでいます。
この節には2種類あります。
「死に節」(しにぶし)と「生き節」(いきぶし)です。
「死に節」は幹が生きている間に枯れ枝となった枝の根元の跡で、まわりと繊維が分離しているので、板にしても節が孤立して、力が入ると節が抜けて穴になります。
「生き節」は生きている枝を切った際に残った節なので幹にしっかり密着していて、死に節のように抜けることがありません。
「死に節」は抜けてしまうので、「埋め木」をします。
「埋め木」とは、穴の空いた節に少し太い枝を入れて板面で切断し、埋めることを言います。
昔の人は「節」のある木を嫌いましたが、現代では「かわいい」と人気があります。
ビニール建材が目につく現代では、節がなく綺麗すぎる木目はニセモノに見えてしまうのかもしれません。
昔は嫌われていた「節」ですが、実は長所もあります。
昔は船を木でつくる船大工がいました。
川の船は河原の石に乗り上げたりと、板が割れることが多いのですが、節があるとそこで割れが止まるのです。
実は節のある木のほうが割れに強いのです。
なので船用の杉などは、わざと節が増えるように育てたと言います。
船を作る段階では、小さな穴や割れは細く切った爪楊枝のような木をさして埋めたり、竹を乾燥させて板状にしたものを打ち込んで強くしたり
昔の人は欠点と思えるようなところに手を入れて、欠点を補うばかりでなく、逆に強くなるように工夫しました。
利用法に先入観をもたずに「使いづらいから捨てる」「使いづらいから使わない」とせず、その「癖を生かす」ことを考えていたのです。
まさに現代ですと、宮大工などの木の扱い方が、たびたび人のマネジメントに比喩され、生かされていることもうなづけますよね。
僕も見習います!
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<編集後記>
僕の祖父、七代目の与之吉は「物を大切にする」ということを、とても厳しく教えてくれました。
特に道具の扱いには厳しかったですね~。
食事の仕方も厳しかったなぁ~。
水の使い方も厳しかった・・・。
子供たちや孫には厳しかったのですが、でも僕には優しかったです。
やっぱり跡取りだからですかね~。
とても可愛がってもらいました。
だからこそ、僕は厳しい教えを今でも守ろうと思えるのかもしれません。
僕は海も山もやるのですが、道具の手入れをしているところを見られると
「マメですね~!」
と言われることが多いです。
やっぱり祖父の教えが生きているんだと思います笑
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